広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 6月23日発行 内容

市町税の取扱い決まる

合併をすると、税金やいろいろな負担がうんと上るのではないか?と、とても心配しているね!また、国保税については特に関心が深いんだがいったい、どうなるんだね?

◎ご心配になることはよくわかります。その点は、協議会として十分理解しておりますし、細心の配慮をもって相談すすめました。従って、なるべく「いままでとあまり変わらないでゆく」ということを基本にしました。ただ、(1)いままでまちまちだったものをひとつにしなければならない。(2)きまりによって市の基準額がある。(3)税が直接の福祉につながっているものがある ということで税によっては若干の変わりがあります。

‐ 図表あり ‐

各種団体に対する補助金などは?

合併すると、いままでいろいろな団体や機関がそれぞれの市町から受けていた補助金や交付金或いは融資などが受けられなくなりはしないか? また、区域が広くなって、住民へのサービスなども悪くなりはしないか?という心配が強いんだがどうなるんだね?

◎合併がおこなわれれば或る団体は統合してひとつのものになることもあるでしょうし。また、そのままの形で独立してゆくなど、いろいろあると思います。しかし支出されてきた補助金とか交付金は、それぞれの自治体で、その必要性と公益性が認められてだされてきたものです。この補助金や交付金などが交付されないことによっては、その団体や機関の活動をなくさせてしまうという心配もあります。
したがって、合併しても、いままで支出されてきたいきさつとか実情というものを十分参酌して激変をきたさないように措置することにしました。つまりあくまでも、良いものはのばして発展させてゆく考えです。また、住民に対するサービス面ですが、これなども合併によって良くなることが当然であって、いままでよりも低下することは許されません。2市1町間の若干のデコボコをまず調整し、その上で一日も早く新しい全市域一円にわたって、それぞれの地域が同じように、いままでよりも高い水準のサービスが受けられるようにする…ということで決定されました。

なるほど!ぜひそうあってほしいね!

‐ イラストあり ‐
‐ イラストあり ‐

読書にお答え

◎とい=合併の新市名がまとまらないようですがいままでの名称は用いずに全く新しい名をつけることはできないのですか…(吉原市の一住民)

◎こたえ=お互いの相談がまとまり、それを議会が議決すれば、どんな名前でもつけられます。ただ新市名については、最初から「円満な話し合いで決めよう」ということになっていますので、その線にそって協議しているわけです。やはり、一応主張すべきはして、最終的には円満な協議がととのうことと信じています。