明けましておめでとうございます
今年は1963年、卯年です。家業のつごうで“それどころではない”という人の所にも、正月は公平にゆってきます。こたつやいろりの囲いに家族全員が顔を揃えるのもこの時ぐらいでしょう。こんな時、ただ元旦を祝うだけでなく、ふだん気のついたことを話し合ったり、みんなで将来の計画をたてるなど、新しい生活、新しい希望の出発点としましょう。
日本一の“紙”どころ吉原
日本一の紙どころとして知られている吉原市には、近代的な設備を備えた大小工場が林立しここから生産される紙やその加工品も変化にとんだ多角的なものです。そのほか製紙機械や種々の機械工業も発達生産高は毎年上昇しているのが現状です。
ちなみに当市がこのように進展したまでのことをふりかえってみると、こんなことがありました。
当地域は、今から約75年」前の明治22年、市制、町村制の施行にともなって、吉原町、島田村、伝法村、今泉村、元吉原村、須津村、吉永村、大淵村、原田村はそれぞれ町村として発足しました。
その後、商工業は急速に発展し、大小工業の設立に比例し、人口は増加の一途をたどり、町村の区別もつきにくい状態となったため、昭和15年4月、吉原町に島田村が吸収合併、翌16年4月には伝法村を編入合併し、続く17年6月に今泉村が対等合併、新たな吉原町が発足しました。
年を追うごとに町は拡大され順調な発展をとげ、昭和23年には人口3万人を数えるほどになり、4月1日を期して、ここに市制を施行、新しい吉原市が誕生しました。
また町むら合併促進法にもとづいて、昭和30年2月11日には元吉原村、須津村、吉永村、原田村と対等合併し、次いで同年4月1日、大淵村を編入合併、翌31年4月1日には駿東郡原町の一部と旧浮島3地区を編入合併して、現在では人口約8万3,000人を数えています。
また近年になって、駿河湾臨海工業地帯の指定を受け、田子の浦港の構築にともなって、近代科学の枠を集めた工場の進出が着々と進められています。そのほか国鉄が建設中の新幹線工事も今年の9月(吉原市の場合)完成を目ざしてピッチをあげています。
新しい年を迎えた今吉原市もますます発展、飛躍することでしょう。
‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・新幹線工事 着々進む東海道新幹線工事現場
「平常衣で参加を」と…婦人会
1月15日は国民の祝日「成人の日」です。
この日は全国各地で成人式が行なわれ、市でも今年は1,643人(男=865人、女=778人)が成人として晴れて社会生活のスタートをきるわけです。吉原市でもこの意義あるおめでたい日を記念して、15回目の「成人式」を市民会館で行なうことになりました。受付は9時30分から開始します。
当日は、市長、市議会議長などのお祝いのことば、記念品の贈呈その他レクリエーションがおこなわれ、大人になったことを自覚し自ら生き抜こうとする人たちを祝いはげまします。
なお、この「成人式」の模様は静岡テレビで実況中継されることになっています。
また昨年から、市婦人会の主唱により、成人式には平常衣で参加しましょうと「成人式平常衣着用運動」が展開されています。
ここ数年の「成人式」をみますと、女子の服装は、年ごとにはでやかになり、そのため多額の出費に苦慮する家庭の問題、和服新調か出来ないことを理由とする不参加の問題、又対象者相互の嫉妬感情の問題など本来の意義を見失った事柄が毎年その深刻さを増しています。「せめて成人の日に晴着を」の親心はもっともなことですが、そのため過重な物心の負担は国民祝日の意義に反することではないでしょうか、「成人の日」こそ、よろこびを共に分かちあう楽しいものにしたいものです…。
なおことしの該当者は昭和17年4月2日から昭和18年4月1日までに生まれた方に限ります。
学生、その他、現在他の市町村に転出している方でも吉原市出身の人は式に参加することができますから、希望者は社会課に直接申しでて下さい。
