広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和37年 5月1日発行 内容

赤十字募金はじまる 今年の目標額 3,300万円

 ことしも赤十字募金運動が5月1日から始まりました。
これは赤十字の仕事を理解いただいて赤十字の社員になっていただくか、あるいは社員にならなくても事業資金の一部をお出しいただくよう毎年5月から全国各地で一斉に行われる運動です。
 ことしは県内各地で、その地域にふさわしい、いろいろな事業を進めるため、ことしの事業を資金の募集目標を3,300万円としてみなさんのご協力をいただくことになったもので、この資金はつぎのような事業に消費されます。
(1)災害救助とその装備費=270万9,000円
(2)赤十字看護婦の養成=137万5,000円
(3)家庭看護法、救急法など普及費=127万9,000円
(4)身体障害者の更正など社会福祉事業費=273万6,000円
(5)赤十字思想の普及活動費=87万4,000円
それに静岡日赤にガンセンターの設置がおもなもので、そのほか、赤十字奉仕団、青少年赤十字団の育成強化、国際親善など外国活動費などに充当されてみなさんのお役にたっているわけです。

中学生が増える 最高は一中の1,920人

 37年度の市内小中学校生徒数は4月10日現在1万6,363人(男子8,515人、女子7,848人)で、昨年にくらべて280人が減っています。しかし中学生はいぜんとして増加の傾向にありますので、進学や就職にも真剣さを失わないで考えるべきでしょう。

‐ 図表あり ‐

お米の登録店変更届

お米の登録店変更届の受付を行いますので、配給所の変更を希望される方は、次により手続きをして下さい。
▼受付期間=5月10日−11日
▼受付場所=市民課・各支所
▼持参するもの=配給通帳、印鑑
注意事項
1 登録店との間に配給代金の貸借のある方は変更できません。
2 変更された方の登録店は、6月1日から変わります。

生ワクチンを投与 15日から一斉に

 今年、2回目の小児マヒ生ワクチン無料投与を、5月15日から市内15会場で一斉に実施します。
 該当者は中学1年生以下、昨年12月1日以前に生まれた乳児で、今度はじめて投与を受ける方。
 なお、前回投与しない者でも、希望があれば出来ますので、もよりの会場へお出掛け下さい。
◇日程と時間
・15日=須津小(9時30分‐2時)浮島東小(1時‐2時)
・16日=吉永一小(1時‐3時)
・17日=原田小(1時‐3時)
・18日=元吉原小(1時‐3時)
・21日=大淵一小(1時‐3時)
    大淵2小(1時‐2時30分)
・22日=神戸小(2時30分‐3時30分)吉永二小(1時‐2時)今泉小(1時‐3時)田宿、御殿、吹上、寺市場、市場、一の宮、立小路、栄町、富士見、水の上
・23日=今泉小(1時‐3時)仲町、泉町、かじ町、駿河台、上和田、録ケ丘、和田町、新橋、依田橋、石坂
吉原小(1時‐3時)伝馬、西仲町、津田、荒田島、八代、新通、緑町、南町、日産
・25日=吉原小(1時‐3時)依田原、春日、東本通、宮町、西本通、新追、錦町、青島、本町、大和、幸町、昭和通、住吉日吉町、東、西国窪
・28日=伝法小(1時‐3時)
・6月2日=保健所(15日‐28日までに投与できなかった者)
◇お願い
・「経口生ポリオワクチン投与希望申込書」に必要事項を記入の上、必ず会場へ持参して下さい。
・申込書(第一回投与者)は学校、嘱託員を通じて配布します。
 投与該当者で申込書が届かなかった方は、衛生課へ直接ご連絡下さい。

養豚に“赤信”

死産・黒子は日悩性

 繁殖豚飼育農家に一番恐れられているのは流・死産です。流・死産の原因にはいろいろありますが中でも被害の多いのは、日本脳炎によるものです。この病気に感染すると多くは、死産し黒子といわれるミイラ化の過程にあるものが出てきます。
1.発生
 主に夏から秋(秋子)にかけて多く出る。その発生内容も、豚コレラのような急性伝染病と違い総体に被害をうけることはまれで、やや広い範囲に散発的に発生している。また妊娠豚(初産)だけが被害をうけるという特色がある。出産の場合、一頭は死産するが他は正産という珍現象もみられる。
日本脳炎(流行性脳炎)が猛威をふるった年などは、妊娠豚の77%に死産が出ている。

