広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 9月1日発行 内容

老人の日
としよりに“喜びと希望を”
15日 富士中体育館で敬老会

−写真あり−
(写真説明)・・・「老人の日」啓発ポスター

 毎年9月15日を「老人の日」として、この日の趣旨にふさわしい事業を実施することが法律に規定されておりますが、本市では、この15日から21日までの2日間を「第14回老人の日、老人の福祉週間」として富士市社会福祉協議会を中心に“としよりに喜びと希望”を与えることをモットーに、地域ぐるみで老人福祉を高める運動を展開することになっています。
 市ではこの9月15日午前10時30分から富士中学校体育館で敬老会を開き市内の75才以上のとしより(男282人、女467人)を招き85才の25人には市の佐野敬老基金、88才の15人には座ブトンおよび杖を贈り県からは木盃が贈られます。
 また午後は市の文化連盟や婦人会の有志により演劇や手踊りなどが行われ、せめてこの日はのんびりとお弁当やお酒を呑み交わしながら一日を楽しんでいただこうというもの。
 なお市内の最年長者は、明治2年3月12日生まれの白藤せつさん95才でいまなお元気に市内森島の老人ホームにおります。

◇第14回老人福祉週間
 とかく孤独でみじめな生活におちいりやすい老人の健康と福祉を高め、ひろく市民一般が老人に対して関心と理解を深めるとともに、老人自らも生活の向上につとめたいものです。
 そこでことしは、「老人に明るい希望」をスローガンとして

(1)老人と若い家庭、職場、地域社会で話し合い、お互いの立場を理解し、尊重しあって協力することにつとめましょう。
(2)老人に慰問と激励の便りを出しましょう。
(3)老後の生活設計を考え、所得保障、医療保障が推進されるよう働きかけましょう。
(4)健康を増進し、時代におくれないよう新しい感覚を身につけた老人になるよう努めましょう。
(5)老人に家庭での役割を与えましょう。

 また老人福祉法が制定されて早くも1周年を迎えますが、4月には厚生省に老人福祉課が新設され、老人福祉に関する諸施策が着々とすすめられています。

中小企業に資金を貸付 小口資金協調融資促進制度

 富士市では本年4月から「小口資金協調融資促進制度」を設け多くの方に利用されております。
 借入の申込は常時受付けておりますが、今回は特に年末資金等の関係もありますので、次の要領により取扱いますから御利用下さい。
1 申込期間
  昭和39年10月10日まで 但し満額の日で打切ります
2 申込方法
  所定の用紙に記入の上富士商工会議所へ申込み下さい。用紙は富士商工会議所にあります。
3 借入申込者の資格
  通常使用する従業員の数が20人以下の法人又は個人であって、市内に店舗、工場又は事業所を有するもの。
4 貸付の条件
  (イ)資金の使途 事業資金
  (ロ)貸付限度 法人、個人共に30万円以内
  (ハ)貸付利率 日歩2銭
  (ニ)貸付期間 昭和40年3月31日まで
  (ホ)返済方法 月賦又は割賦返済
  (ヘ)担保及び保証人 担保は原則として要しない。保証人は連帯保証人1名とするが追加することがある
  (ト)保証料 日歩3厘
5 その他
  不明の点がありましたら富士市役所商工課又は富士商工会議所へお問合わせ下さい。

近く6路線を舗装 希望者は至急申込みを
舗装後は給水工事ができません

 近くつぎの6つの道路を舗装することになりました。
 道路舗装が終りますと給水工事が向う3年から5年間は地下の埋設工事(給水工事)ができなくなります。
 そこで将来、宅地にしたい方や新築してまだ水道の引込みをしていない方は、9月15日までに市水道課または最寄りの指定水道工事店へ申込んでください。

◆道路舗装予定路線
(1)富士川堤防から実相寺前を経て影山自転車店前まで(中宿、東田線)
(2)大興製紙東側から鉄道官舎前を経て大興運輸前まで(蓼原、南前田線)
(3)田子浦中学校前から富士公民館田子浦分館前まで(柳島前田線)
(4)水戸島の遠藤福三商店前から富島入口を経て宮島カドバス停留所まで(水戸島、三四軒屋線)
(5)橋下の丸共木管前から国道橋下バス停留所まで(富士駅大宮線)
(6)山川工業前から米の宮浅間神社裏まで(新道町五味島線)

私たちの手で町を美しくしましょう

○河川に「ごみ」を捨てないようにしましょう。(農家の取り草等も捨てないで下さい)
○ごみ容器のない人は、備え付けましょう。(尚、ごみ容器を備え付けた場合は、その置場所を市役所保健衛生課に連絡して下さい)
○かんたんに処分できる「ごみ」は、自分で処理しましょう。
富士市役所
富士市区会長
富士市婦人会

−標語あり−
(標語説明)・・・貯蓄標語「くらしに工夫コツコツ貯蓄」