広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 5月1日発行 内容

正しい運転正しい歩行!春の交通安全運動始まる

−写真あり−
(写真説明)・・・手をあげて横断するよい子たち

 正しい運転、正しい歩行をスローガンに“オリンピックを高い交通道徳でかざろう”…と春の交通安全運動が5月10日から5月20日まで10日間に渡って県下一斉に実施します。
 富士鷹岡地区交通安全対策協議会および県交通安全協会富士支部では、正しい交通のありかたと交通安全の思想を周知徹底させ市民ひとりひとりがそれぞれの立場でのこの運動に参加し交通道徳の高揚と交通秩序の確立をはかろうというのが狙い。そこで交通事故をなくすために次のことを強く呼びかけています。

◆運転四悪の追放
(1)飲酒運転をなくそう
(2)無理な追い越しをしない
(3)踏み切りでは一時停止をしよう
(4)スピードは出し過ぎない

◆安全三則の励行
(1)左右をよくみて横断しよう
(2)道路の端を一列に横断しよう
(3)道路へ飛び出さない

◆こどもや老人、身体障害者の安全確保

◆交通かん境の整備
 またこの運動の広報活動として市内官公署、学校、事業場では、期間中「交通安全」の立看板を掲げるほか小中高学校生徒および通勤者に交通安全のチラシなどをくばりPRする。

 このほか実践活動としてこの期間中、日曜日を除き毎日約20ヶ所で学童登校および通勤時の街頭指導を始め広報車による巡回放送、自動車運転指導者の講習会の開催などが予定されています。

消防署 「紙上公開シリーズ」(4)
地水利調査 消火栓の調査を行う消防署員

−写真あり−
(写真説明)・・・消火栓を点検する署員

 火災が発生した場合消防隊が迅速に火災現場に到着し有効適切な消火作業が行われるためには各種の要件が必要でありますが、その1つに管内の行き届いた地理水利管理の問題があります。消防署員は市域の街、道路、主要な建築物、設備とこれらに至るまでの道順、水路、消火栓などの位置、状態に精通していなければなりません。また道路状況は各種の工事に伴い通行とめ箇所が生じたり、水利状況では消火栓の破損事故も多く実態は常に変動しております。
 現在富士市には公設消火栓490ケ、公設防火水槽19ケがあり他に河川、私設消火栓、私設貯水池、学校プール、池等が消防水利として使用されています。これらの消防水利に精通し、実態を把握するため消防署では地理水利調査規準がつくられております。地理水利調査は普通調査と特別調査の2種とされ、普通調査は毎年奇数月(年6回)に実施し、特別調査は特に調査を必要とする事案が生じた都度行われます。

市民の声

(問)契約期間がきたから立ち退ってくれと家主の態度は強硬で、家賃を持っていっても受け取らず弱っています。
 どうしたらよいでしょうか。(一市民)

◇期限前に予告
 期限をつけて家を貸した場合は、「正当の理由」がある限り契約の期限の6か月ないし1年前に予告して初めて契約の更新を拒むことができます。
 ところで、その「正当の理由」という意味ですが、貸主側と借主側のいっさいの事情を比べてみてどちらがよけい困っているかによって「正当の理由」の有無がきまるものです。
 さておたずねのような場合、家主は少なくとも契約期間満了の6か月間前に契約を更新しないと予告してきていないようですから、すでにあなたの方の契約は従来と同一条件で更新されたものといえるでしょう。
 従ってあなたは立ち退く必要はありません。
 たとえ家主が適法に予告期間をおいて明け渡しを請求してきてもあなたは、家主に「正当の理由」があるかどうか争うことができますから、家賃を家主が受け取らない場合は供託しておけばよいのです。

◇供託の手続き
 供託というのは、家賃の場合に限らず債務者が債務を弁償しようとするのに債権者が受取らないときに弁済したのと同じことにする方法です。
 手続きは、家主の住所地の管理する地方法務局(富士市の場合は吉原市にあります。普通、登記所といわれているところ)に行って供託すればよいのです。供託の費用は無料です。

◆市政に関するご意見を承ります。
 広報ふじに「市民の声」の欄を設けましたみなさんの市政に関する建設的なご意見、苦情、要望などをお寄せください。
富士市役所市民相談室