広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和37年 3月1日発行 内容

貨物船が続々入る
活況をみせてきた田子浦港

今秋10月には1,000トン級が入港

 県総合開発事業の一つとして取上げられた早期完成を目途に着々と進められている田子浦港に2月10日原料を積んだ貨物船が白波をけって入港、待ち受けていた遠藤富士市長をはじめ市議、会社関係者付近の住民など多数の歓迎の拍手を浴び川上隆船長ら乗組員らに花束が贈られました。
 この貨物船は辰幸汽船所属の第二白銀丸(350トン)でフランスから輸入した旭化成KK肥料工場の原料硫酸カリ320トンを積み2月9日夕刻横浜港を出港10日午前11時田子浦港に入ってきたもの。
 今後は引続き硫酸カリを積んで第二船、第三船が入港の予定で田子浦港もにわかに活況を呈し、名実とともに商業港としてその第一歩を大きく踏み出しました。
 また港内のしゅんせつ工事は、突貫工事をもって行われていますが、すでに旭化成の専用岸壁付近は水深6メートルまで掘下げられ、港入口も4.5メートルまでしゅんせつされている。この調子で進めば今秋10月ごろには1,000トン級の船舶は自由に出入りができ、やがて近き将来には1万トンの大型船も入航するという。またすでに東防波堤に取り付けられた灯台は、今春3月には点灯され、西防波堤の灯台も明春3月ごろには灯が入る予定です。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・専用埠頭に接岸中の第二白銀丸

火の元に注意

春の火災予防運動はじまる

 春さきは例年火災が一番多く特に3月に集中して発生しています。
 そこで今年もまた2月28日から3月13日まで「春の全国火災予防運動」がくりひろげられています。火災を出さないようにするためには、まず火の元に用心ずることでありますが、一旦火災が発生したら、すみやかに消防署へ電話で「火事」と通報し、初期消火につとめて下さい。
 またこのところ異状乾燥により各地で大火事を起こしておりますが、富士市でも今年に入ってすでに16件(昨年は1年間で38件)を数えています。
 私たちは、くれぐれも火の元に気をつけ、外出するとき、夜ねる前には、必ずもう一度、火の元を点検し火事を出さないようにいたしましょう。

簡易保険の払込は
前納割引制度を

 簡易保険は郵便局の保険として親しまれ、できるだけ安い保険料で生命の保険と、生活の安定をはかっています。
 そして払い込まれた保険料は、将来、保険金や配当金として支払うまで積み立てられ、道路、住宅、学校、病院等の建設資金などに運用し、全国津々浦々の町づくり、村づくりに役立てております。
 しかし4,600万件という多数の契約のうちには、保険料の払い込みが月おくれとなっているものも相当あって、せっかく不時の備えとして加入した生命保険が失効になってしまう事例も少なくありません。
 そこで郵政省では、3月中を集金・m保の月として、とどこおりなく保険料を払い込んでいただくことを加入者に呼びかけ、あわせて次のように有利な保険料割引制度や団体払込制度をすすめるために、この運動を全国の郵便局で行うこととしました。
 まず保険料を何ヵ月分かまとめて前納すると大巾な割引きを行う制度であってその割引額は
(イ)3カ月分前納の場合は、月額保険料の1割相当額
(ロ)6カ月分前納の場合は、月額保険料の5割相当額
(ハ)1カ年分前納の場合は、月額保険料の1カ月分相当額
となっており、これは前納が長期間になるほど高率となって10年分前納の場合では、月額保険料の20カ月分相当額が割引になります。
 また婦人会、遺族会、PTA、町内会というような団体または会社、工場、官庁、学校等の職場で簡易保険の団体(被保険者が15人以上の場合)をつくり、その団体で毎月の保険料をまとめて払い込めば、その都度、払い込み保険料の7分相当額を割引(この割引額には、団体代表者に対する手数料にあたるものが含まれている)することになっています。

