広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和40年 8月1日発行 内容

世帯と人口(40年7月1日現在)

面積 30.55平方キロメートル
人口総数 5万4,092人
男 2万7,730人
女 2万6,362人
世帯数 1万1,850世帯

これだけは知っておきたい 台風シーズンに備えて

−イラストあり−

 ことしもまた台風シーズンがやってきました。
 市では防災計画を作成し万一に備え災害対策本部を編成して万全のかまえをしております。しかし被害を最少限度にくいとめるにはなんといっても市民1人1人が日頃から心がけてその対策をたてておく必要があります。

 そこで私たちはありがたくない台風シーズンに備えて「これだけは知っておきたいものです。」
(1)気象通報や台風情報によく留意して、台風の進路に当るかどうかを判断して、進路に当る場合は、よく注意して気象の変化、暴風、高潮などに十分の備えをしておく。
(2)台風の進路、地形の状況から風の方向を予想して木造家屋など風下側のひかえ柱を設けて補強する。ここで注意することは、風の吹きはじめと終りでは方向が逆になることを忘れないでください。
(3)風上の雨戸が、はずれたら風下側の雨戸をはずすなどして家の中に風をはらませないようにする。
(4)窓口や出入口などでは、風上側では内側へ、風下側では外側へ押されますから「カンヌキ」などで補強する。
(5)キケンがせまったときは非常口として風の側面に1ケ所だけいつでも逃げ出せるようにしておく。
(6)避難するときは、食糧、懐中電灯、ローソク、マッチ、水筒、トランジスターラジオ、毛布、傷グスリ、赤ちゃんのいる家庭ではオムツ、ミルクなどいつでも持ち出せるようリュックか1つの包みにして用意しておく。
 とくに貴重品、重要書類を忘れないよう一括して身につけておきましょう。また避難するときは火の元に注意し、もう一度、電源スイッチ、ガス栓、石油コンロなどを点検、頭にヘルメットか帽子をかぶって外に出ましょう。

(参考)
台風…
台風は熱帯低気圧の一種で熱帯低気圧が発達して強くなったものを台風と呼んでいます。
日本では風速17メートル以上を台風といいその年の発生順に番号をつけて呼んでいます。

−図表あり−
(図表説明)・・・気象注意報・警報の種類と発表の基準
このほか注意報には、風雪、大雨、雷雨、異常乾燥、なだれ、霜の各注意報、また警報には暴風雨、大雪があります。
なお特別な警報として津波警報があります。

児童を交通事故から守る

 夏休みは学校生活から解放されて外出の機会が多くなり、例年交通事故による子供の被害がふえるのはこの時期です。昨年の夏休みに県下でおきた子供(高校生以下)の交通事故は546件でこのうち18人が死に543人がけがをしております。
 そこで7月20日〜8月31日までの夏休みのこどもの交通事故をなくす運動を実施しています。

事故の原因は
(1)急に飛び出す
(2)横断歩道外の横断
(3)路上での遊び
などが主なものであります。

保護者や大人たちがもっと気をつければ、このような事故は減っていくはずです。
そこで保護者は 
(1)こどもの一人歩きはやめさせよう。
(2)危ない遊びをしているこどもを見たら、だれでも一言声をかけて注意しよう。
(3)交通のきまりをよく教えよう。
(4)大人が「正しい通行」のお手本になろう。
(5)車は、ひとり歩きのちいさなこどもを見たら徐行しよう。
(6)踏切では、安全をたしかめてから渡らせよう。
(7)こどもの身体にあった自転車をあたえよう。
(8)自転車の2人乗りはやめさせよう。
(9)無免許運転は、絶対にさせないようにしよう。
(10)こどもがふだん遊んでいる場所はどこか、危なくはないか、そこへ行くにはどうかなど親もたしかめよう。
(11)こどもと外を歩いているときは、こどもを車の通らない右側へ寄せて歩きましょう。
(12)車を運転する人は、横道から急にこどもがとび出してくることがあります。こういう場所は気をつけて走りましょう。

地域別交通安全コンクール成績中間発表

−図表あり−

実施期間40年5月11日から40年8月10日 3ヶ月間
今回発表期間40年5月11日から40年7月10日 2ヶ月間
去る5月11日春の交通安全運動の初日を契機として実施しておりますコンクールの中間成績(第2回発表)は下表の通りです。
違反・事故共に富士・吉原・富士宮署管内において摘発・発生したものです。