2.原因
 日本脳炎ビールスという微生物が蚊(コガタアカイエ蚊‐水田に多く発生)の仲立ちによって感染し流行する。
 特に去年の秋子で、今年の5月から7月に種付するものに、死産が出る傾向がある。

3.症状(母豚)
 親豚(妊娠)は感染しても、心配される症状はみられない。唯早産または分娩が予定日よりおそくなるものが多い。
*出産予定日を46日間経過しても出産しない実例がある。

4.胎児
 胎内でビールスに感染すると、胎児にいろいろの症状があらわれる。
(イ)正常に出生して発育するもの
(ロ)形は正常であるが、元気がなく、てんかんのように発作をおこし、出世後まもなく死亡するもの。
(ハ)形が極めて小さく、甚だしいのは親指の頭位のものもある。また皮ふ、内臓は黒褐色化するなどいわゆる黒子をいわれるミイラ化の過程にある

5.予防
 ビールスの感染は蚊(コガタアカイエ蚊)によるもので、出来るだけ蚊の撲滅をはかること。
◇死産の発生しやすい時期は9月‐10月ですから、この時期に分娩を予定するような種付はさける。
◇豚の体内に自然に免疫体をつくらせ、種付するのが安全。
◇蚊の発生する前(5月中旬)に予防注射を行い、免疫にしておく
(富士家畜保健衛生所 吉原市農産課)

くらしの案内

電話と配線

 家をお建てになるとき、電気ガスとともに大切なのは電話ですが、建物の設計や施行のときうっかり忘れがちなのが電話の引込口と配線のパイプをとおす工事です。
▽もし電話の引込口や配線のパイプがないと
 ビル内に電話線を引込むところは地下が普通ですが、引込口がないため、窓ガラスを破って入れたり、床や天井に穴をあけたりして折角の建物の美観をそこねる不体裁な配線をしなければならなくなった例がよくあります。
また床上に配線しますと、とおり歩きにひっかかったり、水がかかって故障になったり配線工事が困難で、電話の開通が遅れたりすることがおきてきます。
▽ご相談は
 電話局ではこのようなことのないように、パイプの大きさや取付方法などについてご説明致しますからお気軽に窓口へ申し出て下さい。

お困りの問題は 早く心配ごと相談所へ

 社会課では、明るい社会の建設とすこやかな青少年の育成をはかるために、日ごろの家庭内でのできごと、生活上のことで困っている方、児童や青少年の問題、そのほかのいろいろな問題で悩んでおられる方々を対象に、社会課内に「心配ごと相談所」を設けてこの相談に応じています。
 また、児童福祉週間実施中は、とくに子どもについての心配ごと相談にあたっていますから、いつでもお気軽に社会課へお出かけ下さい。

気軽に相談を 東電のサービス週間

 東京電力では、モデル防犯灯の寄贈、移動相談所を開設するなど日頃の需要に感謝して、来る5月21日から26日まで、一斉に“春のサービス週間”を実施いたします。
 なお、この週間中、東京電力の社員は「黄色い腕章」「胸章」をつけています。電気のことなら、どんなことでも結構です。気軽に相談かけて下さい。

◇期間
 5月21日‐26日

◇実施内容
1.モデル防犯灯の寄贈
 街を明るくする運動の一環として、昨年秋のサービス週間に引続き、今回も管内主要地点25ヶ所に自動点滅器付“防犯灯”を設置します。
2.市内街路灯の整備、清掃並びに昼間点灯の絶滅
 街路灯の整備、清掃及び点滅器、引下線破損修理を行い昼間点灯の絶滅をはかります。
3.移動相談所の開設
 管内数ヵ所で電気に関する相談及び用事承りを実施します。

告知板

戦傷病者証明書、有効期限満了に伴う新証明書の申請に必要な書類は次のとおりです。
◇写真1枚(大きさ=名刺版)
◇住民票抄本1部(37年から必要になりました)
◇恩給証書の写し(用紙は福祉事務所にあります)
◇旧証明書(手帳のこと)有効期限の未満了の方の乗車券引換券の申請
◇証明申請書(捺印・扶養家族数・退役時の階級・身障手帳の有無を記入のこと)
◇証明書(手帳)
◇引換証申請書(印)
 はじめて証明書交付申請及び紛失などによる証明書再交付申請の方は、福祉事務所にきて手続きをして下さい。

