広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和37年 6月20日発行 内容

計量器定期検査 7月2日からはじまる

 県計量検定所による定期計量器検査が、本年も7月2日から18日間(日曜除外)吉原市域を対象に行われることになりました。検査を受ける計量器は、取引、証明を使用するもので、特に「貫」「キロ」の両目盛のあるものについては21日(検査最終日)に修理の上検査該当となります。検査の日程は次の通りですが、なお不明の点は市商工課に問い合わせて下さい。

◇2日=(前9時‐後2時、体育館)東本通1、2、3丁目、依田原町1、2、3、4丁目、青島、荒田島、春日町、津田、新通1、緑町、日産
◇3日=(前同)石坂、西国窪、東国窪、錦町、新追町、西仲町、伝馬町、南町
◇4日=(前同)宮川町、日吉町、1、2、3丁目、昭和通、住吉町、幸町、西本通
◇5日=(前同)本町1、2、3、4丁目、宮町、大和町
◇6日=(前9時-後2時、伝法小学校)傘木、片宿、中桁、田端、上田端、瓜島、弥生町、伝法町1、2、3丁目
◇7日=(前同)千代田町、中村町、上中町、長者町、三日市、宮の上
◇9日=(前9時‐後2時、今泉農協)田宿、御殿、吹上、寺市場、市場、一の宮、立小路、依田橋、栄町、富士見町、新橋
◇10日=(前同)水の上、鍛冶町1、2、3丁目、駿河台、泉町、緑ヶ丘、仲町1、2丁目、和田町1、2丁目、上和田1、2丁目
◇11日=(前9時‐正午、今泉農協神戸支所)一色、神戸1、2丁目、今宮
◇12日=(前9時‐後2時、大淵支所)大淵支所管内
◇13日=(前9時‐後2時、原田小学校)原田支所管内
◇14日=(前9時‐後2時、吉永支所)吉永支所管内
◇16日=(前9時‐後2時、須津支所)須津支所管内
◇17日=(前9時‐正午、西船津共同作業所)浮島1、2、3丁目
◇18日=(前9時‐後2時、元吉原支所)元吉原支所管内
◇19日=所在場所検査
◇20日=所在場所検査
◇21日=(前9時‐後2時、体育館)都合悪く受検出来なかったもの全部、貫、瓩両目盛修理希望者

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・あかるい選挙 たのしいくらし

投票は体育館など24ヶ所で

 来る7月1日の参院選の投票は次の24ヶ所でおこないます。

第1投票区 日産自動車吉原工場初風寮
第2投票区 吉原市立体育館
第3投票区 吉原第一中学校講堂
第4投票区 私立曙幼稚園
第5投票区 吉原市立伝法小学校講堂
第6投票区 私立伝法保育園
第7投票区 吉原市立今泉小学校講堂
第8投票区 吉原市立第二中学校講堂
第9投票区 吉原市議会議事堂
第10投票区 吉原市立神戸小学校講堂
第11投票区 鈴川公会堂
第12投票区 今井公会堂
第13投票区 大野公会堂
第14投票区 柏原公民館
第15投票区 須津小学校
第16投票区 増川公会堂
第17投票区 吉原市役所吉永支所
第18投票区 吉原市立吉永第二小学校
第19投票区 吉原市立原田小学校講堂
第20投票区 三ツ倉法蔵寺
第21投票区 吉原市立大淵第一小学校講堂
第22投票区 吉原市立大渕第二小学校
第23投票区 吉原市立東小学校
第24投票区 吉原市立吉永第二小学校勢子辻分校

■有権者は4万8,155人
吉原市内の確定有権者数(昭和36年12月20日)は次のとおりです。
男 2万3,616人
女 2万4,539人
合計 4万8,155人

