広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和36年 9月1日発行 内容

“お年寄りを大切に“

地域別に敬老会

 吉原市では、来る15日の「としよりの日」に市および社会福祉協議会が婦人会と小・中学校の協力を得て、本年も敬老慰安の行事を実施することになりました。
 今年の対象者(70才以上)は市内川尻町2丁目の渡辺はるさん(98)を最高令者に2,433人(男子975人・女子1,433人・昨年より94人増)でこの人たちには市および社会福祉協議会から記念品の「タオル」が贈られるほか、地域婦人会に経費を委託し、婦人会の特志を含めて演芸そのほか慰安の行事が盛大に行われることになっています。
 また本年は特に、全日本肖像美術協会(代表馬堀喜孝氏)の好意により幡93才以上の高令者8人に対して、お祝いの肖像画が贈呈されることになっています。

- 写真あり- ( 写真説明 )・・・98才を迎えいつも元気な渡辺はるさん

乳幼児の検診

優良乳幼児は表彰

 育児に対する認識を深め、乳幼児の体位向上をはかるため、次の日程で乳幼児の検診を実施いたします。該当者は母子手帳を持参して下さい。
 なお、検診の結果、優良乳幼児に対しては吉原市から表彰されます。
◇検診をする乳幼児=昭和35年4月1日から36年3月31日までに生まれたもの
◇時間=どの会場も午後2時から4時まで
▽11日=浮島地区=浮島三丁目公会堂
▽12日=須津地区=中里町公会堂
▽13日=吉永地区=中比奈町公会堂
▽14日=原田地区=原田支所
▽15日=吉永・今泉北部地区=神戸小学校
▽16日=大渕地区=大渕研修所
▽18日=元吉原地区=元吉原小学校
▽19日=伝法地区=伝法小学校
▽20日=今泉地区=今泉小学校
▽21日=吉原地区=市立体育館

下水道促進デー

標語と作文 懸賞募集

 下水道は日常生活、特に近代都市生活に欠くことのできない施設ですがわが国の現況はほかの先進諸国に比べて非常に遅れています。
 そこで、この遅れを取戻し、事業の強力な推進をはかるために、全国下水道促進会議、日本水道協会、日本水道新聞社共催で、来る10日を第一回下水道促進デーとして、全国的にその気運を盛り上げることになりました。またこの行事を意義あらしめるため、標語と作文を次の要領で懸賞募集しておりますので多数応募して下さい。
賞金と特別賞
1.作文の部(字数に制限ありません)
○入選(1点)=賞金1万円と建設大臣賞
○準入選(1点)=賞金5,000円と日本水道協会会長賞
○佳作(3点)=賞金各千円
2.標語の部
○入選(1点)=賞金5,000円と厚生大臣賞
○準入選(1点)=賞金3,000円と全国下水道促進会議会長賞
▽審査員=建設省計画局長・全国下水道促進会議会長・厚生省環境衛生局長・日本水道新聞社社長 日本水道協会理事長
▽締切=9月30日(当日の消印は有効です)
▽送り先=東京都文京区元町2の23・日本水道新聞社懸賞募集係

だれでも知っておきたい ソークワクチンと生ワクチン

 可愛い子供を侵す、恐ろしいポリオ(脊髄性小児麻痺)が本年も各地においてかなり発生し、小さい子供さんをもつお母さん方の関心事となっております。
 国においても、これらの非常対策として、さきの生ワクチンを緊急輸入し全国的に投与を行いましたが、ここでこの予防ワクチンである「ソークワクチンと生ワクチン」について説明してみましょう。

一、ソークワクチン(死菌)について
 ポリオのワクチンとして最も歴史が古く広く使われているワクチンで、ポリオのビールスを猿の腎臓を使って培養し、増殖したビールスをホルマリンで殺した死菌ワクチンのことです。
○ソークワクチンの注射法
 このワクチンは、免疫が完成するまでに3回の注射が必要です。
 原則として第1回の注射後、2週間から6週間くらいたって第2回を注射し、更に6〜7ヶ月後に第3回を注射します。
 従って、流行期に入ってあわてて注射をしても本当の効力が現れるのは少くとも半年後のことになり。まにあいませんからワクチンの注射は必ず流行期の来る8ヶ月前に行わねばなりません。
だいたい第1回の注射を秋頃にはじめれば翌年の5.、6月の流行に間にあうことになります。
○免疫効果
 さて、やっと注射が終わっても、安心できる程度の免疫ができるのは80%と申しますから、100人中20人は十分には効かないわけです
○免疫期間
 ソークワクチンの免疫期は、2〜3年と考えられておりますが、完全な注射ではないので毎年追加するくらいに考えた方が安全です。

