広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和40年 1月1日発行 内容

いつでもできる 補充選挙人名簿の登録申出

 公職選挙法の一部が改正されました。
 これにより昨年10月1日から補充選挙人名簿の登録申出制度が次のように改正されました。

◆申出は随時できます
 いままで補充選挙人名簿の登録の申出は、選挙が行なわれるたびに一定の期間に限ってできることになっていましたが今回の改正により年令20年に達した者又は年令20年以上の者で他市町々から富士市へ転入してきた者は随時登録の申出ができることになりました。

◆申出は本人に限ってできます
 いままでは、第3者が申請することもできましたが今回の改正により申出及び申請は本人に限ってできることになりました。

◆申出は必ず文書によらなければなりません
 申出は定められた様式の文書によって行われなければなりません。 
 以上が改正された補充選挙人名簿の登録申出制度のあらましです。なお細部については選挙管理委員会にお問い合わせ下さい。
 これにより前記の要件を備えた者は、市役所内市民課窓口で備えつけの用紙によって、その場で登録の申出をすることができるわけです。まだ補充選挙人名簿の登録のすんでいない方はいますぐに申し出てください。

−写真あり−
(写真説明)・・・近く1万トンの大型船が入る田子浦港 −旭化成の専用埠頭にて

裸の水道管に防寒の用具を

 ことしもまた寒い冬がやってきました。ラジオ、テレビなどで寒波の予報が出ましたら忘れずに裸の水道管や量水器にムシロかワラ、毛布などを厚くかぶせて下さい。
 水道管が凍りついたときは、いきなり熱湯をかけますと破裂しますので、必ず徐々にかけて下さい。
 また蛇口の場合は下から湯気で暖めてからくり返し湯をかけて下さい。
 なお凍結による故障へ破損による取替、修繕は実費をいただきますのでくれぐれもご注意ください。

新幹線の騒音調査まとまる
 関係当局へ善処を強く要請

 国鉄新幹線が開通して以来、沿線各地区において騒音などの被害が問題化されております。
 市では、さきごろその実態をつかむため関係世帯1,400余世帯に対し「新幹線列車の騒音調べ」を実施したところ去る12月5日この結果がまとまりました。
 それによりますと、関係部落は、前田、東宮島、西宮島、柳島、日東、上五貫島、下五貫島、川成島、森島、宮下の10部落で被害世帯は全体の1,400世帯に対し822世帯が被害を受けており、そのうちテレビが見えないラジオが聞こえないが748世帯、夜間安眠が出来ないが287世帯を数えています。
 このほか家屋がゆれる、車輪の音がたまらないなど1,419世帯が一日も早くなんとか善処して欲しいと強く訴えています。
 早速、市ではこの結果を書類にまとめて県の公害課を通じ国鉄新幹線支社静岡保線所長に善処方を強く要請いたしました。

小学校1年生に入学する
 お子さんをもつお母さんへ

 今年の4月に小学校へ入学するのは昭和33年4月2日から昭和34年4月1日までに生まれたお子さんです。
 入学通知書を1月中旬配付しますからそのとき入学申立をして下さい。申立書には本籍、現住所、保護者名、続柄、生年月日等戸籍簿と同じものを書いて下さい。申立もれや住民登録のない場合は入学できなくなりますからご注意下さい。体が弱いなどの理由で入学を1年のばしたいときは申立書および印鑑と医師の診断書をお持ちになって教育委員会へ申し出て下さい。

お知らせ

◎お正月の火の元にご注意
 寒さがきびしくなるにつれ、ストーブやこたつなどの暖房器具をはじめ、そのほかの火の用が増加する一方年始の忙しさから火に対する注意もうすれがちでありますので次のことに注意して下さい。

▽家のまわりに燃えやすいものを置かないこと
 大掃除などしたあとの燃えやすい不用品やごみは放置せず、また商店などでは初荷などの商品の荷造り材料や屑を整理して下さい。
 又これらの不用品くずを処分するためにたき火をする場合は、まわりに燃えやすいものがないところをえらび消火用水を準備し後始末を完全にして下さい。
▽暖房器具の取扱に注意すること
 特に石油ストーブは油もれをよくふきとって使用して下さい。
▽たばこの吸殻は完全に始末すること
 クリスマスパーティーや新年会など飲酒をともなう席には必ず吸殻入れを準備して下さい。キャバレー、バー、飲食店では客の帰った後吸殻を完全に始末して下さい。
▽外出するときや就寝する前には、必ず火の元を調べること
▽工場や事業所では残業や徹夜作業など仕事に忙殺されることが多くなり火に対する注意がおろそかになりがちですから火気取扱には注意して下さい。

◎『きけん』新幹線附近のタコあげは絶対にやめましょう
 新幹線の架線は、常に2万5000ボルトの高電圧が流れています。このため非常に危険であります。とくに最近、沿線附近ではタコが糸架線にかかっているのをよく見かけます。大変キケンですので新幹線沿線のタコあげについては、絶対にやめ感電死事故のないよう十分ご注意ください。
 万一、タコなどが架線にかかった場合は速かに国鉄富士駅へご連絡ください。

◎よっぱらい運転をなくすために
 静岡県の交通事故は、昭和39年の1年間には3万件をはるかに超え、死亡者は700人に達しております。その中でも、とりわけ注意を要するのは、「よっぱらい」運転による交通事故の激増です。飲酒運転による交通事故は、一般の交通事故にくらべて著しく死傷率が高く、大きい悲惨な結果を生じていることは、周知のとおりであります。いかに多くの人々が生命を失ない、罪のない人を殺傷し家族を悲境につきおとしているかは、日々のマスコミが賑わしていることや、よっぱらい運転が、いかに危険であるかは、運転者はもちろんのこと、だれ一人知らな ◎「酒を飲んだら運転しない」一口呼びかけ運動

−イラストあり−
(イラスト説明)・・・歩く人は、横断歩道からはなれたとことでも、道路をわたろうとするときは、かならずその近くの横断歩道で道路を横断しなければなりません

 皆さん、既に御承知のとおり目下年末年始の飲酒運転追放運動があらゆる職場・機関を通じて実施されております。年末年始は特に飲酒の機会も多いことでありますが、それに比例して飲酒運転の事故も1年中で一番多い時であります。
 申し上げるまでもなくお酒は飲むほどに楽しさを増すものであるはずです。是非きょう、この席に御出席の方々の中から輪禍を招く人のないよう「酒を飲んだら運転しない」とお誓い願ってあなた達の宴席を有意義なものにするよう御協力願いたいと考えます。

◎工業統計調査にご協力ください
 毎年12月31日現在で、工業統計調査を実施しておりますが、ことしもまた昭和39年の調査を行います。
 ご承知のようにこの調査は、わが国の工業の実態を明らかにするために製造業に属するすべての事業所について調査する国の重要な調査であります。調査は甲調査(従業員10人以上)および乙調査(従業員9人以下)と丙調査(工場が2つ以上ある本社)の3つにわけられ、それぞれ調査いたしますが市内の対象事業所は約250が予定されています。 
 よろしくご協力くださるようお願いいたします。

◎松角材の拾いもの
 昭和39年11月26日ごろ沼津市千本巡査派出所より西へ約200メートル地点で、松角材(30センチ×6メートル)を沼津市道町250 松・コ忠三さんが拾い届け出がありました。
 心当りの方がありましたら沼津市役所総務課まで申し出てください。