50万円に引き上げ 国民貯蓄の非課税限度額

 かねてから問題となっていた国民貯蓄組合制度の改正は、さきに開かれた国会で可決され、去る4月1日から実施されました。これによって預金者の利子課税が有利となりました。
 この改正の目的は、最近の経済情勢において貯蓄の増強がきわめて重要であることにかんがみ、国民貯蓄組合の一層の活用により貯蓄を推進するため、組合のあっせんによる貯蓄の利子などにかかわる所得税の非課税限度額を50万円に引き上げ、また、この際あわせて国民貯蓄組合のより適正な運営を期するため、濫用の防止について必要な措置を行おうとするものです。
 改正されたおもな点はつぎのとおりです。
▼元本50万円までは非課税
いままでは国民貯蓄組合のあっせんによる貯蓄の非課税限度額30万円が50万円に引き上げられました。
▼非課税貯蓄は一人二種類まで
非課税扱いとなる貯蓄の種類は預金、合同運用信託(貸付信託と金銭信託)有価証券の3つに分類され、一人の組合員はこのうち2種類を選ぶことができ合計100万円まで非課税扱いをうけることができます。なお、預金については、銀行預金、相互銀行預金、信用金庫預金、労働金庫預金、商工中金預金、農業協同組合貯金、信用協同組合貯金、勤務先預ケ金。漁業協同組合などへの貯金の種類から一つだけ選ぶことになっています。
▼非課税貯蓄申込書の提出
組合員が貯蓄について非課税扱いをうけたいときは預金先へ非課税貯蓄申込書(申込書は預入先にあります)を提出しなければなりません。
▼非課税扱いは一種類について1店舗限り
いままでは貯蓄の預入先は別に制限ありませんでしたが、この改正で非課税貯蓄申込書を提出して非課税扱いをうけられる先は一種類の貯蓄について一ヵ所に制限されました。すなわち銀行預金であれば、甲銀行のA支店に提出すると、ほかの店には提出できないわけです。
▼窓口組合の貯蓄は6ヶ月以上のもの
窓口組合(銀行などの窓口で加入できる組合のこと)のあっせんする貯蓄は期間6ヶ月以上のもの(積立定期預金は措置3ヶ月のものを含む)に限られることになりました。有価証券については6ヶ月以上保管することを約したものが対象になります
なお、窓口組合以外の一般の国民貯蓄組合は6ヶ月未満でも非課税です。
▼証券業者に窓口組合を新設
証券業者については、いままで窓口組合が認められておりませんでしたが、この改正で認められることになりました。

投票知識

‐ イラストあり ‐
( イラスト説明)・・・投票用紙には、候補者一人の氏名をはっきり書きましょう。森吉正照

◎投票用紙
 投票用紙は地方選出議員選挙に使用するものを黒色インキで印刷し、全国区選出議員選挙には、赤色インキで印刷したものを使用いたします。
◎投票の順序
 投票の順序は、地方区選出議員選挙の投票先を先に済ましてからもう一度全国区選出議員選挙の投票用紙を受け取り投票して下さい。
 なお、地方区、全国区とも同じ投票箱を使います。
◎代理投票
あなたがもし身体の故障や、字が書けないような場合には、投票管理者に申し出ていただければ代理投票ができます。
◎不在者投票
 選挙の当日、次のような理由によって投票所へ行けない人のために不在者投票という制度があります。
1.投票当日、他市町村において職務に従事中である者。たとえば会社の出張や、鉄道乗務員等はこれに含まれます。
2.やむを得ない用務又は事故のため、他市町村に旅行又は滞在の場合、たとえば冠婚葬祭とか交通事故のような場合もこれに当たります。ただし慰安旅行等は該当いたしません。
3.病気、負傷、不具のため入院中(ベット数が50以上ある病院)であり、歩くことが著しく困難である者。
4.交通が非常に困難な島などに居住中、もしくは滞在中、または仕事中の者。
5.他市町村から吉原市内に転入し引き続いて居住しており、吉原市選挙管理委員会で調製した選挙人名簿に登載されていない者。
以上のような理由の方は、投票日の前日までに不在者投票ができます。この場合投票当日不在になる理由の証明書が必要です