すきっ腹は禁物 1時間にトックリ2本が最適
新年を迎えて、飲みすぎ、食べすぎの機会が多くなりますから、おとなも子供も、おなかには十分に注意することが必要です。
まず暴飲の方から考えてみましょう。飲み物といっても種類は多く、その中でもアルコール飲料が第一でしょう。
よく言われることに、「日本人は酒の飲み方がへただ、何のために酒を飲むのだろう」と外国では食欲亢進剤として飲まれますが日本では酔うためのものと考えられています。
大体血中のアルコール濃度が0.05パーセントになると、軽く酔ってきます。
これは日本酒なら一時間にとっくり2本ぐらいビールなら一本半ぐらいで到達するのが普通です。この程度なら大したことはありませんが、血中濃度が0.1パーセントぐらいになると、抑制がとれてにぎやかになります。まあこの辺でとめておくのが無難な飲み方といえるでしょう。
これを上回ると、ロレツが乱れ千鳥足となってきますが、この辺までは、まだ案外気はしっかりしているので、いちいち自宅まで送り届ける必要はありません。
孔子さまも、3千年の昔、「酒は量なく、乱に及ぼす」といっているように、量の問題でなく、血中の濃度の問題です。
血中濃度を適当の所に維持するには、すきっ腹にいきなり飲まないで、チーズとか、とうふなどをあらかじめ食べてから飲むことです。日本酒についてくるつまみは淡白すぎます。そして酒ばかり飲んで他の物を余り食べないからいけません。この辺が日本人は酒の飲み方を知らないといわれるゆえんでしょう。
飲めないのに、つきあい上、無理して飲んだり、飲めない人に強制的に飲ましたりすることは、酒のみのエチケットに反するものです。
とにかく、いろいろな物を十分に食べながら飲めば、後で苦しんだり、人に迷惑をかけたりしないですみます。またビタミンB剤を服用するのも、悪よいを防ぐよい方法です。
二日酔いは、頭痛と、胃カタルと全身の脱水状態ですから、翌朝十分の水を補給することが大切です。
暴食の方は、消化不良による急性の下痢が主症状となって現れます。これは消化が十分に行なわれなかった食物を、いそいで体外に出してしまおうという体の動きですから、余り強い下痢どめなどを用いずに、むしろ一日ぐらい絶食して、ジアスターゼ、プロタミラーゼ、パンクレアチンなどの消化剤を内服し、痛みがひどいときはロートエキスの入った胃散、ノルモザンなどが効果的です。
いいきになって飲みすぎ、食べすぎをやり、楽しいはずの正月を床の中で過ごすようなことのないよう注意したいものです。
今年は1月27日の県知事選挙をはじめとして、各種の地方選挙が行なわれることになっています。
民主政治は、地方分権の政治であり、地方公共団体の政治が民主的に行なわれてこそ、わが国の民主主義政治が確立されるわけです。
この地方政治を形成する地方選挙こそ、国民にもっとも直接に影響がある重要なものです。
また、選挙があるごとに、どこの市町村におきましても、“公明選挙”という言葉が聞かれます。
いったいこの“公明選挙”にはどんな意味が含まれているのでしょう。
一口にいって、有権者が自由な判断で公正に選挙が行なわれるということですが、口でいうほど簡単には行かないものです。
まず選挙犯罪の中で一番多いのが買収や利害による選挙でしょう。これは誰もが悪いと知りながら私たちの生活を左右する大事な選挙に、お金のために投票を売るというもので、投票ばかりでなく、結果的にはその人の生活を売ることにもなります。
そればかりではありません。選挙権のない自分の子供や、隣り近所の人たちにも、その無責任な1票が悪い結果をもたらせます。
つぎが、義理や人情によって選挙をするということです。
これは私たちの個人的なつながりとはまったく縁もゆかりもないものです。選挙される人は、その人個人のお金で政治をするわけでもありません。
政治というものが、より多くの人の幸福をねがって行なわれるものとすれば、私たち有権者も個人的な感情はぬきにして、本当に多くの人の代表としてふさわしい人を選ばなくてはなりません。
