広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 12月1日発行 内容

校外補導 楽しい冬休みに 悪の温床を追放

−イラストあり−
(イラスト説明)・・・歳末多忙…交通事故、非行化、火災が狙っている

 市内の小中学校は、12月25日ごろから冬休みに入ります。冬休みは期間としては長い休みではありませんが、年の瀬や正月をひかえていますので忙しさのために放任しがちになります。またこどもたちにとっては、誘惑の多い、心のゆがみがちな時期でもありますので冬休みの意義や特質を理解し、平素にも増して注意深い配慮と、豊かな愛情をもって、こどもの生活指導にあたりましょう。

◇こどもを放任しない
 なんといっても大切なことは忙しさのために、こどもを放りぱなしにしないことです。

◇勉強と家事手伝いを
 歳末は、何かと家庭も多忙で落着きが欠けがちですが、規則正しい勉強を続けるよう配慮してやりましょう。
 また家事の手伝いの機会をこどもに与えることは教育的にも意義のあることですが、無理のないような仕事を与えることが大切です。こどもが引受けた仕事は、責任をもって完成するよう指導し、その仕事を終わったときは、ほめたり、感謝のことばを与えるようにしたいものです。

◇悪い遊びの事故防止
 この時期は、お年玉などで金銭的に恵まれているので悪い遊び(かけごと)が流行する傾向にあります。また冬休みは派手な行事とか、酒に接する機会が多いので解放感を味わっているこどもたちにとっては、非行におち入りやすい危険な時期でもあります。正月くらいといった軽い気持ちで飲酒や喫煙を見すごすのは絶対に禁物です。

◇お正月は有意義に
 過ぎ去った年をもう一度、ふりかえって良かったことや悪かったことを反省しあい、新しい年の計画をたてさせ希望と勇気をもって有意義なお正月を迎えるよう指導してあげて下さい。

消防署「紙上公開シリーズ」(9)

−写真あり−
(写真説明)・・・ソレ火事だ!出動する消防署員

 消防隊の火災防ぎょ活動は、その行動を迅速、確実に行うこと、装備の機能を充分に発揮すること、隊員自身の持久力、指揮の徹底が要けつとなっています。このため消防機械器具の取扱や操作に習熟するたま機械器具操法(ポンプ操法)訓練を行い、厳正な規律と敏活適正な団体行動力を養うため規律訓練を行なっております。又火災通報をうけた消防隊の出動を迅速に行うため1日1回火災出動訓練を行っております。そしてこれらの訓練を反覆して行うことにより操作技術の向上と規律ある団体行動を身につけてゆきます。
 ポンプ操法は訓練次第で放水準備完了まで40秒前後で行うことができ、出動訓練は20秒前後で行うことができます。

◇火の始末 人に頼むな まかせるな

 最近の社会事業は建・ィの高層化、或は地下化と産業形態における危険物使用の激増等がこれに対処する消防機械装備の科学化を消防隊員の消火技術の高度化を要求されてきています。特に人命の救助活動については消防隊員の全能力と技術が発揮されなければなりません。

ママさんコーナー

◆大そうじは早目にすませよう
 障子のフスマのつくろい、張りかえは、ぜひ中旬までにすませておき、暮れには家の中の整理に重点をおくようにしましょう。大そうじのとき、家具類の配置をかえると新しい年を迎えるという新鮮な気分になるものです。
 またお正月に使うぬりものはぬるま湯で手ばやく洗い、湿気をとっておきます。ガラス製品は、中性洗剤で、せと物は熱湯をとおしてすぐ使えるよう手近かなところにおくと便利です。

川に「ゴミ」を捨てるのはやめましょう

 市では河川の維持管理に春の砂さらいを行ない延4,000人と年間約2,000万円のお金を使っています。私たちの手で私たちの町をきれいに美しくしましょう。またゴミ容器のない家庭ではいますぐに備えつけた場所を市役所保健衛生課に連絡してください。


◆転入転出の届出は14日以内に市民課窓口へ