青年に聞く参院選

参議院議員選挙を前に青年達は選挙について「なにを考え、なにを望んでいるのか」を聞いてみました。

■棄権はしない
青年団長 田中昭蔵
‐ 写真あり ‐
 生活と政治は切離して考えることは出来ない。老人が選挙権欲しさから「田畑を借金しても買った」話しを聞いたことがあるが、いい意味での政治への切実な願いであると思う。
 現在公明選挙運動が進められているが、いままでにゆがんだ政治の面も数多く見せつけられた。暴力国会、裏の裏の取引き、また外より政治への大衆の圧力など、これは決して正しい政治の姿でなく議会政治への不信への不信にも連がってしまう。私達は議会主義を守るべきであり、そのための政治への発言は、最大の権利である選挙権の行使であると信じる。
 公明選挙運動、そのことばによって痛切に感ずることは、生活からにじみでる実感と政治に対する正義感が投票と一致しているだろうかと言うことである。政治が悪いと言う前に選んだ責任を感じ反省する必要はないだろうか、選挙が近づくと叫ぶのではなくむしろ日常よく見て選挙によりそれに答えを出すのが公明選挙ともいえる。
 逆に言えば公明選挙とは、私達が政治に対する無関心不勉強を指摘されており、大いに反省すべきだと考える。
 7月1日には参議院選挙か行われる。雲の上のことでなく私達の1票1票が議員を決め、生活をも左右する本当に身近な問題である又議員を出してやるんだ、でなく出ていただくそのためには協力をも惜しまない位の気持にならないで明るい選挙は実現しない。
 青年団員の中にも今度はじめて選挙と言う人も数多いと思うが、理想に向かって進むことが大切であり、その結果が意に反することもある。自由の時は自由を感じないと言われる議会政治は民主主義のもとであり、棄権したり或は政治に対する無関心が続けばそれは不信になり、更にあの暗い独裁政治にもなってしまう。要は公明選挙は勉強であり議会政治を否定するものを除き正しい政治への指標として、誇りと悔いのない投票を行うことである。(吉原市鍛冶町)

■実行力のある人物に投票
鈴木歌子(事務員)
 いままでは選挙権がなかったため無関心だった街頭演説も有権者となった今では注意して聞くようになった。
 今度の選挙は、参議院選挙なので関心が薄いように思われる。これは身近なことでないからでしょう。しかし、立候補者の意見を良く聞いたり、先輩達の話も聞き、又友達との話合いもかさね自分に自信をつけてから、口約束だけでなく実行力の有る人を選んで行きたいと思います。

■ほんとうの選挙を知る
渡辺辰金(会社員)
 私はこんどの参議院選挙がはじめての有権者の一人です。選挙のたびに考えさせれられ残念に思うことは、誰がために選挙し、選挙に応ずるのかと言うことです。
 我々はあくまでも選挙は商品ではないが品質本意でいかなくてはならないと思います。これによって我々は誰を選ぶか、又党か人物か、これについてはそれぞれ十人十色で考え方も異なってくると思うが、ほんとにこの人ならば、この世代を背負って立派に道を切り抜いて行けると自覚できる人が一番の人物ではないでしょうか、又そういう人こそ国のため、地方市、町、村のため、しいては私達一人一人のためにきっと信頼できる人物でしょう。
 しかし、世間の人の中でややもすると意志の弱い人がいてケチな人情とか義理、買収などであやつられ「他人に迷惑をかけ選挙の本質を無にすると言う事態が現実に少なくないということは皆さんも目に見えていることでしょう」このような行為は誠に残念に思います。おたがいに選挙される人と選挙する人が同じ考えのもとで、同じ立場に直面してゆかなければ実のない選挙になってしまいます。
今日の民主主義社会の世の中では選挙という問題が一番重要視されていることだと思いますが、一人一人が意義のある公正な態度できたる参議院選挙に望みたいものです。

■冷静な判断で候補者をみる
藁科益穂(自営)
 現在の青年団員で、選挙に関心を持っている者がどのくらいいるだろうか。おそらく半分以上は関心がないと思う。そういう僕もその中に含まれているかも知れないが、果たしてそれでよいだろうか。これからの社会は、若人の力ですこしでも良くすることができると思う。先ず考えることは被選挙者と選挙者は同じ考えでなければならないと思う。しかいくい違っている場合が非常に多い。候補者は選挙前と選挙後と同じ気持ちだろうか。選挙人は自分の社会に対する理想を、その候補者によって成就できると期待しているからこそ投票するのだろう。そうなければ買収、供応という醜いことが起こらないはずだ。このようなことは社会的地位のある人にもしばしばみられる。この事実を青年はただ傍観しているのではないか。これではいつまで社会は良くならない。私達青年がもっと勉強し社会を明るくしようではないか。
 そのためにも自分達が考えてもどうにもならないという観念を捨て私達自身が立候補した気持ちになったら、自然いろいろな考えが浮かんでくると思う。それらを現実と比較した場合、立派な社会人として通用することが解るだろう  私達青年は若さとファイトでこれらの社会を走ろう。それにはこれからの選挙、政治などに関心をもち注目しようではないか。

【お詫び】
 青年の皆様から、たくさんの寄稿をいただきましたが、紙面の都合により全部掲載できませんでしたことを深くおわびいたします。

おしらせ

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