広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和40年 4月1日発行 内容

世帯と人口(40年3月1日現在)

面積 30.55平方キロメートル
人口総数 5万3,114人
男 2万7,077人
女 2万6,037人
世帯数 1万1,628帯

全世帯に配布
この広報紙は町内自治会を通じ市内の全世帯にもれなく配布されております。皆さんのお宅に届かないときは部落の区長または市広報係までお申し出ください。

信義と誠実をモットーに 積極的な予算を編成
予算総額一般会計・特別会計実に15億円
第二回富士市議会定例会終る

−写真あり−
(写真説明)・・・第1日目本会議場で施政方針を演説中の漆畑市長

 昭和40年度の新予算を決める本年第二回富士市議会定例会は、3月10日招集されました。この間、付託となった各議案を総務、厚生、建設、経済の各常任委員会で慎重審議した結果、最終本会議の3月22日、各常任委員長より質疑討論を行い、提出議案37件をいずれも原案どおり承認可決、ここに会期13日間にわたる全日程を無事に終り円満裡に閉会をみました。

−写真あり−
(写真説明)・・・漆畑市長

 まず漆畑市長第1日目の3月10日の本会議席上で約40分間にわたって昭和40年度の施政方針について大要つぎのとおり演説しました。
 さて昭和40年度の予算構成は、いわゆる社会開発に最も意を注ぎ併せて経済開発に可能な限りの配慮をいたすという基本方針を定めたのでありますが、単的に申すならば住み良い生活環境を整備することがその基調であると申し上げてよいかと存ずるのであります。
 今回の予算編成に当っては苦心に苦心を重ね創意工夫をこらした結果、一般会計においては予算総額10億7,528万円、特別会計において4億2,387万7,000円の合計14億9,915万7,000円といたしましたが一般会計だけについてみますと、前年対比21%の増であります。
(中略)
 とくに漆畑市長は、この施政方針演説の中で当面の最も重要課題であります富士市、吉原市、鷹岡町の2市1町合併問題について次のとおり所信を明らかにしています。
 「あくまでも合併は、住民の福福の増進を基調とすること」および「合併に関する協議、その他のすべての事業については、関係市町は常に大局的見地にたち信条と誠実を旨とし相互の信頼と融和につとめ、新市民の期待にそうよう健全で明朗かつ文化的な一大工業部都市実現に努力すること」の2点を強調し、最後に市民各位の積極的なご協力をいただき目標に向って前進していきたいとのべ注目を集めました。

◆市税収入 5億5,000万円

−図表あり−
(図表あり)・・・昭和40年度一般会計歳入歳出予算総括表

歳入
 歳入総額のうち自主財源は、全体の約70%、依存財源は約30%で前年に比し自主財源の増、依存財源の減は好ましい結果であります。第1款の市税収入は5億5,177万4,000円を計上しまし・スが現在の時点における税収と固定資産税の大規模償却資産にかかる課税限度額6億5,000万円は、相当額引き上げられる予定でありますのでこれが実現するものとして目いっぱい見込んでいます。
 第2款、地方交付税は、特別交付税分として200万円を計上、次の分担金及び負担金、使用料及び手数料については特別申し上げることはありません。
 第5款の国庫支出金総額は1億716万7,000円を計上していますが、これは老人福祉、保育園措置児童等の民生費の国庫負担金、土木費の都市計画補助金、住宅費補助金、教育費の校舎改築、屋内運動場建設補助金等が主なものであります。
 つぎに第6款県支出金は民生費、農業費委託金であります。前年より450万円は、徴税費、選挙費の委託金の増額であります。
 第7款、財産収入は、総額5,887万8,000円を計上していますが、主なものは、土木事務所跡地の売払収入と前年度見送った有価証券売払収入等であります。
 つぎに第8款、寄附金は民生費寄附金と計上した6,150万円は文化センター建設寄附金で各社のご協力によるものであります。
 つぎに第12款の市債は本年は総額2億円に近い1億9,980万円で当市における地方債の現在高は昭和40年度末の見込で転貸債等を含めて約8億円となるものと推計され事業の積極的推進のためには、市債の増加もまた不可避と存じ財政運営上、償還額等については常に十分な配慮をしていきたい。
 以上、歳入の合計額は10億7,528万円で歳入の確保については、市長はじめ全職員をあげて最大の努力を払い国県はもとより市民全体のご協力をいただきたいと思います。

◆特別委員・組合議員きまる
 3月22日開かれた最終本会議で特別委員会委員の選任および欠員中の組合議員の補欠選挙などを行い次のとおり決定しました。
◇岳南2市1町合併調査特別委員会委員
市議全員
◇水資源対策特別委員会委員
金指勝雄、鈴木一信、服部国太郎、望月喜作、渡辺作蔵、漆畑一江、井出徳太郎、渡辺春恵、外山義一、西村乕三
◇岳南2市1町合併促進協議会委員
佐野春雄、服部国太郎、羽切松雄、芝田幸太郎、佐野喜郎、斉藤新作(学識経験者)、山田金吾(同)
◇富士市鷹岡町火葬場組合議会議員
服部国太郎、百津孫一、羽切松雄、漆畑五六、落合広治

おしらせ

◎なんでもご相談ください
静岡行政監査局および富士市役所市民相談室では毎月10日と25日の2回にわたって定期的に「なんでも相談室」を開設しております。
また市役所に対する苦情やご意見、ご要望などあらゆるご相談はお気軽に市民相談室へお出かけください。

◎公益質屋の閉鎖について
市民の皆様の利用に応じてきました公益質屋は年々利用者が減少し加えて都市改造に伴い撤去しなければならなくなったので3月31日をもって閉鎖することになりました。このため4月1日からこれに変るべき小口貸付を市社会福祉協議会で開始しますからご利用の方は直接、市厚生課へお問い合わせ下さい。

◎市役所の代表番号は61局「2300番」です
自動電話の開通に伴い市役所内の時間外(平日は午後4時30分以降 土曜日は正午以降)の直通電話番号が一部つぎのとおり変わりましたのでお知らせします。
市民課窓口・宿日直室・・・61局2300番
市民課・・・61局2301番
庶務課・・・61局2302番
市長室・・・61局2303番
土木課・・・61局2304番
水道課・・・61局2305番
議会事務局・・・61局3062番
税務課・・・61局2307番
教育委員会・・・61局2308番
市長公室・・・61局2309番