広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和40年 9月1日発行 内容

世帯と人口(40年8月1日現在)

面積 30.55平方キロメートル
人口総数 5万4,194人
男 2万7,790人
女 2万6,404人
世帯数 1万1,865世帯

全世帯に配布
この広報紙は町内自治会を通じ市内の全世帯にもれなく配布されております。皆さんのお宅に届かないときは部落の区長または市広報係までお申し出ください。

ゴミの問題を解消
1日30トンを処理 じん芥焼却場が完成

−写真あり−
(写真説明右)・・・近くフル運転するゴミ焼却場の全景
(写真説明上)・・・第2次燃焼室
(写真説明下)・・・炉の内部

 市内三四軒屋地先のし尿処理場北側の敷地約5,000平方メートルに立派なじん芥焼却場がこのほど完成近く本格的な操業に入ることになりました。
 このじん芥焼却場は工費約3,300万円をもって新設された岩本式焼却炉で1日30トン(1日8時間操業)のゴミを完全処理することができ、また1日計画収集量および処理対象人口は約6万人となっていますが将来さらに20トンの炉を増設して1日50トンのゴミを処理する計画も進められています。
 すなわちこのゴミ焼却場の新設にあたっては、とくに、近年いちじるしい発展を続けている本市にふさわしいものを・・・ということから岩本式を取り入れ、市内から出るゴミ1日約26トンを処理しようというものであります。
 また煙突も高さ地上55メートルの鉄筋コンクリートとし将来1日50トンのゴミ処理に耐えられるよう設計されており、とくに炉の内部(煙道)には、防じん装置(シャワー)を併設、排煙による公害防止に万全を期しています。
 そこでこの新しいゴミ焼却場が完成したのを機会に市民のみなさんに、ぜひお願いとして一めん左の下欄のことがらを守っていただきたいと思います。

◆お願い
 現在、市では7台の清掃車で市内を突っ走りゴミを集めておりますが、ゴミとセトモノ、ガラス類は区別していただくよう格別のご協力をお願いします。
▽家の中のゴミや台所のゴミおよびかん詰の空きカンはゴミ箱へ
▽台所の残飯など水分のあるものは、水をよく切ってからビニール袋か空箱に入れてゴミ箱の外に出しておいて下さい。
▽セトモノ類やガラス類はキケンですからゴミ箱附近の安全な場所へ集めておいて下さい。その日にゴミ集めを行った地域をもう一度、夕刻、セトモノ、ガラス類を集めにまいります。
なお、ゴミやガラス類などを焼くか埋める方法により処分することができる場所のある方は、みなさんの手で処分し、明るいきれいなまちにしたいものです。

念願の駅南口こ線橋が完成 地区民あげて開通を祝う

−写真あり−
(写真説明右)・・・テープを切る漆畑市長ら
(写真説明左)・・・神主を先頭に渡りぞめ式

 駅南地区の人たちの長い間の念願であった富士駅南口こ線橋がこのほどようやく完成、8月25日午前10時から漆畑市長、渡辺市議会議長を始め、早田静鉄管理局長ら関係者多数をむかえて盛大なしゅん工式をあげ引続き漆畑市長および早田静鉄管理局長が東側こ線橋出入口に張られた紅白のテープにハサミが入れられると、市内十兵衛南の農業、高井亀吉さん(82)妻たかさん(79)長男の定三さん(55)妻ゆきさん(52)孫の富弥さん(28)妻幸子さん(28)一家3夫婦を先頭に南口から北口、北口から南口へと渡りぞめを行ないました。
 また、この日は駅南地区では、こ線橋の開通を祝し小中学校児童の旗行列や夜は演芸大会や打上げ花火などをあげ戸ごとに日の丸の旗をかかげ祝福しあいました。

国勢調査は10月1日 調査票10、11欄の記入例

−図表あり−

 この10月1日には、国勢調査が行なわれます。みなさんのお宅には、9月24日から9月30日までの間に、調査員が市内の全世帯をもれなくおうかがいして調査票をくばります。
 国勢調査は、なんのためにおこなわれるのでしょうか。国や市町村でしている仕事たとえば、市民の保健衛生、教育、住宅、都市計画などどんな仕事をするときも、まず住民の正確な統計が必要になります。国勢調査は5年に1度、正確な人口の統計をつくって、行政の基礎資料を得るために行なわれるものです。この調査票は、世帯ごとに世帯の方に書いていただくことになっています。皆様が調査票に記入するときは、調査票の説明と別に配布された調査票の記入例をごらんになって間違いのないよう記入して下さい。とくにお願いしたいことは、調査票の10

行政相談委員を活用しましょう

 ところで、皆さんのうちには、お役所の仕事について色々苦情や不満をお持ちの方が多いと思いますが、こういう時、そういった皆さんの不平不満を受付けて解決して行くために設けられたのが行政相談委員の制度なのです。
 行政相談委員へ相談されたことは、静岡行政監察局へ廻されます。行政監察局はそれを検討の上、関係の役所に対し、皆さんの苦情を伝え、解決をして行くことになっています。
 当地では次の方が行政相談委員として行政管理庁から委囑され、以上のような皆さんの生活と非常に関係の深い仕事をしています。皆さんの生活をゆたかにするためには、どうぞお気軽に行政相談委員をご利用ください。
 相談は一切無料で、秘密は厳守します。

行政相談委員
住所 富士市本市場126
氏名 佐野 道江
静岡県行政監察局 富士市役所市民相談室