広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 9月1日発行 内容

市の災害対策本部

 非常災害に際して防災計画および救助その他緊急措置の万全を期するため市役所に災害対策本部が設けられます。
 まず災害対策本部には、
(1)総務部 
(2)更生部 
(3)衛生部 
(4)経済部 
(5)技術部 
(6)調査部 
(7)消防部 
(8)水防部 
(9)協力部
の9つの柱からなっています。
 そしてこの9つの部には、それぞれ班と係りにわかれ市職員その他が配置され災害の状況に応じ災害対策本部長(市長)が出動命令を出します。
 それでは、どんな班と係りに区分されているか。

▽総務部=ここには、気象情報、災害状況の報告などの取りまとめや広報、記録写真撮影などの「情報班」と災害に関する一切の経理を行う「庶務班」の2つにわかれ、更に庶務班には、庶務車両、連絡係りの3つの係にわかれています。

▽厚生部=被災の状況等により、被災者の救助、保護および救護物資の配給、炊き出しなどを行う「救助班」と被災者を非難させる「救出避難班」の2つがあります。

▽衛生部=災害が発生した場合において被災地の防疫(消毒)を行う「 防疫班」と負傷者の救護にあたる「医療救護班」とがあります。

▽経済部=ここには、農作物および漁業関係の被災状況の調査を行う「農業班」と商工業関係の被害調査を行う「商工班」に食糧生活必需品物資の調達を行う「 物資班」 の3つの班にわかれています。

▽技術部=これは、道路、橋堤防、農地等の被災状況を調査し、復旧対策を行う「土木班」と公共建物、水道設備の被災状況を調査し、復旧対策を行う「建築班」と「 水道給水班」とにわかれています。(以下は略す)

◆おもな気象警報と種類
種類 基準
暴風雨警報…平均速度が内陸地方で20メートル、沿岸地方で23メートをこえ、降雨を伴い重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合。
大雨警報…日雨量が平野部で150ミリメートルをこえ、山間部で200ミリメートルをこえ重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合。
洪水警報…大雨、長雨、雪融などの現象により河川の水が増し、そのために堤防、ダムに損傷を与えるなどによって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合。
波浪警報…風浪、うねりなどによって重大な災害がおこると予想される場合。
高潮警報…台風などによる海面の異常上昇により重大な災害が起こると予想される場合。

◆おもな気象注意報と種類
種類 基準
風雨注意報…平均風速が内陸地方で毎秒13メートル、沿岸地方で毎秒16メートルをこえ、並雨以上の雨を伴い被害が予想される場合。
強風注意報…拝金風速が内陸地方で13メートル、沿岸地方で16メートルをこえ主として強風による被害が予想・ウれる場合。
大雨注意報…日雨量が平野部で50ミリメートル山間部で80ミリメートルをこえ被害が予想される場合。
洪水注意報…大雨、長雨、雪融などの現象により河川の水が増し、そのため堤防、ダムに損傷をあたえるなどによって災害が起こるおそれがあると予想される場合。
高潮注意報…台風などによる海面異常上昇により災害がおこると予想される場合。

敬老会ひらく  最年長は94才の白藤さん 

−写真あり−
(写真説明)・・・昨年敬老会会場にあてられた富士第一小講堂

 としよりの福祉週間は、9月15日から21日まで行われます。わが国の老令人口は年々増加し、老人問題に関する対策の充実が要請されておりますが老後の生活を明るく豊にすることは、としよりだけではなく、すべての人の願いであります。
 市ではこの福祉週間にちなんで今年も9月15日の「としよりの日」を祝し、各種団体の協力によって9月14日市内本市場の大富士ヘルスセンターにおいて、市内75五才以上のとしより約700人を招き盛大に敬老会を開き1日楽しくすごして戴くことになりました。
 なお今年の市内最高長寿者は、明治2年3月13日生まれの94才という白藤せつさんで、白藤さんは、現在市内森島の老人ホームでのんびり余生をおくっています。