広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 10月1日発行 内容

秋の交通安全運動はじまる
みんなで守ろう交通規則 10月1日から30日まで

−写真あり−

 この運動は、多発している交通事故を1件でも少なくするため自動車運転者はもとより歩行者、自転車利用者等通路を利用するすべての人がそれぞれの立場で交通法規を守つて、正しい交通のあり方と交通安全の心構えを身につけ明るい生活を送るため、県民の総力をあげて交通道徳の高揚と交通秩序の確立を図ろうというものです。そこで富士鷹岡地区交通案全対策協議会、交通安全協会富士地区支部、富士警察署等が主体となつて“皆んなで守ろう交通規則”のスローガンのもとに、次のことを運動の目標として行います。
(1)歩行者、自転車乗りの正しい通行
(2)譲り合いの気持ちによる横断歩道での一時停止の励行
(3)踏切における一時停止の励行
(4)道路不正使用の排除
(5)車輌の完全整備の励行

さらにこの推進目標を達成するため
(1)歩行者及び自転車乗りに交通知識の徹底と交通道徳高揚運動の展開
(2)車庫をつくるための町内、隣組での話し合い活動の実施
(3)「県民交通安全日」の設定と「1日交通警察官」の実施
(4)事故現場写真の移動展示会の開催
(5)交通相談所の開設
(6)優良運転者の車に「安全運転モデル車」ステッカー貼布
(7)「こども1日巡ら隊員」の実施
(8)市町村及び会社、事務所等における秋の交通安全運動PR資料コンクール開催
(9)踏切道における事故想定訓練の実施
などであります。市民の皆さん交通事故防止のため理解ある協力をお願いします。

ふえる子供の事故

本年1月から8月までに発生したこどもの事故は
静岡県下では
    件数 1,562件
    死者 47名
    傷者 1,560名
富士署管内では
    件数 56件
    死者 2名
    傷者 54名
と多発しています。

こどもの事故の原因は
(1)車の直前直後の横断
(2)幼児の1人歩き
(3)信号無視
(4)踏切の不注意
(5)路上の遊戯
(6)斜め横断
等の順になつています。

 去る9月15日(日曜日)には駿東郡原町の東海道無人踏切で学童3名が一度に即死するといういたましい事故が発生しています。学童は登校の際は緊張しており事故は起こしませんが学校から開放された安心感といいますか下校の際や日曜祭日などに多く事故にかかつています。
 子供をお持ちのお母さん達どうかこのような痛ましい事故が二度と起こらないよう日頃の注意心を喚起するよう家庭における躾についても充分ご注意願います。

新規農林関係制度金融の貸付について

この貸付を受けようとする者は、農業を営む個人または農業生産法人であつて一定の資格条件を満たしている者に限られています。この貸付資金には
(1)農地等取得資金
(2)自作農維持資金
(3)果樹園経営改善資金
(4)財産経営拡大資金
の4つにわかれそれぞれの使途によつて貸付られます。貸付条件、その他利息等について
★くわしいことは直接、市農務課へお尋ね下さい。