わが国の国民経済の高度成長に伴い、交通需要はますます高まり県内を縦断する一級国道一号線など、再改良してもとても自動車交通の需要には間に合わない状態であります。このため、東海道に高速自動車国道を建設して、この要求に答えるとともに、交通輸送の近代化により産業基盤の強化を計ろうと、昭和34年県民が一体となり神奈川、愛知の両県や横浜、名古屋両市の協力により「東海道幹線自動車国道建設法」が昭和35年7月制定されました。
そこで東海道幹線自動車国道が今後どのように建設されてゆくか述べてみたいと思います。
高速自動車国道の特徴
高速自動車国道は、従来の道路の思惑とはかけはなれたもので、自動車の性能を充分発揮できるよう次のような特徴があります。
(1)車両交差は全くありません。
鉄道との交差は、もちろん国道、県道、市町村道、農道その他交差もすべて立体交差です。
(2)インターチェンジ以外からは自動車の出入りはできません。インターチェンジは名神高速道路の全線に12ヶ所設けられており15キロメートルから20キロメートルの間隔に普通おかれています。
(3)自動車以外は、通行することができません。今までのようなリヤカー、自転車などといっしょの混合交通ですと、自動車は邪魔になって走れませんので、自動車だけの道路としています。
(4)中央に分離帯を設け、往復それぞれ2車線の道路となっていて、夜間に備えとくにこの中央分離帯に植樹して、すれ違いの自動車のヘッドライトをさけ、安全運転できるようにしています。
(5)全線が平均して、高速度で、安全、快適に自動車旅行ができるように設計されています。
このように高速道路は、今までの道路の悪い点を取りのぞいた道路ですので「高速道路こそ本当の道路」だといわれているほどです。
新しい設計・技術
高速道路の設計は、今までに余りみられなかった新しい技術を取入れております。それは
◇線形
高速度で快適に、安全に自動車が走行できるように、また工費が経済的になるように、いたる所にクロソイド曲線を使っています。従来、道路の線形には、最短距離を取るいみで直線が非常に多く、また無理をして長い距離を使っていましたが、余り直線が長すぎるとスピード感もにぶり居眠り運転をして事故の原因となっていました。
そこでハンドルを切るとき自動車のえがく渦巻状の曲線、すなわちクロソイド曲線を多く使って直線から曲線への移行がスムースとなり非常に運転しやすくしています。またこれを使用しますと、地形にあった路線がえらばれますので、非常に経済的な道路を作ることができます。
◇インターチェンジ
従来の道路には見られなかったもので、一般道路より高速道路へと自動車を出入りさせるための施設で、このインターチェンジ以外の所からは自動車の出入りはできません。
これにはトランペット型、またダイヤモンド型を採用しており高速道路の交通の流れを横断しないように設計されています。またここにはバスストップを併設した所もあり、通行料金の支払はこのインターチェンジの所で行われます。
なおこの1カ所当りの用地は1万5,000坪から2万坪を必要とするものです。
◇サービスエリヤ
高速道路利用者が休息したり、食事をしたり、あるいはガソリンの補給をしたりするためには適当な場所にそれらの施設をもったサービスエリヤが必要です。
◇バス・ストップ
諸外国の高速道路では、バス・ストップを設置している例は余りありませんが、わが国のように人口が密集しているところでは、高速道路の路線バスを利用する人々のためインターチェンジ以外に所々にバスストップを設置する必要があります。
この構造は、高速道路上の通過車の走行を妨げないように。高速道路本線の外に一車線の巾に道路を分離して設け、なおプラットホームの長さはバス4台が同時に停車できるよう60メートルを標準としています。
‐ 写真あり ‐
(写真説明上)・・・名神高速道路巾員24メートル
(写真説明下)・・・同じく立体交差高架道路
東海道幹線自動車国道は、東京名古屋間をむすぶ道路ですから、俗に「東名高速道路」と呼ばれています。この東名高速道路は、昭和35年7月法律が制定されてより鋭意その整備計画の作定に努力してきましたが、たまたま昨年3月由比の地すべりが発生し、その恒久対策としてこの崩壊土砂を海に埋め立てて、そこに高速道路を通した方が得策であるという理由により、急にこの地区の高速道路の建設が急がれるようになってきました。
このため本年5月30日に東京、静岡間の整備計画が政令で公布施行され、同日施行命令が日本道路公団に出されました。
これにより由比地区の海岸5.5キロメートルは、本年度約10億円近くの予算をもって、中部地方建設局が委託施行する段階に入りました。しかしこの地区だけできたのでは、高速道路の効用を発揮できませんので、この施行と同時に吉原、清水間の高速道路を建設し、昭和40年ごろには、吉原、清水間の交通を開始させる予定です。
1メートルが約60万円
従来の道路と異なり、他の道路、鉄道とは立体交差のため、高さも6から7メートルもあるので建設費も非常にかさみ、名神高速道路では延長190キロメートルに対し1,164億円です。ですから1メートル当り約60万円となり、ちょうど国産中型デラックス車を横に敷き ならべただけ建設費がかかるわけです。