二、生ワクチン(生菌)について
毒力の弱いビールスを培養して殺さずに口から飲ませるワクチンのことです。
ビールスは、腸で繁殖しますが毒力が弱いために、神経を侵すことがなく、免疫だけが残りますので自然に感染したのと同じ状態になるわけです
○免疫効果
 さて、この免疫は、1回のワクチン服用が殆ど一生の間続くのではないかと考えられています。そしてこのワクチンは、服用したものから、排泄される毒力の弱いビールスが周囲のものまで免疫を作ってしまうといわれていますし、また流行期に入ってから服用しても間に合うと言う利点があります。
○このワクチンの難点
 弱毒化されたビールスが人体の中で再び強い毒性を得て、そのビールスに感染したものにマヒ型のポリオが発生しないかと心配されています。

三、二つのワクチン併用について
 以上のように二つのワクチンには、それぞれの長所、短所がありますが現況では、効果のあるソークワクチンとソ連やその他の国で、約一億に近い人たちが用いた経験からまずまず心配はないかといわれる生ワクチンの併用が最も効果的であることは一致したところの意見です。従って、ソークワクチンを注射した人でも、生ワクチンを飲んだ人でも、両方実施することでより高い免疫が得られることになるわけです

育林コンクール

 静岡県緑化推進委員会並びに静岡県森林組合連合会主催により、本年も育林コンクールを次の要領で実施いたします。該当者は多数応募して下さい。
 なお、この応募について不明な点は林産課へ直接お問合せ下さい。
◇参加資格=植栽面積が三反歩以上のもの、昭和33年の春植栽したもので参加者一人一ヶ所
◇申込期限=9月7日まで
◇申込場所=林産課

自衛官募集

受付は、市民課と各支所で

 防衛庁では、昭和36年度第三次の陸上、海上、航空の各自衛官を次のように募集しています
 志願を希望される方は市民課又は各支所へお出かけの上お申し込み下さい。
◇応募資格=心身共に強健で昭和36年11月1日現在(昭和11年11月2日から昭和18年11月1日までに生まれた者)で、年令が18才以上25才未満の日本国籍の男子であればどなたでも結構です。学歴は問いません。
◇受付期間=昭和36年9月1日から10月31日まで

農事メモ

(1)鶏の病気について
▽ロイコチトゾーン病=この病気は体内に暗紫色の出血斑がでて緑色の下痢便をする。
 産卵開始直後の若鶏に出易いので風通しの良い所で飼育しましょう。
(2)果樹について
▽芽接の時期です。充実した芽を接ぎましょう。収穫後の礼肥と防除をしましょう。
(3)茶樹について
▽茶園の深耕と秋肥の時期です。10月に入っての深耕は新根の発生が少ないので害となります。
▽四番茶の摘採は浅く芽株面を整理するくらいにしましょう。
(4)畜産について
▽畜産は涼しくしましょう。
 家畜・家禽の一年中で一番しのぎにくい季節です。畜舎は涼しい環境をつくってやることが大切です。トタン屋根は、麻袋、ムシロなどを一時的にかぶせたり、特に夕方の西日は暑さがきびしいから日除けを行い、換気通風に注意する。又、乳牛、役牛、豚などは夜10時頃まで運動場に出し、夕涼みをさせることが大切です。
▽蚊や縄を防ぎましょう
 家畜禽の大敵である吸血混虫に殺虫剤を撤布又は噴霧して大切な家畜を保護する。
▽日射病、熱射病に気をつけましょう。
 畜舎に日覆をしたり、使役の場合は連続でなしに度々休ませてやり、冷水を充分に与え涼しくして休ませる。特に通風の悪い所は熱射病が発生するから注意する。 富士南部農業改良普及所

抽せん付アンケート 当選者がきまる

 吉原市の商店街をより親しめる街にするために商工課では、去る8月3日から10日まで、抽せん付アンケートにより顧客の調査を行いました。
 この結果商工課に寄せられた回答数は2,380通、抽せん会は去る12日議事堂で報道機関立合のもと公正な方法で抽せんを行ったところ、次の方が当選者ときまりました。