教育委員会、文化連盟主催の春季華道展が5月14日、15日の両日市民会館第一集会室で開かれます。多数お出掛け下さい。

吉原市仏教会は毎年4月8日、「お釈迦様ご降誕祭」を盛大に行っていましたが、今年は市と教委が後援して、市内小、中学校生徒による書道展を実施することになりました。
◇展覧期日 5月12日、午後2時‐午後4時
 5月13日、午後9時‐午後3時
◇会場 市民会館第二集会室
 来る5月27日、箱根ユネスコ付近で「移動写生会」を実施しますので、ふるってご参加下さい。
1.日時=5月27日(日曜日)
2.場所=箱根ユネスコ、湖畔付近
3.参加者=16才以上の市民
4.申込方法 三村医院(宮町)又は教育委員会へ
5.参加料=交通費として高校生100円、一般200円(弁当は各自持参のこと)
6.日程=5月27日、午前8時30分、市民会館前に集合、バス(貸切り)で箱根へ。帰着は午後5時30分の予定

料金改正

4月1日から、県老人保養所寿荘(伊豆長岡町)の宿泊料金が次のとおり改正されました。(カッコ内は旧料金)
◇普通部屋
一泊二食付600円(500円)
◇山荘(別館)
一泊二食付900円(800円)
◇中食 200円(160円)
※予約申込は2ヶ月前にお願いします。

幼児の脳炎予防 “蚊”撲滅運動実施

 日本脳炎は、蚊(アカイエ蚊)が仲立ちする恐ろしい伝染病です
潜伏期は、4日−14日といわれ事前の症状は全くみられず、にわかに発病するという特徴をもっています。
 感染すると、寒けやふるえを催し、体熱は40年度にもあがり、激しい頭痛、めまい、嘔吐を起こします。疾病年令層は3・4才を中心に10才以下にの子どもに多く、流行期は6月‐9月頃までです。
 吉原市では過去6名(31年4名、32年1名、36年1名)の発病者がありましたが、今年は昨年と比較して、全国的に増加傾向にありますので、充分注意して下さい。

■予防対策
◎一般的な注意事項
1 過労は極力さけ睡眠、栄養を充分とるように心がける。
2 長い時間"炎天下”では絶対に遊ばない。(外出時には必ず帽子をかぶる)

◎蚊にさされないこと
『蚊』撲滅運動の実施=町内組織を主体とした「町ぐるみ運動」の強力推進をはかる

◎予防(ワクチン)接種
現在、日本脳炎の特効薬は発見されておりません・・・発病を守るのには予防ワクチンを打つことです。予防ワクチンを接種すれば、流行した場合にも大体はかからないですむし、たとえかかっても軽くすむ。これが予防接種の効用です。又免疫性(抵抗力)は年令が進むに従ってついてきますが、10才以下の幼児には免疫がないようです。なお衛生課では予防接種を次の日程で行います。

◎日程と会場
6月4日(月曜日)東小学校、須津橘幼稚園、5日(火曜日)吉永支所、原田支所、6日(水曜日)元吉原中学校、元吉原幼稚園 7日(木曜日)大渕小学校、神戸小学校、8日(金曜日)今泉小学校、曙幼稚園、9日(土曜日)伝染病舎。体育館

第二回目
6月11日(月曜日)東小学校、須津橘幼稚園、12日(火曜日)吉永支所、原田支所、13日(水曜日)元吉原中学校、元吉原幼稚園
14日(木曜日)大渕小学校、神戸小学校
15日(金曜日)今泉小学校、曙幼稚園
16日(土曜日)伝染病舎、体育館

◎接種料金
初回免疫の者(2回接種)=240円
追加免疫の者(1回接種)=120円
※詳細のお問合せは市衛生課にご連絡下さい。

領収証は大切に 令書など改める

 吉原市では、5月1日から微税令書など納付書の様式をすべて「ニ連符式」に改正します。
 これは、最近複雑化傾向にある役所の事務処理を簡単にするという基本的考えと、納入者の保存する領収書の必要性、大切さを認識いただくために行うものです。
 なお、既に発行済の固定資産税発行を予定されている国保税令書などは三連になっていますが、二連様式として取扱いますので、併せてお知らせします。

お願い

 広報よしわらへのご希望、ご感想を「文書課広報係」までお寄せ下さるようお願いします。

林業センター

 吉原市が県下で初の試みとして愛鷹山ろく勢子辻に建設した「林業センター」で植樹祭が4月27日午前10時から金子市長ら関係者多数が出席して盛大に行われました。