広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 2月1日発行 内容

お知らせ

◆横断するときは運転者にサインをおくる
 横断歩道をわたるときは運転者に合図感謝しサインを送る運動を展開しよう
 昨年7月14日から施行になつた道交法の一部改正で歩行者か横断歩道を渡りはじめると、必ず一時停止をしなければならないことになつています。このような場合運転者から歩行者の動きがよく判らない場合があるので『今から渡りますよ』 と手を前に出して合図を送ると同時に止まってくれた車に『ありがとう』と意味で出した手でサインするという運動を行うものです。譲り合いの気持を運転者も歩行者も持って、とげとげした気持ちを少しでもやわらげることにもなるし歩行者を交通事故から守ることになつて大いによいと思います。
 昨秋の交通安全運動を通じて積極的にこの運動を展開することになつたので、自分の身体を守るためにも励行して事故防止にご協力お願いします。

◆電話の自動化工事すすむ=富士電報電話局=
 電電公社では、昭和40年春ごろに、富士市の電話を自動式にするために、現在新局舎を建設中ですが、市民の皆様のご協力のお陰で、工事は順調にすすんでおります。
 またこれと併行して、1月下旬より下記のとおり、「電話線路工事」に着手することになりました。交通事情の込みあつているおりから、何かとご不便をいかけしますが、電話の自動化するために必要な工事でありますので、皆様のご協力をお願いします。
 工事期間、および工事場所はつぎのところです。
◇土木工事 工事期間1月下旬より、5月下旬まで。
(1)前田、宮島、五貫島、靖国の各方面
(2)平垣、駅前通りから本町通り、電話局前から中央劇場付近、富士大橋付近(鉄道横断両側)方面
(3)中央病院付近
(4)国道横断箇所は、四丁河原、松岡、第一小学校前
◇電話架設工事 工事期間 2月下旬より40年2月下旬の予定。
◇工事する場所 富士市全域

◆犯罪がおきたら警察へ
 この頃の犯罪は、やりかたが非常に巧妙でしかも悪質になつてきます。その上、自動車などを使い、広い範囲にわたつて同じ犯人が、次々と犯罪を行つているような実情で、たいへんスピード化しています。
 警察では、このような犯罪を少しでも減らそうと、日夜努力しているが犯罪はむしろふえるばかりであり、こうした犯罪を防ぐには、次にあげることがらを進んで実行して、警察へご協力願いたいと思います。
(1)戸締りを完全にして貴重品は安全な場所にしまつておく。
(2)犯人を早く見つけて捕らえるには、「犯罪がおきたらすぐ警察へ」を実行していただくことが大切です。犯行時刻と警察の動き始めるまでの時間にズレを少なくすればするほど、犯人を早く捕らえることができることを知つて下さい。
(3)また、事件が起きた場合は、
ア、決して手をふれずに・Aそのままにして警察へ届けでる。
イ、見たり聞いたりしたことは、どんな小さなことでも、進んで警察に、知らせる。

◎落し物、拾い物にご注意
 最近のように、交通機関の急速な発達で、人や物の動きがはげしくなるにつれて、落し物は年ごとに多くなつています。
 昭和37年度中の県内での落し物、拾い物のうち、届け出のあつた件数を見るとつぎの通りであります。

〔現金〕
落とした金額 約7,700万円
拾つた金額 約4,100万円
落とした人にかえつた金額 約2,400万円
拾ったひとに交付された金額 約1,400万円
県の収入となった金額 約300万円

〔物品〕
落とした件数 約8万7,000件
拾った件数 約8万件
落とした人に返った件数  約1万4,000件
拾ったひとに交付された件数 約4万9,000件
県の収入となった件数 約2,000件
「どうせ届けても、出ないだろう」と考えず、また拾った人は、落とした人の気持ちを考えて、すぐに警察へ届けるようにお願いします。

◆タバコは市内で買いましょう

巡回行政苦情相談所を開設

◎日時 2月10日(月曜日) 10時〜15時まで
◎場所 富士公民ホール(富士一小講堂北側)
行政相談といいますのは例えば下のようなことがらです。国の行政に関する苦情相談ならなんでも結構です。気軽にお出かけ下さい。皆さんの納得いく解決をいたします。
(例)★登記、戸籍などの窓口事務についてご不便やお困りのこと
★生活保護、児童福祉、母子福祉資金、身体障害福祉などについてお困りのこと
★失業保険や労災保険についてお困りのこと
★郵便業務について感じられること
★恩給、遺族年金、引揚給付金などでお困りのこと
★その他なんでも国の業務一般について

共催 静岡行政監察局・富士市役所市民相談室