- 写真あり-

畜産共進会

 第6回目を迎えた畜産共進会は、特に酪農振興に重点をおいて次の日程で実施いたします。関係者は多数参加して下さい。
◇実施月日=9月28日
◇場所=原田滝川観音堂境内
◇出陳家畜=乳牛(ホルスタイン、ジャージー)
30頭 肉牛=30頭
種豚=20頭 産卵鶏=20群の以上100点

第二回 吉原市美術展

出品作品を募集

吉原市の美術振興とその向上をはかり、市民文化の発展に寄与するため第二回の吉原市美術展に寄与するため第二回の吉原市美術展を10月14日から4日間、市民会館で開催することになり、広く市民の皆さんから出品作品を募集することになりました。応募内容は次のとおりですから多数応募して下さい
一、応募資格=満15才以上のもので、吉原市に在住、在勤するもの、又はこれに準ずる資格を有すると認められたもの。
二、作品科目=日本画・油絵・水彩・素描・版画・染色・彫刻・陶芸でいずれも自由、但し未発表のものに限り商業美術は含まれませんから注意の事
三、出品点数・大きさ=一人3点以内、大きさは自由
四、出品料=無料
五、搬入期日と場所=10月4日当日限り、午前8時から午後8時までに、それぞれ出品票を付して市立体育館受付に搬入のこと。
六、入選及び賞=審査により決定された入選作品を展示する。優秀作品には、市長賞(特選)努力賞、奨励賞をそれぞれ授与し金一封を副賞として贈る。
七、審査期日及び審査員は決定しだいお知らせします。また、そのほか、詳しいことは、教育委員会、或は市民会館管理課へお問合せ下さい。

農地専用所有権

移転の改正について

 昭和35年7月以降農地転用の許可指令書は許可条件が記されておりましたが、この条件は昭和36年8月21日から次のように改正されました。
一、許可後1年を経過すると許可書だけでは登記ができません。
二、1年経過したあと登記を申請する場合は、転用許可書に「許可確認申請書」を添付しなければなりません。
三、この「許可確認申請書」は一定の様式があって農業委員会を経て県知事に申請します。
四、県知事はこの申請書を検討して事情止むを得ないものにのみ証明書を交付します。
五、そのほか詳しいことは直接農業委員会へお問い合わせ下さい。

狩猟講習会

 昭和36年度の狩猟講習会を次のとおり開催いたします。関係者はかならず参加して下さい。
 なお、詳しいことは、林産課又は猟友会事務所へお問合せ下さい。
◇日時=9月14日午前9時から
◇会場=吉原小学校講堂
◇携行品=筆記用具

新しい国民健康保険者証の交付

 このほど国民健康保険保険給付規則の一部改正に伴い、新しい被保険者証を次の方法で引換交付することになりました。なお、10月1日から結核、精神病についての保険料は、世帯主負担が三割となります。
◇古い保険者証を嘱託員に提出して、来る25日から30日までの間に新しい保険者証と引換えて下さい。
◇被保険者証を病院へ提出中の方、又は紛失した場合はその旨を申し出て交付を受けて下さい。
◇その他不明な点は直接保険課へ連絡して下さい。

「農薬テップ剤」特定毒物に指定

 アブラ虫・ダニ類などの駆除に用いられている農薬「テップ剤」が毒性の強さからみて、このほど特定毒物に指定されました。このため、9月17日以降は個人で「買うこと」も「使うこと」も「持っていること」もできません。従って、使用する場合は、パラチオン剤と同様に農業協同組合の共同防除によって取扱うことになります。
 なお、現在手持ちの薬剤は販売店に返品するか或は使用する場合の取扱には充分注意して下さい。

危険物の貯蔵取扱いに注意

 最近、自家用車などの増加に伴い、各家庭でガソリンをドラム缶などで貯蔵しているのをよく見受けます。ガソリンは100リットル(ドラム缶に半分くらい)以上のものは、許可を受けないで貯蔵したり、取扱ったりすることはできないことになっています。又、火災を予防する上からも極めて危険ですから、許可を受けないで貯蔵したり、取扱ったりすることはできないことになっています。又、火災を予防する上からも極めて危険ですから、許可を受けない所での貯蔵取扱いはやめましょう。
 なお、危険物貯蔵取扱許可の手続きは直接消防署へお問い合わせ下さい。

お知らせ

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今月の納税は国民健康保険税〜第6期分
固定資産税〜第3期分
納期限・9月30日迄

”私達の街”を”私達の熱と努力”で明るい住みよい街にいたしましょう。川やミゾには絶対にゴミを捨てないで下さい。