広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和36年 11月15日発行 内容

昭和35年度の決算 このようになりました

収入13億342万9,000円
支出11億8,238万5,000円

 昭和35年度会計は、昭和34年度に引続いて好調な経済事情に幸いされ、市民税、固定資産税、電気ガス税等、市税については、5億6,430萬円の収入額となり、前年に比べて9,100萬円の増加となっております。
 才出の面については、教育施設の整備(第一中学校の増改築第三中学校の新設)公営住宅(木造平家建30戸)の建設、消防施設の整備拡充、都市計画街路、市道の新設整備、河川の改修など数多くの事業を計画しこれを施行することができました。
 ことに昭和35年度は新市建設5ヵ年計画の初年度にあたり、計画された完全な消化と併せて、市勢の進展にともない要求される新規計画外の事業についても財政状況の好調とあいまって、その許容範囲内において積極且つ慎重にこれをとり入れ、健全財政を維持しつつ市民福祉に力を注いできました。
 収支決算の結果は一般会計において5,304萬円の純繰越金と特別会計において6,800萬円の剰余金を生じそれぞれ翌年度の財源として充当しました。

おもな建設事業

昭和35年度中に施行した主な建設事業は次のとおりです。
▽広報関係=広報施設強化のため広報無線選択呼出装置を223萬円で設置しました。
▽消防関係=消防機動力強化のため大型、小型ポンプ自動車各一両を購入配置し、併せて防火用タンクを市内10ヶ所に設置しました。
▽土木、都市計画関係=道路事業では、吉原沼津線、勢子辻線、原田吉原停車場線の新設改良事業をはじめ、市内21ヶ所のおもな工事を施行しました。
○河川維持では、小潤井川井堰改良事業140萬円のほか、海岸堤防改修、潤井川改修等の負担金の支出しました。
○都市水利排水事業では岳南排水路工事地元負担金1,492萬円の支出をはじめ、市街地排水として100萬円の事業を行いました。
○防火帯建築については市街地の美化道路の拡幅並びに火災予防等の見地から道路の改良と併せ国庫補助金とともに1,068萬円の補助を行いました。
▽教育関係=第三中学校新築事業に7,793萬円、第一中学校改築事業に2650萬円などをはじめ、吉永第二小学校勢子辻分校集会室、吉原小学校運動場整備事業など、小学校で1,482萬円、中学校で10,504萬円の施設を整備いたしました。
▽民生関係=公営住宅法にもとづく市営住宅を三ツ倉南町に30戸を1,227萬円で建築し、これで市営住宅は全部で243戸となりました。
○乳幼児を保育する保育所の必要性は年々増大しておりますので旧原田中学校跡に第三保育園を465萬円で新築しました。
▽産業経済関係=本年度は5ヵ年継続事業のニ年度として、646萬円の負担金を支出し、農地保全事業を施工しました。
○林業については、急増する林産物の需要をみたすことと併せて治山、治水の実をあげるため、大渕高塚地内十町歩に新しく植林を行い、市有林の広範囲にわたって補植、下刈を行い併せて野鼠駆除などを実施しました。又一方工費563萬円で林道西富士本線外二線の林道を開設しました。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明 )・・・近代美を誇る第三中学校
( 写真説明 )・・・三倉南町に建設された公営住宅
( 写真説明 )・・・都市計画街路事業の吉原勢子辻線
( 写真説明 )・・・完成された林道西富士本線
( 写真説明 )・・・第三保育園

‐ 図表あり ‐
( 図表説明 )・・・おもな建設事業とその財源
( 図表説明 )・・・円グラフ
( 図表説明 )・・・収入決算額
( 図表説明 )・・・支出決算額

市税の収納

総額5億6,430万余円

 住みよい、明るい都市を建設していくためには大きな経費が必要となります。この主な財源は云うまでもなく市民の皆さんが納める市税(収入の60%にあたる)によってまかなわれます。
 35年度の市税総額は5億6,430萬5,468円で、34年度の決算にくらべますと9,197萬1,773円(19%)の増収となりました。
 このうち市民税は、1億6,236萬2,546円、固定資産税は、2億230萬363円、軽自動車税は、469萬3,532円、たばこ消費税は、2,810萬2,950円、家庭や工場などで使用される電気やガスに対して課税される電気ガス税は、1億4,975萬6,624円、都市計画税1,526萬8,420円、そのほか木材引取税、旧法による税など182萬1,045円となっています。

お知らせ

“私達の街”を“私達の熱と努力”で明るい住みよい街にいたしましょう。川やミゾには絶対にゴミを捨てないで下さい。