広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和38年 1月1日発行 内容

明けましておめでとうございます

‐ 写真あり ‐

新春を迎えて
富士市長 漆畑五六

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 市民の皆さん明けましておめでとうございます。
 皆さんが健康で恙なく昭和38年の新春を迎えられたことと存じ、心からお慶びを申し上げます。
 現下我が国の経済は一昨年秋から実施した景気調整策が功を奏したとはいえ、民間の設備投資の意欲縮小から全般的には横這い状態にあり、新年に入っても急速な経済成長は期待し得ないではないかと考えられます。
 当富士市政もこれらの動向を受け、その財政は当分の間苦しい歩みを続けなければなりません。私は昨年5月就任以来、昭和37年度の施政の大綱につきましては前任者の施策を踏襲してまいりましたが、新年度は財政的にはかなりの制約はあっても、新鮮な感覚をもって、市民の福祉増進のため積極的な諸政策を行ってまいりたいと存じております。明朗にして市民の一人一人に直結した政治を行うことこそ私の最も強く望むところであります。 さて新年を迎えて市政の課題となりますのは、先ず産業都市建設の基盤を如何にして確立するかにあると存じます。港湾の築港を中核とした工業生産力の拡充、駅周辺の一大都市改造計画、これに伴う都市計画街路の整備、富士川用排水の早期完成等富士市をして岳南地域の拠点たらしめる基幹事業こそ緊要のことと存じます。
 また、市内の道路舗装の促進、文教施設の整備はもとより、商工農水産業の振興対策も怠ってはなりません。特に本年度は全市民の久しく渇望していた総合文化センターの建設計画も策定してまいりたい所存であります。
 これらの内政的な重要事業の外に、本年は東名高速道路の建設が急進展することが予測されますし永年の懸案であった身延線西廻りを中心とする富士駅の総合改良事業も本年度こそ実現の段階にこぎつけねばなりません。又、国鉄新幹線工事は関係各位のご協力により目下建設が予想外の進捗ぶりを示しております。
 昨年一年の市政の歩みは大巾な税収減等により幾多の苦難があったのでありますが、本年は市内外の重要案件がさらに一段と積み重なってまいっております。
 旧ろう12月5日、市議会議員の改選に当っては、市民各位の附託を受けた新選良30名が選出されました。私は市民の代表たる市議会の権威を重んじ、相ともに市勢の進展に惜しみない努力を捧げたいと存ずる次第であります。
 茲に1963年の新春を迎え、静かに来し方を省み、市民各位の心を心として事に当ることをお誓いし、さらに5万市民の皆さんが健康に恵まれ、ご一家の益々繁栄されんことをお祈りしてご挨拶といたします。