広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 12月1日発行 内容

昭和38年度上半期 収入支出のあらまし

 昭和38年度上半期(38年4月1日〜昭和38年9月30日)における収入支出の概況は左下の図のとおりであります。
 一般会計の予算の執行状況はまづ「才入」についてみますと予算額8億1,622万7,500円に対する執行率は46.13%、3億7,649万1,935円となっております。この内主なものは、60.74%と大半を占めております市税収入額が2億2,869万579円、次に繰入金8,550万円、繰越金3,420万7,387円となっております。その他国、県よりの補助金及び事業費にあてる借入金としての市債等の依存財源は、その事業の進捗に伴つて下半期に収納が期待されています。
 次に「才出」は、予算に対する執行率41.92%で3億4,118万1,738円の支出済額であります。この内主なものは、土木費で才出全体の14.9%で一番多額であります。これは昭和37年度より繰越した田子浦港湾整備事業地元負担金4,519万5,000円を本年度において支出したためであります。次に人件費関係の市役所費の順になっております。

◆市有財産状況
 市には、市の財産として各学校、住宅市庁舎など数多くの建物や土地などの不動産と特定の目的のために積立られた現金有価証券及び自動車等があります本年9月末日現在の市有財産の保有状況は下の表のとおりです。

−図表あり−
(図表説明)・・・市有財産状況
−図表あり−
(図表説明)・・・昭和38年度上半期予算執行状況
−イラストあり−
(イラスト説明)・・・昭和38年度特別会計予算執行状況

◆市債
 市では、学校の建設、住宅の建設と大きな事業を行うときに市の財源のみでこれをまかなうことはできません。そこで財布金融機関より長期の借入をうけまして事業を行うのであります。(これには、国や県の許可が必要でみだりに借入することはできません)これが市債つまり市の借金でございます。
 前回お知らせしました後に借入したのは、港湾整備事業市債3,800円、住宅建設市債一1,400円、都市計画事業市債800円、田子浦小学校一区市債700万円、保育園建設市債00万円となつております。
次に9月末日現在における未償還元金及び借入事業市債別現在高は、左図のとおりでございます。

−図表あり−
(図表説明)・・・円グラフ

◆一時借入金
 現在は借入ておりません。

◆特別会計決算状
 国民健康保険事業会計は、当初予算額4,232万5,000円がそのまま最終予算額となりました。歳入、歳出の執行率はそれぞれ111.72%及び95.09%であります。
 公益質屋会計は当初予算額384万6,000円で国民健康保険事業会計と同様そのまま最終予算額となりました。又歳入、歳出各々の執行率は、それぞれ81.61%及び80.86%であります。
 と畜場会計は当初予算額257万8,700円でありますが、その後ベース・Aップ等によります人件費を中心として2回の追加によりまして、最終予算額は370万5,700円となりました。

◆あとがき
 以上が昭和38年4月より9月30日までの上半期於ける財政の概況であります。
 市の行政を推進するために財政需要は、年とともに増加の一途を辿る情勢にあります。このため今後の市政運営は相当の困難が予想されますが、地方団体の健全な財政運営をしてゆくことが必要であります。そのためには、極力冗費の進捗をはかり、予算の編成から執行を通じまして効率的運用に努める一方収入財源の確保に努力いたしまして懸案の諸施策の早朝実現をはかり市民の皆さんのご利用にそうよう努力したいと存じます。
 市民の皆さんにおかれましても、充分市財政の実態を把握されて明るい住みよい富士市建設のため、建設的なご批判とご協力をお願いします。

◆年末年始の執務について
例年とおり12月28日が御用納めになります。ことしは28日が土曜日に当たりますので役所にご用の方は早目に用件をすまして下さい。
また仕事始めは明年1月4日(土曜日)から執務します。