広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和38年 2月1日発行 内容

“寒波”と戦う 築港現場

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・1月26日田子の浦港で(カメラ小川)

明暗 昭和37年度の調査発表

 市民課では、このほど昭和37年度(1月から12月)の市民男女に関する出生、死亡、婚姻、離婚などの明暗調べをとりまとめ発表しました。
 これによると、成人者の血圧による死亡(脳溢血・脳貧血など)が最も多く、全体の約36%をしめ、つづいて心臓病、ガンの順となっています。そのほか特にめだつのが事故死で、大半は交通事故にある、という惨しい現況です。
 明るいニュースとしては、結婚ブームに左右されたのか、市内でも1,549組が晴れてゴールイン、これは昭和36年にくらべ277件も多いという喜ぶべきものでしょう。

■戦後最高の結婚式 1,549組がゴールイン
 ここで市民課で発表した明暗調べを分類すると次のようになります(カッコ内は昭36年度のものです)
出生
1,488人(1,660人)
男=794人(833人)
女=694人(827人)
死亡
543人(534人)
男=295人(290人)
女=248人(244人)
死産
105人(132人)
これは、出産、死亡人員に含まれません。
婚姻
1,549件(1,272件)
離婚
112件(86件)
となり、これを昭和36年度と比較してみますと出産=172人減少死亡=9人増加、死産=27人減少、婚姻=277件増加、離婚=26件増加となります。
 次に死亡の原因をみると(これは市内で死亡したものです)
(1)脳溢(貧)血によるもの132人(132人)
(2)心臓病によるもの72人(80人)
(3)ガンによるもの46人(59人)
(4)老衰によるもの64人(56人)
(5)呼吸器系によるもの61人(42人)
(6)消火器系によるもの20人(31人)
(7)事故死によるもの35人(41人)
(8)結核によるもの7人(6人)
(9)自殺によるもの7人(14人)
(10)その他によるもの32人(21人)
これで見ると、脳溢(貧)血による死亡が他を圧していますが、これは、戦前とたいした変わりはなく戦後の医学の発達により、乳幼児の下痢、肺炎による死亡、青年層の結核死亡が激減したことにより比重が多くなったにすぎず全国的にみられる傾向です。
 年令と死亡の関係は、一般的に乳児の死亡率が高く、成長するにつれ、急速に低下し、6才から10才を最低に、その後は漸次高くなっています。
 吉原市の死亡数は31才から40才にかけ、いったん低下、40才をすぎたころから加速度的に上昇しています。

◎死亡者の平均年令
昭和36年=59.1才
事故死の場合=36.5才
昭和37年=61.31才
 事故死の場合=36.08才
とこのような数字がでていました

‐ 図表あり ‐
( 図表説明)・・・月別にみた件数

2月15日より 結核健康診断

伝法・吉原地区を対象

 今月の診断実施地区は伝法・吉原です。レントゲン車が巡回して間接撮影、ツベルクリン注射をおこないます。(料金は無料)
(1)該当者=伝法、吉原地区の全市民、但し幼稚園、小、中学校、大学に行っている人、官庁、会社、飲食業、接客業者で毎年行っている人は受けなくてもよいことになっています。
(2)日程(カッコ内はツベルクリン判定、BCG接種日で時間は、どの会場とも2時‐3時です)
 ツベルクリン注射の結果により陰性者にはBCGの接種を行うことになります。

◆伝法地区
2月15日
◇浮島・今泉地区未受診者=吉原保健所(10時‐3時)
2月16日(18日)
◇傘木=望月栄作方(10時‐12時)
 2月18日(20日)
◇片宿=江村方(10時‐12時)
◇田端・中桁=妙善寺(1時‐3時)
 2月19日(21日=伝法保育園)
◇伝法町1=渡辺圧作方(10時‐12時)
◇伝法町2・3=伝法保育園(1時‐3時)
 2月20日(22日)
◇上田端=上田端公会堂(10時‐3時)
 2月21日(23日)
◇中村・上中町=伝法小学校(10時‐3時)
 2月22日(24日)
◇長者町=伝染病舎(10時‐3時)
 2月23日(25日)
◇千代田町=千代田公会堂(10時‐12時)
 2月25日(27日)
◇三日市・宮の上=三日市浅間神社(10時‐3時)
 2月26日(28日)
◇宮川町=健康堂前(10時‐3時)

◆吉原地区
 2月27日(3月1日=厳島神社前)
◇青島=植松原料店前(10時‐12時)
◇錦町=鈴木正一方(1時‐3時)
 2月28日(2日)
◇西仲・新追・伝馬町=木の元神社(10時‐3時)
 3月1日(3日)
◇南町・新通・緑町・八代町=体育館(10時‐3時)
 3月2日(4日)
◇瓜島・弥生町=第一中学校(10時‐3時)
 3月4日(6日)
◇津田・荒田島=島田農協(10時‐3時)
 3月5日(7日)
◇東・西国窪=青果市場内(11時‐3時)
 6日以後は3月号に掲載