もうすぐ1年生

新入学児童は5,000余名

ぼくらは、もうすぐ小学1年生だ。お父さんやお母さんたちに買ってもらった新調の学生服にランドセルを朝に晩に小さな背中に背負っては座敷中をはしゃぎまわり入学式が待ち遠しいようです。
市内の小学校および中学校の入学式は、例年どおり4月5日ときまっていますが、良い子たちは、すでに健康診断、智能テストなども無事に終り、あとは入学式を待つばかり。
さてことし小学校および中学校へ入学する児童、生徒数を学校別にみてみますと(カッコ内の数字は昨年度)
◇第一小学校 1,856名(1,901名)
◇第二小学校 1,219名(1,317名)
◇田子浦小学校 1,361名(1,424名)
◇岩松小学校 930名(988名)
で合計5,366名となっており昨年に比べて264名が減少しています。
また中学校へ進学するものは、
◇富士中学校 1,408名(1,581名)
◇富士南中学校 560名(283名)
◇田子浦中学校 842名(787名)
◇岩松中学校 592名(542名)
の計3,402名となっています。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・入学式が待ち遠しいと健康診断を受ける良い子たち

ひなまつり

ひなまつりの起源については、いろいろな説があるが、一般にはわざわいを払うために開いたなでもの(撫物)が変化して「ひな人形」になったのだといわれている。
もともとこの祭も中国から伝わったもので、中国では3月3日または3月の第一のみ(巳)の日に水辺に出てけがれを払う儀式が行われた。それが日本に入り「み(巳)の日の払い」といわれ、皇族および貴族階級の間で行われるようになった。その払いのために使われたのがなでものである。
なでものは人形(ひとがた)をしており、それで身体をなでると身体のけがれが人形にうつると考えられていた。
はじめは、その人形を川や海に流していたが、後には寺にもっていき、祈とうをして厄(やく)よけの目的をはたすようになった。そのころから貴族のなでものは、だんだん精巧なものになり、人形が装飾化して永久的なものになってきた。しかしヒナ祭りの風習が生まれたのは、五節句が制定された江戸初期からであり、現在のような形になったのは明治に入ってからである。
江戸初期には、もうせんの上に紙ビナをならべ、そのヒナにはまぐり貝に入れた赤飯と、絵びつに入れたヨモギもちをそなえる程度だった。それが元禄になるとヒナやヒナの制度がぜいたくになり、絵びつはすたれて、金まきえのはなやかな道具が作られるようになった。江戸末期には、内裏ビナといってヒナ段の上に内裏のありさまをあらわすようになり、現在のヒナ段に飾られるヒナ人形と似た形になってきた。
さて歴史はともかくとして、家庭でヒナ人形を飾る時、とかく問題になる人形の位置がそれを記してみた。
まず最上段には男ビナを左に、女ビナを右におき、ぼんぼりをたてまた内裏ビナの中央前に三宝の徳利をそなえる。次段は三人官女(中央が座り姿でサカヅキを持つ向かって右は長柄、左はちょうしを持つ立姿)を飾り、三段目が五人ばやし(向かって右から扇を持って歌う者、つぎが笛、中央が小鼓、次が太鼓2人を並べる)四段目が左大臣、右大臣を左右に、中央にお膳、その下向かって左にたちばな、右に桜、その間に5人の仕丁をおけばよい。

お知らせ

固定資産税台帳を自由にご覧ください
期間 3月1日から3月20日まで 毎日午前8時30分から午後4時30分まで
場所 富士市役所税務課内
昭和37年度の固定資産税台帳の縦覧は、3月1日から3月20日まで土、日曜日を含め 午前8時30分から午後4時30分まで市役所税務課で行っています。
(1)特別の事情にあるもの以外は、昭和36年・xの価格で課税されますので異議の申立はできません。
(2)特別の事情のあるものといいますのは、(イ)土地の地目変換、分合筆などがあったもの。(ロ)家屋の新増改築や損壊などがあったもの。
これらの方については、評価替をした価格に課税されます。
(3)償却資産は、毎年評価替をした価格に対して課税されます。

くわしいことについては、税務課にご遠慮なくお尋ね下さい。

火災を発見した時は すぐ電話で「火事」と
火災を発見したときはいち早く電話で「火事」と呼んでください。
ですぐ消防団本部へつないでくれます。出ましたら簡単に火災の発生場所と状況をお知らせ下さい。
富士市消防署
電話(富士)1380番

人口の動き

人口総数 4万8,522人
男 2万4,513人
女 2万4,009人
世帯数 1万2
転入 259
転出 212
出生 96
死亡 30
婚姻31 離婚5 死産13
(昭和37年2月1日現在、住民登録による)