広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 3月1日発行 内容

市勢の動き(39年2月1日現在)

面積 30.55平方キロメートル
人口総数 5万1,468人
男 2万6,221人
女 2万5,247人
世帯数 1万1,147世帯

工業都市へと伸展
市制10周年を迎えた富士市 近く記念式典行事などきまる

 富士市は、この3月31日をもつて市制施行10周年を迎えます。市ではこの記念すべき10周年を5万1,000市民と共によろこびをわかち合うべく、いま記念式典や各種行事をいろいろと検討しております。
 東駿河湾臨海工業地域として最近いちじるしい発展をみせている富士市は、また岳南工業都市および甲信越の表玄関口としても知られ東海道線と国鉄身延線を有する富士駅には、現在、1日3万人の人たちが乗り降りし各種産業、交通の要衝となっています。
 合併当初の昭和29年3月は、人口4万1,000人、世帯数7,300世帯であったのが、10年後の今日では人口5万1,000人、世帯数1万1,000世帯となっており、この10年間、人口で約1万人、世帯数で約3,700世帯という増加を示しています。
 また予算規模をみますと、昭和29年3月合併当初の一般会計予算総額は、2億6,000万円足らずであったのに対し、10年後の昭和38年度の一般会計予算総額は、大体のところ9億6,000万円前後が見込まれ、その差だけでも実に4倍弱の膨大な予算数字をみせ全くすばらしい伸びを示しています。それだけ本市は、ここ数年来より産業構造も大きく変わり、かつての紙、パルプなどの軽工業から一躍、重化学工業化へと塗り替られ市内の製造工場は、合併当初の170に比べ今日では約250工場を数え、この製造工場の生産額だけでも年間500億 −写真あり−
(写真説明)・・・自衛隊ヘリコプターにより市内中心街を写す