20才を祝う!ふだん着参加運動は成功

 20才の青春を祝う“成人式”は、去る1月15日市民会館大ホールにおいて盛大におこなわれました。
 まず金子市長の新しい成人に送るお祝のことばがあり、全員に記念品が贈られました。つづいて成人者代表の松本芳泰さん(水の上)は「今日、成人の日を迎えた私たち1,720名の成人者は明るい社会をつくるために、よき市民よき日本国民となるよう努力することをここに誓います。」と力強い宣誓をしました。引続き成人者全員による市民歌斉唱やインタビュー、アトラクションがおこなわれ、この模様は静岡テレビを通じ各家庭にも紹介、親子ともども成人を祝うなど、新時代をになう若人にとり、このうえない1日だったことでしょう。
 また婦人会が主唱した「ふだん着参加運動」はまずまずの成果を収めました。

◎全員に記念写真を贈る
 「この日の思いでを新たに、立派な人になってください」と市が“成人式”の一行事としている、市民会館正面玄関での「記念写真」が2月10日にできあがります。これは撮影に参加した全員に無料で贈呈しますから、該当者は次のところで受けとってください
◇期日=2月10日から28日まで
◇場所=市社会課(吉原・今泉・今泉北部・伝法地区)原田支所(原田地区)吉永支所(吉永・吉永北部地区)須津支所(須津浮島地区)元吉原支所(元吉原地区)大淵支所(大淵地区)

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・市民会館前の記念撮影

告知板

◎市の職員が一部異動
1月中、市役所職員の一部に異動がありました(カッコ中は旧職務)
◇古郡保彦=課税課諸税係長(保険課賦課係長)
◇森 好司=総務課(水道課)
◇影島清子=文書課(水道課)
◇金子久仁江=水道課(林産課)
◇伊佐治暁子=総務課(課税課)

◎市清掃作業所職員募集
◇場所=市内大淵字八ケ久保232
◇人員=電気技術者 2名  作業員 3名  運転手(大型)1名
◇年令=20才‐40才迄
◇その他=住宅完備・通勤も可能。希望者は2月末日までに履歴書を持参のうえ文書課に申し込んでください。

◎海外移住講座を放送
日本海外移住協会では、現在、海外移住に関する講座を放送中です。
◇期間(1月−3月まで)
◇放送日(毎週水曜日・金曜日)
◇時間(午後8時から15分間)
◇放送機関(日本短波放送)

◎スリップ事故続出!路上に水をまくのはやめましょう
 このところ寒波の襲来により、道路へまいた水が凍り、車両によるスリップ事故が続発しています。大変に危険ですから、朝、晩は道路に水をまかないようお願いいます。

◎市立商高にプールを築造 完成は4月30日
去る1月25日、市立商業高等学校でプール築造起工式が行われました。
事業概要は次の通りです。
総工費=約1,070万円
コース=(縦‐50メートル、横‐25メートル)
完成予定日=4月30日
その他=東式巡間浄化装置、脱衣所なども設置

◎合併駅伝大会
 第9回吉原市合併記念駅伝大会は来る2月10日、午前10時市民会館前をスタート、市内約35キロのコースに走覇をきそうことになりました。コースは第1区(会館前‐富士岡郵便局前)第2区(郵便局前‐吉永二小入口)第3区(二小入口−北部農協前)第4区(農協前‐大淵支所前)第5区(支所前‐石坂勝又製材所)第6区(製材前‐鷹岡久沢交差点)第7区(交差点‐会館前)の7区間です。

火事の通報は早く!

 冬期は空気が非常に乾燥している一方、暖房用その他火気を取扱うことが多く、それだけに火事の起こりやすい時期です。
 火災発生の原因にはコンロ、タバコの不始末、煙突、煙道、火あそび、焚火などがあげられます。私たちの尊い生命や身体、財産を火災からまもるためには、各個人が火に充分注意することがもっとも大切です。また火事が発生したら、すぐに消防署に通報する。
これは大切な義務です。
火災を電話で知らせるときは、「火事だ」と一言いえば消防署が出ます(電話番号や消防署と言う必要はありません)おちついて、町名、場所、家の名前をはっきり伝えてください。このとき出火付近の対象物(会社、工場、神社、商店など)を話せば目標もはっきりとして早く、消化にあたることができます。  まず火事を出さないように火を使用したあと、おやすみ前など、大丈夫と思っても、もう一度気をつけてみましょう。火はいつでも私たちの油断につけこんでくるものです。

市民の動き(昭和37年12月31日現在)

男 4万1,975人
女 4万1,639人
計 8万3,614人
世帯数 1万7,398世帯