ようするにこれらが立派に行なわれてこそ公明選挙といえましょう。
選挙の当日、公務旅行や負傷などやむをえない理由で投票所へいけない方は、不在者投票制度をご利用ください。
◇期間=1月2日から1月26日まで。
(1)投票当日、他市町村で職務に従事している人(会社の出張、鉄道員など)
(2)やむを得ない用務、事故のため他市町村に旅行又は滞在している場合(交通事故、結婚、葬儀など、慰安旅行は該当しません)
(3)病気、負傷、妊娠、不具のために入院中であって、歩くことが著しく困難な者。
(4)県内の他の市町村に住所を移し引き続いてそこに居住はしているが、移動先の選挙人名簿にのっていない者。(例えば、富士市から吉原市に転入した者が、居住期間3ヶ月にみたないという事由で、吉原市の補充選挙人名簿にのらなくても、富士市の基本選挙人名簿にのっていれば県知事選挙の選挙権は失わず、吉原市で不在者投票ができるというわけです)
静岡県知事選挙は1月2日に告示され、1日27日に投票が行なわれます。このため吉原市選挙管理委員会では1月11日から1月16日まで補充選挙名簿の登録申請の手続をつぎによって行ないます。なお、基本選挙人名簿(昨年9月15日現在で調製)に登録されている方には“入場券を1月10日頃まで届けることになっています。
◇補充選挙人名簿に登録申請できる人
昭和18年1月11日以前に出生し、昨年10月10日以前から吉原市に住所を定めている人で、入場券が届かない方。
◇申請期間
1月11日‐1月16日
毎日午前8時30分‐午後5時
持参するもの‐印鑑
◇受付場所‐吉原市選挙管理委員会(市役所市民課内)
※登録申請は個々にお願いします
魚の食べ残りや野菜クズなど、新年に限らず台所のゴミは水気を含んでいるものが多く、そのままゴミ箱に捨てるとよごれてしまい衛生的にもこのましくありません。
こんな時、ビニ−ル袋を使ったらどうでしょう。
買物をしていたとき捨てていたビニール袋を台所のすみにさげておき、これらゴミの水をよくきってから、これらゴミの水をよくきってから、輪ゴムで口をしめて捨てます。
こうすることによって、ハエの幼虫もわきませんし、ゴミの清掃員も「みんなが、こうしてくれると本当にいい…」と私の思いつきをほめていました。
それからは、ゴミを捨てるにもいろいろ考えてやっていますが、楽しいのものです。
煙突のススや粉のようにとびちるものは、紙に包んだり、袋に入れたりしています。
普通のゴミも出たとき袋にいれておくと捨てるときに手がはぶけます。
また空カン、空ビンなども自分で始末し、植木の手入れくずや、草もゴミ箱には捨てないように気をつけています。
税務署では、経営者自身が経営の実態を正確に知り、また明るい納税ができるためにも、と青色申告を進めています。
青色申告をされる方は1月1日現在で、たなおろしをするとともに、3月15日までに「青色申告承認申請書」を税務署まで提出して下さい。
なお、くわしくは青色申告指導係にお問い合わせ下さい。
以前から木材の取引は偽名をつかったり、売買金額を分割したとか実際より安く売るなど悪い習慣が一部にありましたが、この悪習を一掃しようと税務署(富士宮)管内にも10月に富士地区木材取引正常化推進委員会が発足し、今後の木材正常化と、申告面でもその成果が期待されます。
厳寒をむかえ、水道が凍結したり、また破裂するような事態が生じないともかぎりません。
これを未然にふせぐためにはわら、むしろなどを露出部分に覆うことが必要です。
蛇口が凍ったときにはぬるま湯で(熱湯は禁物です)除々に解かすようにして下さい。
また給水装置がおかしい、壊れたといって、自分たちがてみじかに求められるビニール・テープなどで適当に直す場合が最近、非常に多く見受けられますがこれは給水条例で認められていませんから、その時には市水道課に届けでて下さい。
県知事選挙の立ち合い演説会は1月16日(水曜日)午後7時から市民会館大ホールで行います。