広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和37年 11月1日発行 内容

夢の田子浦港が実現

(駿河湾より写す)
‐ 写真あり ‐

“活況みせるミナト田子浦”
明春3月には5,000トンが入港

 長い間の夢であった田子浦港の開発が、ようやく実現化し、本年12月には1,000トン、来春3月には5,000トン級の大型船が入港この人造ミナト田子浦港は岳南工業地帯の門戸としてその果たす役割は大きいものがあります。

 総工費60億円の巨費を投じて力強い建設の鎚音とともに工事は着々と進められ、すでに外かく施設は完了し、旭化成の専用埠頭に5,000トン級の大型船一隻が停泊できる1バースが完成、いよいよ12月には使用できることになっています。
 このほか港内のしゅんせつ作業および富士市側の漁港附近の護岸工事と鈴川埠頭(いずれも公共埠頭)400メートルおよび富士埠頭などの建設を急いでいます。
 港内のしゅんせつ作業も順調にすすみ現在すでに水深7.5メートルまでにしゅんせつを終わり写真で見られるような立派な港にできあがりました。現在では1,000トン級の船なら楽々入港できますが5,000トン級の大型船になりますと「海図」がなければ入港できないので目下のところ海図の作成を急いでいるという。
 また田子浦港における荷物の取扱量は9月末までに入港船87隻を数え2万1,000トンを扱いその殆んどが、砂利、セメント、パルプ、硫酸加里など会社工場の原材料などで占められています。この調子でいけば10月には2万トンは軽く、11月からは月平均3万トンを上回る荷物を取扱うのではないかと見られ、田子浦港は、連日にわたって小型船の入港が目立ち、にわかに活況をみせています。

主な記事

△富士市議会議員選挙(2面)
 投票日は12月15日
△補充選挙人名簿の登録申請(2面)
 受付11月23〜27日まで
△給水工事と給水メーター検針日の変更(2面)
△老後の生活安定に国民年金へ加入(4面)
△年末保証融資のお知らせ(4面)

人口の動き

人口総数 4万9,493人
男 2万5,082人
女 2万4,411人
世帯数 1万451
転入 251
転出 122
出生 95
死亡 29
婚姻19 離婚4 死産9
(昭和37年10月1日現在、住民登録による)