広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 4月1日発行 内容

施政方針に対する総括質問

(別項)
 昭和39年度当初予算についての市長に対する総括質問は各議員とも活発な質疑が交わされました。その主なものは次のとおりです。
○…(鈴木一信議員)二市一町の合併問題の今後の見通しと民生の福祉と合併との関連について他4件。
○…(市長回答)二市一町の合併問題については一応連絡協議会を設置し話し合いを進めておりますがまだ本格的にはこの問題と取り組むまでには至っておりません。
 しかし本格的には、政治、経済、文化のあらゆる角度からみて二市一町の合併は必然のものであり、私としても極力推進してまいる所存であります。
 今後、市議会はもとより、市民の意向も尊重しつつ一つ一つ積み上げてまいる方針であります。また合併問題について市民の福祉を増進することを優先して考えるべき点は従来しばしば申し上げたとおりであります。
○…(金指昭三議員)厚生寮跡地の売却についてほか9件
○…(市長回答)本件については、過日住民より陳情もあり周辺の営業者などの生計の成り立つようなことに致されたいとの意向もあり、種々検討の結果、区画整理し、これを公売いたしたいと考えています。
 なお処分に際しては、ご指摘のような弊害を生ずる懸念も多分にありますので厳格な条件をつけて進めていきたい。
○…(服部国太郎議員)特別整備地区として独自の構想ありや、本年度の施策の負担金の目途ありや、また市債に対する考え方。
○…(市長回答)昭和38年7月東駿河湾工業整備特別地域として指定を受けて依頼、県において関係市長村の意見を取り入れこの建設基本計画を作成した。これによると関係地域は富士市を含め西は由比町から東は戸田村に至る21市町村であり総事業費は2,145億円に達している。
 またこの計画は、昭和39年より45年に至る7か年計画で産業基盤整備事業と生活基盤整備事業を根幹としている。
 また39年度の市債総額は1億5,000万円であり、同年末の未償還元金は特別会計も合わせ約9億3,000万円程度となる見込みであります。
 しかしいずれの事業もすべて市の将来の発展につながる重要な基盤事業であり多額の財源を必要といたすので勢い起債に頼らざるを得ない実情であります。
○…(百津孫一議員)工業高校設立の要望強し外9件
○…(市長回答)工業高校の設立について、多数の市民の要望があり、私としても今まで検討をしてまいりました。
 しかしながら例えば市立工業高校設置の場合はおよそ2億5,000万円ないし3億円の経費を必要といたします。
 また県立工業高校の場合でも用地施設など膨大な地元負担を必要とすることは明瞭であります。従って本年ただちに設置しようという考えには到底及ばないところでありますが市のおかれた現在および将来の構想から考えるならばなんとか実現いたしたい意欲にかられております。
・宦c(井出徳太郎議員)上本田下河原線道路は、尻切トンボのような形行にあるが、この道路を河原宿、藤間まで延長してもらいたい外1件。
○…(市長回答)この道路は決して必要がないとは思いませんが付近には、土地改良課で施行した下本田片宿農道をご利用ねがい財政の見通しのつくまでご猶予をお願いいたしたいと思います。
○…(佐野好夫議員)工場誘誘致とこれに伴う公害対策について外2件。
○…(市長回答)工場誘致に伴う公害問題に関しては決定前において建設工場の内容、特に整備や生産品などを充分検討し、公害を生ずるおそれの有無を調査し、心配のあるものについては誘致いたさないという基本方針でのぞみたいと考えております。また既存の工場より廃出している汚水、バイ煙などの公害についてはその対策として汚水は科学的に処理した上、さらに浄化装置をして汚水の濃度を下げるよう指導しバイ煙については、当市では最も苦労している問題であり、県に対しても再三にわたり調査を依頼し、降下物を調査し、バイ煙の公害が少なくなる ○…(金指勝雄議員)中小企業の振興について外3件。
○…(市長回答)5大重点施策のうちの1つである中小企業者に対する融資面での問題でありますが、予算面では計上されておりませんが、ご質問のありました工場用地計画などは、今後の公害対策、中小企業振興政策として当然、市の政策として取りげてまいりたい。この問題も、工業整備特別地域の計画の中で、広域的は見地に立って市の単独事業として実施するかまた地方開発事業団の事業として取り上げるか今後検討してまいりたいと考えております。
○…(加藤五郎議員)商工業振興費のうち冷細企業者育成資金要望額について外1件。
○…(市長回答)商工業振興費につきましては、かねて会議所などより要望もございましたが中々ご期待とおりにはまいりません。商工業振興対策としては各事業に対して単に補助金を交付するというような考え方だけではなく実際に市の商工行政を推進してまいりたいと考えております。
○…(渡辺武夫議員)諸負工事契約する場合に主管課や技術職員の意見はいれられているか外3件。
○…(市長回答)工事主管課および技術職員との連携については、円滑な内部の事務運営ができるよう常に配慮しており必要な場合は極力これらの職員の意見をきくように努めております。なお今回、入札、契約などの財務の事務については、法律の政正が成されて来ているのでこれを機会にその線に沿いより一層適正かつ合理的な事務処理ができるよう努力して参りたいと存じます。
○…(森野芳郎議員)旧田子浦小学校跡地の処分について外1件。
○…(市長回答)いろいろご意見があるやに承つております。具体的な例を申しますならば国鉄新幹線の将来の停車場として設置の運動をしいて利用したらどうか或いは市立工業高校を設置したらどうかまたは鉄筋の旧校舎は工場の寮として売却したらどうかなどいろいろあります。しかしながらまだここには田子浦幼稚園も現存いたしております。
 また国鉄新幹線が開通して実際にどの程度の被害を受けるかこれらのことも充分見極めなければなりませんし、非常にむずかしい問題でありますので市の将来のため悔いのないよう今後慎重に考えてまいりたい。
○…(時田貞一議員)田子浦港の問題について外1件。
○…(市長回答)まず背後地の利用計画については、用地買
(4頁へ続く)

おしらせ

◎市役所の執務時間変える
4月から次のとおり執務時間が変わります
◇始業・終業時間 8時〜16時30分まで
◇昼休み時間 12時〜13時まで
◇土曜日 8時〜12時まで

◎運転手、作業員急募
◇仕事の内容
(1)運転手…三輪自動車の運転ができるもの
(2)作業員…ゴミ集め又は昆虫駆除作業
○募集人員…若干名 年齢は男女問いません。
○勤務条件…市職員に準ずる
給与その他については面談の上決定します。
希望者は至急市長公室へお出かけ下さい。
富士市役所市長公室