広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和37年 11月20日発行 内容

昭和36年度の決算

収入 14億9,468万9,000円
支出 13億5,844万4,000円

昭和36年度会計は一昨年度に引続いて順調な伸びを示し、市民税、固定資産税、電気ガス税など市税においては7億346万円にのぼる収入額を示しました。これは前年度に比べ、1億3,916万円の増加となったものです。
歳出の面をみますと教育施設の整備(第一中学校の増築、第三中学校の新築、市立商業高等学校の新設など)清掃作業所の新設事業に着工、公営住宅(簡易耐火構造30戸、木造20戸)50戸を建設、消防施設の整備拡充、通路の新設改良、都市水利事業、造林、林道の開設など数多くの事業を計画して、これを実施することができました。
特に昭和36年度は当市5ヵ年計画の第二年目にあたり、計画事業の消化と併せて新時代における要請にあった計画外の新規事業についても財政の許す範囲において積極的にとり入れ、健全財政を維持するとともに、市民福祉の向上に力を注ぎました。
この結果収支決算は一般会計において8,061万5,000円の剰余金と特別会計とにおいて、5,562万9,000円もの剰余金となりそれぞれに37年度の財源としてあてはめました。

■主な事業内容

 昭和36年度に実施した主な建設事業は次のとおりです。

◎消防関係
 消防の機動力を強化するために大型のポンプ自動車2台を購入配置するとともに、一方において防火水槽を市内23ヶ所に設置しました。

◎土木、都市計画関係
 道路事業においては吉原、沼津線(舗装)伝馬町、国窪線(舗装)原田、伝法線、久保町線など市内22ヶ所のおもな新設改良事業を5,587万円を以って実施しました。そのほか国、県道の改良事業費としては三島、浮島、吉原線など18ヶ所を改良し、その事業負担金として1,016万円を支出しました。
◇河川の維持では潤井川の改修などその負担金として283万円を支出しました。
◇懸案だった田子の浦港も昭和36年8月4日に一応の開港を見ましたが、この事業に対しては本年度分の地元負担金4,400万円を負担しました。
◇都市水利排水事業におきましては、県営岳南排水路工事として地元負担金1,434万円を支出したほか市街地の排水路整備のために637万円の事業を行いました。
◇防火建築帯事業については前年度に引続いて市街地の美化や通路の拡幅、火災予防などからみて通路の改良事業を併せて国、県補助金とともに934万円の補助をおこないました。
◇本年度新しく簡易舗装事業を採り上げ394万円を以って舗装用機械を購入し整備するとともに452万円を以って11路線12,747平方メートルにおよび舗装を実施しました。

◎教育関係
 前年度に着工しました第三中学校の新築事業は本年度においても付帯事業を併せて3,184万円を投入して完成しました。
 また第一中学校増改築事業も前年度からの継続事業として2,340万円を以って鉄筋校舎の落成を見ました。このほか小学校で今泉小、神戸小の両校が給食室、改築事業で1,026万円、中学校で229万円を支出して施設の整備を行いました。特に本年度は38年度において急増する高校進学希望者に対して広く門戸を開放しようと市立商業高校の新築を3ヵ年継続事業として行い、その第一期工事として7,473万円を以って実施しました。

◎民生関係
 公営住宅法にもとづく市営住宅50戸を三ツ倉南町に工費2,525万円を以って建築しました。このため市営住宅は全部で293戸になったわけです。
◇幼児といっしょに乳児を保育するための施設が必要になり、第二保育園に新しく乳児20人を収容できる乳児室を事業費200万円で建築いたしました。
◇青少年の保護育成については全市一丸となって運動を展開して着実にその成果をあげていますが、特に本年度は「町を明るくする運動」がおし進められ25万円の助成を行って市内93ヶ所に防犯灯が設置されました。

◎保健衛生関係
 住みよい明るい生活環境を築くために懸案であった清掃作業所(し尿処理と塵芥焼却施設を同一敷地内に設置)の建設事業を、本年度から3ヵ年継続事業として総工費1億5,822万円を以って着工し、本年度分事業費として4,102万円を支出しました。
※清掃作業所建設と併せて清掃能力の強化をはかるために三輪自動車、三輪ダンプ自動車各一両を150万円で購入しました。

◎産業経済関係
 農地の保全をはかるために本年度も前年に引続いて事業負担金939万円を支出したほか、土地改良事業に対しても夫々の団体に対して1,024万円の助成を行うと共に、市の事業として今泉用水路改修その他の事業を491万円を以って施工しました。
※林業につきましては、急激する林産物の需要をみたすこととあわせて治川、治水の実をあげるために大淵、高塚他2ヶ所に39町2反の造林を行ったほかに、市有林の広範囲について補植、下刈を行い併せて野鼠駆除などを実施しました。又一方、丸火線、坂下線など6路線の林道を工費1,414万円を以って開設しました。
※中小企業の育成をはかるためにその必要とする事業資金、設備資金、運転資金等の融資の円滑化をはかるために市において、1,000万円の預託金を支出して総額1億50,000円に及ぶこれらの資金の融資あっせんを可能としました。その他将工振興のために共同給食施設、アーケード、街路灯などの事業に対して246万円の助成を行いました。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・新市街建設の支柱“下水道終末処理場”
(写真説明)・・・日本一の規模を誇る清掃作業所
(写真説明)・・・着々進む簡易舗装工事(鍛冶町にて)
(写真説明上)・・・四分団に備えた新消防車
(写真説明中)・・・第二保育園の乳児室
(写真説明下)・・・三倉南に出来た住宅街

- 図表あり-
(図表説明)・・・市税収入額

- 円グラフあり -
(円グラフ説明)・・・性質別にみる支出の状況‐建設事業に5億8,691万円

- 図表あり-
(図表説明)・・・収入決算額
(図表説明)・・・支出決算額