広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和37年 8月1日発行 内容

零下15度の別天地

夏も最盛期に入り、吉原市内で消費される氷の量も急ピッチに増えはじめ一日になんと13トン500キロ(約3,600貫)が消費されこのほとんどが涼をよぶかき氷に使われています。

‐ 写真あり ‐

本年度の都市計画街路事業 広範囲に簡易舗装

 工業都市として飛躍的な発展をつづけている吉原市は、年々交通量が激増しています。この対策として道路の新設計画をたてるととに、5ヵ年計画にもとづき市道の整備を押しすすめ、特に簡易舗装を広範囲に実施しています。

着々すすむ街路整備

 本年度の都市計画街路事業は、国庫補助事業として吉原、沼津線、弥生線、日吉新橋線などの舗装、改良を行います。
 吉原沼津線は市街地と市東部地区を連絡する主要道路で、昨年度に引続き延長約400メートルの舗装と滝川、比奈川の橋梁架設工事に着手します。
 また市街地と市西部地区を結ぶ弥生線は昨年伝法沢から第一中学校前までの約900メートルの拡幅を終了し、本年は引続き拡幅事業は星一ビルから吉原市駅の前通りの舗装を行います。この路線につながる日吉新橋線は、昭和35年度から県営事業として拡幅と防災街区達成を併行して行っていますが、この近代工業都市にふさわしいメインストリートは完成までにはあと数年を要する予定です。
 その他単独事業として吉原浮島線に着手、また昭和通り線(宮川地区)を舗装し、大和町から宮川町までの道路整備を完了します。
 なおこの路線と弥生線舗装工事は本年度行う予定の下水道事業幹線布設ルートに当たるため、すこし着手が遅くなる予定です。

吉永一小 講堂新築など 議案42件を可決=6月定例市議会=

 吉原市議会6月定例会は去る6月26日に招集され、昭和37年度一般会計追加才入出追加更正予算、条例改正、事業施行など42件について審議されましたがいずれも原案通り可決されました。
 主なものはつぎのとおりです。
◇吉永第一小学校の講堂新築
 (1,550万円)
◇第一中学校の給食室建築
(575万円)
◇吉原沼津線及び昭和通線の舗装
(459万円)
◇消防車の購入、大型1、中型1 (365万円)
◇林道(境塚線)の開設
(194万円)
◇清掃作業所配水設備の請負契約
(保坂組)
◇須津山委員の選任
(山崎吉太郎、後藤周平、浅沼政蔵、山下義男、杉沢市郎、後藤智の各氏)

お願い

 昨年8月に誕生した広報「よしわら」も本紙をもって1周年を迎え、更によろこんで載けるものにと、ここに広くみなさまからのご意見を戴くことになりました。どしどし係りまでお寄せ下さい。尚「広報よしわらに関するアンケート用紙」の配布を受けた方は所定事項ご記入下さるようお願いします。(文書課、広報係)

家を建てるにはまづ申請を 建築確認申請説明会

 最近建築確認申請の現地調査の際、しばしば申請記載事項との相違や無許可建築物などが見受けられますので、建築主より最初に御相談を受ける大工のみなさんにお集り願い、つぎの要領で説明会を開催します。
◇説明内容=(1)建築確認申請について(2)道路と建物敷地の関係について(3)土地区画整理地区について(4)防火構造について
◇日程は次の通り
8月20日市民会館(伝法、大淵地区)8月21日市民会館(今泉地区)8月22日市民会館(吉原地区)8月23日大野新田公会堂(元吉原地区)8月24日中里公会堂(須津、浮島地区)8月25日吉永支所(吉永地区)8月27日未定(原田地区)
◇開催時間は毎日午後6時から9時までです。(土木事務所・建築課)

水害を最小限に 吉原市水防計画

 今年もいよいよ台風シーズンを迎え、各河川海岸の洪水や高潮による被害を最小限にくいとめようと、このたび昭和37年度の水防計画がたてられました。  水防長(市長)をはじめ、各水防区からなる隊員及び市の災害救助隊員より編成され、それぞれ非常時の状況により出勤することになっています。
◇警戒すべき雨量‐24時間以内に80ミリメートル以上の降雨があった時、または連続雨量100ミリメートル以上の降雨があった時で、この場合はつぎの指令区分により非常配備につきます。
 第一配備体制‐今後の気象情報に注意し警戒するが、水防活動を必要とするには未だ時間的余裕があると認められる時(一部出動)
 第二配備体制‐約5時間後には水防活動を必要とする事態になると予想される時(2分の1出動)
 第三配備体制‐事態が切迫し約3時間後には水防活動の必要が予想される時(全員出動)
◇避難場所‐非常事態が予想される場合は広報無線、または広報車などにより危険個所は避難するようお知らせしますのでつぎの5個所を避難所としてご利用ください。
吉原市立体育館、須津中学校、吉永第一小学校、原田支所、市民会館
◇連絡先‐非常事態発生の情報などの連絡先はつぎのとおりです。
吉原本部(700番・市役所)
伝法区(1113番・山本真夫)
原田区(124番。原田支所)
吉永区(267番・吉永支所)
須津区(富士岡4番・須津支所)
大淵区(大淵2番・大淵支所)
浮島区(浮島69番・渡辺真吾)
 なお非常事態発生の場合は、サイレン、半鐘により知らせ、広報車、広報無線により状況を呼びかけることになっています。(詳細は土木課にお問合せ下さい)

でんぽうでんわ‐感度良好‐

‐ イラストあり ‐
( イラスト説明)・・・でんぽうでんわ

 最近の電話はたいへん感度がよくなっています。長距離電話でも昔のように“モシモシで終わりけり”なんてことはほとんどありません。それだけにあまり大声で話すとガンガンひびいて相手の耳を痛くさせるばかりです。また受話器のまわりの話し声まで先方の耳にとどいてしまうことがすくなくありません。
 ある奥さんが知人の勤め先へ縁談の件で電話をかけたところ、
「△さん、電話だよ」
「男かい、女かい」
「女だよ」
「へエ、飲み屋の借金とりじゃないだろうナ・・・」なんてヤリトリがみんな聞こえてしまい、イヤ気がさして縁談の世話をとりやめたという話もあります。
 話の途中で相手に聞かれないように周囲の人と相談や打ち合わせをしたいときは、送話口をしっかりふさいで下に向け、遠くに離すぐらいの注意が必要です。

素人の電気工事は危険 電気安全旬間1〜10

電気による事故をなくすための「電気安全強調旬間」が、この一日からはじまりました。電気を安全便利に使うために、つぎのことについて注意しましょう。
(イ) 感電、漏電を防ぐためコードや器具がいたんでいないか調べてみましょう。
(ロ) 電気から起こる火災には引込線がトタン屋根、看板、雨ドイなどにふれて漏電し出火することがあります。
(ハ) ビニールコードは熱によわいものですから、アイロンや電熱器に使うのは止めましょう。
(ニ) 電灯ソケットから、いわゆるタコ足配線で沢山の電気器具を使うのはコードやソケットが熱をもち出火の原因になります
(ホ) 素人の電気工事は大変危険です。工事は必ず信用ある電気工事店に頼みましょう。

訂正

7月1日付(第18号)の1面に掲載しました「7月は固定資産税の納期」の中で(3)に、税金の100分の1に納期前日数を乗じた金額‐とありますが、これは納期前月数‐の誤りです。おわびとともに訂正いたします。

人口の動き(昭和37年6月30日現在)

男 4万1,699人
女 4万1,276人
計 8万2,975人
世帯数 17,039世帯