広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 1月1日発行 内容

夢の超特急
3時間で東京←→大阪
39年4月までには開通

 総工費実に1,972億円を投じ東京−大阪間約500キロを時速240キロでつつ走り僅か3時間でむすぶという「夢の超特急」東海道新幹線工事は、あらゆる点で世界的規模を誇り、昭和39年4月の運転開始を目標に、いま急ピッチに日夜兼行で突貫工事が押し進められています。
 静岡幹線工事局の受持区域は、浜松−熱海間178.5キロで、とくに最大の難所といわれる新丹那トンネル(延長7,900メートル)をはじめ新幹線中、最も長い橋といわれている富士川鉄橋(延長1,200メートル)など困難の工事がたくさんあるようです。
 すでに同局管内は70%が全面着工し、28トンネルのうち15のトンネルが貫通し、また橋梁も14本のうち5本が建設にかかっています。
 用地買収その他でおくれていた長泉、原、浜松、焼津の一部も、ようやく話合いがつき近く本格的工事に入りますが、地元富士市内の前田、柳島、宮島、五貫島、宮下地先などはこのところ連日にわたって建設のツチ音も軽く新幹線工事一色といったところです。
 一方、日本一長いといわれている富士川鉄橋工事は、昨年5月から始まり、橋脚は川底から17メートル埋め込みその上に立ち上がり8メートルの土台がつくられこの上にレールが布設されています。
 昨年末現在、すでに3分の2の架設が終わり、白雪をいただく富士山を背景に、まるで虹の橋ができたような景観さで堤防を行く人たちの足を止め、また一つの新名所ができました。
 また富士川の流れが将来どのように変わってもびくともしない完全な円形の橋脚は、国鉄技術陣の自慢の設計であり、橋にかけられているはすかいの鉄材でもできるだけ少なくし、車窓からの富士の眺めをそこなわないよう設計されています。
 なお東京−大阪間には、12の駅ができますが、静岡県下では浜松、静岡、熱海にそれぞれ「夢の弾丸列車」が停車することになっています。もうその日も遠くはないようです。
 39年4月の運転開始の当初計画によりますと、特急19往復、急行39往復、貨物26往復で1日計97往復が午前5時から午後11時まで走り1時間おきに特急、特急と特急の間には30分ごとに急行が走るといわれています。
 従って新幹線ができますと、現在の東海道線も非常に便利になります。長距離列車の大部分が新幹線にうつるので現在の東海道線は、通勤列車や、日中の各駅停車の電車を大巾に増発できるようにもなります。

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・新幹線線路略図

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・完成間近い富士川鉄橋

参加しましょう
ふだん着で成人式へ

 1月15日は「成人の日」です。この日は祝日です。市民あげて日の丸を掲げ20才になられた成人を心から励まし祝福いたしましょう。
 市ではことしも1月15日午前9時から富士市体育館で行いますが招待される成人者は昭和17年4月2日から昭和18年4月1日までに生まれた方でまた市内に現在住民登録をしていない本市出身の大学生や他市町村につとめられ休日で帰省された方でも共に成人をお祝いしたいので該当の方は市教育委員会(電話200番)へご連絡下さい。
 なおとくにお願いしたいことは成人式に出席する際の服装は洋服(ふだん着)で参列していただきます。昨年も参加者全員が洋服で本当に清楚な感じでした。

昭和38年度
富士職業訓練生を募集

◇募集人員
(1)溶接工 40名(1年)
(2)溶接工 40名(8ヶ月、夜間)
(3)自動車整備工 40名(1年)
(4)自動車整備工 40名(8ヶ月、夜間)
(5)ブロック建築工 30名(1年)

◇資格
新制中学校卒業程度の男女で年令は問いません。

◇申込期間
昭和38年1月19日(土曜日)まで

◇提出する書類
(1)入所願 1通
(2)身体検査証 1通
(3)成績証明書 1通

◇第一次選考(筆記試験)
国語・数学

◇選考日時
昭和38年2月10日(日曜日) 午前9時

◇選考場所
富士職業訓練所
富士市十兵衛 電話2255番
(備考)
(1)第一次および第二次選考とも選考日の翌々日午前9時に富士職業訓練所で発表します。
(2)選考日には筆記用具、昼食、上履を持参して下さい。

昭和38年度
償却資産の申告について

このことについては毎年御手数を煩わして恐縮に存じております。
地方税法第383条の規定により、毎年1月1日現在における当該焼却資産を1月31日までに申告して戴くことになっております。

申告書記載要領

(1)「書類」の欄には構築物・機械及び装置・船舶・車輌及び運搬具・工具器具及び備品に分けて記入して下さい。
(2)「耐用年数」の欄には大蔵省令第50号別表1及び別表2に定める総合又は個別耐用年数を記入して下さい。
(3)「取得価額」の欄には当該資産を取得(製作及び改良を含む)するために実際に支出した又は支出すべき金額を記入して下さい。
(4)「帳簿価額」の欄には法人税法又は所得税法の規定による所得の計算上損金又は必要経費として控除すべき減価償却額又は減価償却費の計算の基礎となる価額を記入して下さい。この場合において法定範囲額まで減価償却を行っていない資産にあたっては、法定範囲額まで減価償却を行った後の価額を記入して下さい。
(5)※印欄には記入する必要はありません。
この申告について不明の点がありましたら市役所税務課固定資産税係までお問合わせ下さい。

 尚、申告提出については事務の都合上1月14日まで提出して下さるようお願い致します。