広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和39年 1月1日発行 内容

富士駅周辺の都市改造に着手
工事費7億、45年度完成

 田子浦港の開発とあわせ岳南工業都市として、めざましい躍進している富士市は、明るく住みよい近代的な商工業都市を建設するため去る昭和36年度から向かう10ヶ年計画で大掛かりな都市改造計画に乗り出しいよいよ本年度から実施の段階に入り、近く工事に取り掛かることになりました。
 この都市計画改造事業は、岳南広域都市計画の構想と田子浦港の開発および国鉄身延線西廻り、富士駅総合改修工事などに関連して、現在の富士駅の周辺、約21万800平方メートル(約6万3,900坪)を区画整理し、基盤の目のようなスッキリした道路に整備します。
 総工事費は約7億(うち国庫補助2分の1)を予定し、駅北(現在の駅前)1万8,500坪を第1工区および駅南(駅南口周辺)約4万5,400坪を第2工区にわけて、駅前広場の設置そして南北をむすぶ加島踏切の地下道の開設、さらには主要街路の道路新設、改良などを行い名実ともに明るい街づくりを実現しようというものであります。まづ事業の実施は前期と後期にわけ前期は駅南地区の一部、約2万800坪と駅北地区の約1万8,500坪に手をつけ、昭和42年度までには完成、引き続き後期は駅南地区の残り約2万4,100坪を昭和45年度 ◆富士駅舎の改築 完成予定は7月一杯

−図表あり−
(図表説明)・・・改造後の富士駅前

 長い間の懸案でありました東海道線富士駅舎の改築は、昨年10月から工事に着手し、本年7月一杯完成を目標に突貫工事が行われています。旧駅舎は、すでに昨年にとりこわしを完了しましたが、この新駅舎の改築は約1億円の工費をもつて行われるもので、特に駅前広場をフルに活用したいとの方針から駅舎は、東海道本線および新しく作られます身延線にまたがる橋上駅(2階)が建てられます。
 この橋上駅は間口44メートル、奥行28メートルの総建坪370坪で、この中には駅長室、出札室、改集札掛室、駅詰所、待合室、改集広間などがつくられます。
 また新設される南口通路は巾5メートル、長さ45メートルで、この通路は北口から南口へ南口から北口へと自由自在に通行できるよう設計されています従ってこの都市改造が完成しますと、新富士駅前には将来民衆駅の建設も出来ますし、駅前の広場は現在の3倍の広さになり駅前は予想図のような立派な耐火構造のビルディングが林の如く立ちならび岳南工業都市の表玄関口にふさわしい「大富士市」に生まれ変わります。

おしらせ

◎消防の出初 1月7日一小で
 高齢の富士市消防団出初式は1月7日10時から富士第一小学校校庭でおこないます。
 市民多数の参観をのぞんでおります。

◎ご用始めは1月4日から 例年とおり市役所は1月4日から執務します。
この間は一般の事務は休みになりますが、その他、緊急を・K要とする埋火葬、死亡届事務だけは休日でも宿日直者が取り扱いますのでお知らせします。