広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和41年 6月1日発行 内容

世帯と人口(41年5月1日現在)

面積 30.55平方キロメートル
人口総数 5万5,285人
男 2万8,361人
女 2万6,924人
世帯数 1万2,220世帯
転入467人 転出428人
出生78人 死亡27人
婚姻77人 離婚1人
死産11人

ご協力ください
7月1日は事業所統計調査 商業統計調査

 来る7月1日をもって事業所統計調査ならびに商業統計調査が同時調査で実施されます。事業所統計調査は、昭和22年から3年ごとに行なわれ、こんどで8回目を迎えますが、この調査は、市内の事務所、工場、会社、商店、旅館、映画館を始め駅、学校、医院、神社にいたるまであらゆる種類の事業所をもれなく調査することになっています。前回の38年は、市内の事業所数は2,178でした。
 商業統計調査は、昭和27年から2年ごとに始められことしで8回目を迎えますが、市内の卸、小売業(飲食店を含む)について重ねてなおくわしく調べます。(前回は1,073商店)
 市では近く42名の市職員が調査員となってそれぞれのお宅や会社を訪問して調査をすすめます。お忙しいところ恐縮ですが調査員がおうかがいしていろいろお尋ねしますからよろしくご協力くださるようお願いします。
 また、この調査結果は経済政策、地域開発計画など市町村行政に欠くことのできない基本的な資料として使われ、また民間でも販売計画、事業拡張計画などに広く利用されます。
 なお、これらの統計調査で申告された内容は、統計の目的以外に使用することは法律で固く禁じられておりますからありのままをお知らせください。

スリップに注意しよう
6月市交通安全対策スローガン

−写真あり−
(写真説明上)・・・自転車の正しい乗り方の励行
(写真説明下)・・・歩行者の正しい横断の励行を実地で勉強する良い子たちの交通教室

 市交通安全対策委員会は富士警察署、交通安全協会富士地区支部の共同主催により去る5月11日から20日まで多彩な行事を織込んで、春の交通安全運動をくりひろげました。
 お陰様で市内関係の各種団体の力強いご協力をいただき予期以上の成果をあげることができましたことに対し厚くお礼申し上げます。
 さて、6月は、ゆううつな梅雨の季節に入ります。
 そこで、市の交通安全対策委員会では、「スリップに注意しよう」を6月の交通安全のスローガンに掲げスリップによる事故防止を市民に呼びかけています。
 とくに雨の降る日の注意としては、雨の日は傘をさして歩く、自転車に乗る、当り前のことですが、晴の日にくらべ一層の注意が必要です。風雨の強い日には前がよく見えないために車や人に衝突したり、ぬかるみにすべってころんだりします。自転車やオートバイに乗るときはできるだけカッパを着用してください。
 また、雨具のため動作がどうしてもにぶくなりますし、車に乗っていても見透し不良、スリップしやすいなどの不利な条件が重なりますので、晴天の日にくらべて事故がたいへん起きやすくなっています。歩く人も車を運転する人も雨の日にはスリップにくれぐれもご注意ください。

中小企業者に事業資金50万円を貸付

 市では39年度から市内の中小企業者の育成施策の一環として「小口資金協調融資制度」を実施しています。銀行その他一般の金融機関との取引が薄く、通常の融資が困難な小規模事業者の融資の円滑化をはかるため、県および金融機関商工会議所等の協力により実施しているもので、41年度は更に貸付の枠を800万円増額し2,400万円を次の要領で貸付ることになりました。
◇借入申込み資格者
 通常使用する従業員が30人以下の法人または個人であって、市内に事業所をもっているもの
◇貸付のわく
 2,400万円
◇貸付の条件
(イ)事業資金に限る
(ロ)法人、個人とも50万円以内
(ハ)日歩2銭
(ニ)貸付期間1ケ年以内
(ホ)月賦または割賦返済
(へ)連帯保証人1名とするが追加することもある 担保は原則として要しない
(ト)保証料日歩2厘5毛
◇申込み先
 市商工課または商工会議所
◇申込み期間
 6月1日から6月10日まで(但し7月以降は毎月10日締切り)
◇取扱銀行
 富士信用金庫、静岡相互銀行富士支店、中部相互銀行富士支店
◇その他
(イ)借入申込書には、市納税証明書を添付して下さい。

交通事故からこどもを守ろう

 都会はもちろん農村に至るまで、もはや安全地帯がなくなったといわれるほど交通事故による犠牲者がふえております。
 とくに、こどもの交通事故は毎年ふえるばかり。4月には新入学児童の通学も始まりましたが、かわいらしい1年生が交通事故でけがをしたり、命を失ったりするのは、なんとしても防がねばなりません。
 ところで、こどもさんを持つお母さんに次のことをよく守り交通事故を1つでもなくしたいものです。
◇口でやかましくいうより実際に道路に出て、手をあげて一緒に横断歩道を渡ってみたり、曲りかどでは左右を見て曲ることを教える実地教育が最上の方法といえます。
◇事故防止の方法を、こどもの習慣にまでもっていき反復して教えること。
◇信号機のある横断歩道でも事故があり得ることや、踏み切りで警報機が鳴っていても事故があることなど実地に教えこむこと。
◇幼児を外につれていく場合は必ずこどもは家並み側を歩かせ、幼児の手をしっかり母親の方から握ってやること。スカートなどにつかまらせて歩いている母親がありますが事故のもとです。

6月20日現在で選挙権の一斉調査

 いままで、基本選挙人名簿は毎年9月15日現在で作っていましたがこのたび永久選挙人名簿の制度が採用される予定になりました。
 このため6月20日から10日間の予定で市職員が戸別調査に伺います。
 みなさんのご協力をお願いいたします。