広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 2月1日発行 内容

白亜の学び舎
鉄筋4階・工費1億5,000万円
デラックスな南中学校舎が完成

 鉄筋コンクリート4階建というデラックスなしかも近代的な白亜の学び舎が市内森島地先旧飛行場跡に完成しました。この市立富士南中学校舎は、一昨年9月、第一期工事に着手、引続き第二期工事に入りこのほど漸く出来上ったもの。総事業費は、第一期および第二期工事を含める1億5,400万円の巨費を投じ普通教室18室をはじめ特別教室10、管理室9、便所などとなっています。
 また完全給食に備え食器などを運びリフト(エレベーター)も完備しています。同校は朝に夕に富士を目前に仰ぎ南は田子浦海岸に面し、文字どおり教育上、申し分のない恵まれた環境下に建てられ関係者から高く評価されています。
 なお本年度さらに引続き技術家庭科と屋上に天体観測所が設けられることになっています。

‐ 写真あり ‐
(写真説明上)・・・立派にできあがった正面玄関
(写真説明下)・・・デラックス校舎の全景

「火災警報」の信号
サイレンでお知らせ

 このところ異状乾燥等により各地で火災が多く発生しております。これから季節風も強く、空気も乾燥しているので火の元には充分気をつけて下さい。
 そこで今までは「火災警報」発令の信号は半鐘を鳴らして市民にお知らせしておりましたがことしからはつぎのようにサイレンを鳴らしていますから火災と間違いないようにして下さい。

◇火災警報発令信号
約30秒鳴らし、約6秒休み
また約30秒鳴らし、約6秒休む
これをくり返します

◇火災警報解除信号
約10秒鳴らし、約3秒休み
約1分鳴らす。これをくり返します。
なお火災警報の発令中煙火を使わないこと。屋外において火遊び又はたき火をしないこと等。

1,400万円が灰
昨年48件の火事が発生

 昨年一年間における富士市の火災状況を次の通りおしらせします。
(1)火災件数
 建物火災 28件
 車輌火災 7件
 山林火災 6件
 其の他火災 7件
(2)焼失面積 8,889.65平方メートル(約269.6坪)
(3)損害額 1,427万2,830円
(4)罹災世帯数 24世帯 全焼10世帯 半焼14世帯
(5)死者 1名 傷者5名
 火災件数は、前年よりも10件ふえ、焼失面積では2,506.47平方メートル(約759.5坪)、損害額で2,462万9,632円少なくなっております。

◇建物火災1件当たりでは
焼失面積31.7平方メートル(約9.6坪)、損害額は48万9,801円となります。

◇月別では
1月、2月が最も多く各9件で、次が3月の8件で、無火災だったのは7月だけでした。

◇火災発見の種類別では
一般市民の電話連絡によるもの12件届出によらないで発見したもの10件、望楼発見が6件、通行人が知らせてくれたもの1件となっています。

◇原因別では
最も多かったのが「たばこ」で次が「マッチ」「残火の不始末」「煙突」「石油ストーブ」の順となっております。

給水工事申込は、市の指定工事人へ

 各家庭の給水工事(新設・増設・移設変更・撤去等)は、つぎの工事人に直接お申込み下さい。

富士市水道指定給水工事人

◎株式会社石井設備工業所
 電話 富士572(中島新道町と場南側)
◎幾見組 幾見嘉治
 電話 富士226
 (上横割第二小学校前通り)
◎株式会社中部日本管工業
 電話 富士765
 (平垣2町内栄立寺裏)
◎渡辺水道工務店 渡辺昭男
 電話呼富士1269
 (仲町 藤巻目立屋方)
◎川口工業所 川口忠吾
 電話 富士1318
 (南本田 長谷川米店前 連絡先 仲町小山工務店)
◎有限会社環境衛生工業所代表者
 電話呼富士236(中原)
◎富士管工株式会社
 電話 富士1945
 (上横割旧道第二小学校入口)
◎芦沢水道工務店
 電話呼富士1424 283
 (柚木 国道静岡トヨタ隣)
◎鈴木工業所 鈴木和一
 電話呼富士1159
 (水戸島中 郵便局前稲葉方)