なお静岡県を通る高速道路は200キロメートル近くありますので、この割合でいきますと、約1,200億円の建設費がかかる勘定になります。
通行料金バス キロ当り15円
通行料金については、この交通量と借入金の利息を含めた建設費および時間短縮による便益、走行費の節約による便益などを考慮して検討中ですが、1キロメートル当り5トン積トラックで10円、バスで15円程度となる見込です。
また今後ともこの料金の適正化については、さらに検討を進めていく予定です。
富士市には大小併せて450基余りの消火栓が設置されております。最近交通車輌の増加等に伴い車輌による消火栓の倒伏その他の障害が多いので誤って事故を起こした場合はもちろん、又発見した方は直ちに消防署又は水道課へ御知らせ下さい。なお消火栓は水道条例において、公設は勿論、私設消火栓とも無断使用は禁止しており消火以外には使用できないことになっていますからこの点特に厳守願います。
富士市では従来、水道の蛇口のパッキン取替は無料サービスしておりましたが、10月1日から宅地内給水装置の一般修繕と同様にパッキン取替1個について30円をいただくことになりましたのでお知らせします。
落合武氏その他で構成されております第二小校区社教推進委員会は8月の定例会において、つぎの様な申し合わせをしました。
◇青少年の育成
明朗な青少年活動に役立たせるため、地域、職域の青年代表と懇談の会をもつ。
◇婦人会支部結成の要請
水戸島下区、森島区に婦人会の結成を呼びかけ、地域の向上活動に協力の御願いをする
◇交通禍の防止運動
◇国旗掲揚運動
交通禍防止と国旗掲揚運動をPRするため標語の募集をする。
一、標語は二種類各別個に審査する。
一、字数 20字以内
締切 9月10日
甲紙 葉書又は葉書大
宛先1 第二小学校 2 南中学校 3 富士市社会教育委員会
一、部別 小学生の部 中学生の部 高校及一般の部
一、入選 各部別、種別共 1、2、3等 各1名
薄謝を呈します
来る9月10日は、第2回下水道促進デーであります。
私達の日常生活において極めて重要な役割をはたす下水道施設が他の公共施設に比べ甚だしく立ちおくれている現状下にありますので全国一般国民の理解と関心を高め、公共衛生の向上、生活環境の整備をはかり併せて都市水害防除の必要性を強調して、下水道建設の従進をはからうとするものです。
富士市の下水道計画は、市制施行以来、取残された重要課題の一つです。
とくに近年不燃化建築、アパート等の急増に伴い浄化槽施設は激増しつつあります。
富士市としては昨年度に「富士市下水道事業計画書」の作製をみ本年度計画書にもとづき細部実施設計書作製のため予算にも計上し着々準備中であります。
富士市にはつぎの40名の人が青少年のよき相談役として活躍しています。目的は青少年の環境を整備して事故や非行を防止し、親子の結びつきにおいて家庭も明るく、健康と文化の向上をはかろうとするものです。
◇相談員
第一小校区
伊藤良三 本町
小沢 清 富士中
渡辺千秋 水戸島上
モルクアーカス 加島町
青木堅治 平垣
森山貞二 中町
斉藤 泉 水戸島上
井出まさ子 南本田
久保田芳江 加島町
古郡 保 中島
第二小校区
落合 武 宮下
石川光江 水戸島中
滝川政市 富士見高
佐野きく 水戸島中
時田徳子 上横割
山本佳昭 十兵衛南
鈴木峰雄 水戸島下
田島光枝 下横割南
八木安一 森島
田中義章 水戸島下
岩松校区
鈴木一信 林町
井上三郎 新町
渡辺正己 岩中
加藤進一 橋下
吉田恵一 本田
木川行雄 林町
飯山かつ枝 浦町
磯野初男 浦町
漆畑和子 水神
久保田安則 林町
田子浦校区
大村芳臣 新田助六
杉山 清 上五貫島
斉藤保春 三四軒屋
望月幸男 田子浦中
吉川照雄 東宮島
望月春信 西宮島
漆畑 敏 下五貫島
下村恒雄 鮫島
市川なを江 鮫島
岩山みよ 新浜
人間はだれでもが老人になります。老後の生活を明るく、豊かにすることは、としよりばかりでなくすべての人の希望であります。
そこでことしも9月15日から21日まで「としよりの福祉週間」が行われます。
富士市でも9月15日市内三会場で市内に住む75才以上の人たち約650人を招待して敬老会を開き1日としよりを慰安します。
道路舗装を早く
市の発展はまず道路からと道なくしては家は建たずと申される通り市街地の構成は道路が大切であります。市内の各道路は舗装をし、道路らしくなりましたが、ひとり私共の居住する水戸島中区の道路は旧態依然として田舎道であります。
とくに最近いちじるしく砂利運搬のトラックがつつ走り、そのため路面はデコボコが多く、雨天の日など泥水を遠慮なく飛ばし付近住民は手を焼いているという。
一日も早く道路舗装をしていただきたい。(水戸島中区)
近く舗装工事に着手
(回答)
この砂利道については、県においても、その荒廃のはなはだしいのは認めております。
したがいまして本年度はこの本路線に1,000万円支出して舗装を行うことになっています。
しかし市道であるため市においてもこれと同額の金を支出して同時に施工することになっておりますので目下のところ県において、舗装の厚さ等を検討中です。
転入・転出は14日以内に市民課に届出て下さい
明るい一家
‐ イラストあり ‐