広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和37年 1月1日発行 内容

役員改選など26件を採決

新議長に時田(義)、副議長に芝田両氏きまる
本年最後の定例市議会終わる

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・芝田副議長

 昭和36年最後の市議会は11月29日より12月9日まで11日間にわたり開かれました。
 この議会で決まった主なことは、市税条例の改正、36年度の追加予算、35年度の決算の認定等で件数は26件でした。
 また最終回の12月9日には議会役員の改選が行われ、新議長に時田義次氏、副議長に芝田幸太郎氏が当選されました。この日は常任委員会や特別委員会の改選もあり、別項の通り決定いたしました。
 昭和36年の市議会は通常の議決機関としての仕事の外に、国鉄新幹線対策、富士駅総合改修問題、田子浦港の築港重要事業についての諸会合が多く、建設期の富士市にふさわしい多忙な1年でありました。
 この間、市民各位から市議会によせられた御協力につきましては心から御礼申し上げます。
 本年特に忘れられないのは、同志伊藤千代吉氏の他界であります。運命とは申せ残念でなりません。
 今年は議員としての任期も最後の年になりますので一同健康に十分留意して、市民の選良として恥じないよう一生懸命で頑張りたいと存じております。
 なお、議会で決まったことを知りたいとか、陳情をしたいとか、何事によらず議会事務局に御申付け下さるようお願いいたします。

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・富士市議会常任、特別、委員会委員名簿

「富士音頭」の発表会

1月18日 富士中体育館で

 富士商工会議所はさきごろ「富士音頭」をサトウハチロー作詞、服部正の作曲で依頼していましたが、このほど出来上がりいよいよ1月18日午後1時から富士中体育館で市内小中学校生徒をはじめ婦人会、芸妓などの応援を求め盛大に「富士音頭」の発表会を開くことになりました。
 とくにこの発表会には優良店員の表彰式もかねビクターの歌姫鈴木三重子と岩井真吾が来演、それぞれ「富士音頭」と「若い富士」の歌詞はつぎのとおりです。

“富士音頭”
作詞 サトウハチロー
作曲 服部 正
(1)
雪の冠り頭にのせて
空に気高く立つ姿
ソラキタキタショ
山は富士山たたえてほめて
おどり踊ろか富士音頭
見ニキナ早ヨキナヤッテキナ
(2)
唄が聞こえる 茶摘みの唄が
かわいあの子もあの中に
ソラキタキタショ
昼の休みにゃ お山を仰ぎ
同じ想いでいるかしら
見ニキナ早ヨキナヤッテキナ
(3)
船が着く着く田子浦港
船で手を振る人の影
ソラキタキタショ
思い一つか そびえる山に
誰も彼もの目が光る
見ニキナ早ヨキナヤッテキナ
(4)
東西南北 けむりがのぼる
日にち毎日 たくましく
ソラキタキタショ
産業発達 月日と共に
栄えますぞえ この町は
見ニキナ早ヨキナヤッテキナ
(5)
うらやましいぞえ駿河の海は
富士のお山の手鏡か
ソラキタキタショ
さす手ひく手の身ぶりも添えて
唄いましょうか富士音頭
見ニキナ早ヨキナヤッテキナ

“富士は若い”
作詞 サトウハチロー
作曲 服部 正
(1)
やさしく静かにうつくしく
われらを見守る富士ノ峰
母に抱かれて仰ぎみた
昔と変わらぬその姿
ああ永久に心の支え
若い富士 若い富士
富士と生き富士を唄い
富士をたたえん
君もわれもわれも君も

財政事情の公表(その二)

 12月1日発行の本紙に昭和35年度決算の見込状況からみた財政の動向と昭和36年度予算の執行状況などの財政事情を公表しましたが、紙面の都合により「財産、公債及び一時借入金の現在高」と「公債目的別現在高」および「あとがき」が制定されましたので改めてこの新年号(1月号)に掲載しました。

公債及び一時借入金

 公債(市の長期借入金)の現債額は5億1,681万8,000円となっていますが大蔵省運用部がその内殆んどを占め次いで、郵政省簡易保険局及び公営企業金融公庫(上水道事業資金)その他の順になっております。
 その割合は資金運用部79.5%(3億5,942万円)簡易保険局21.2%(1億958万7,000円)についで公営企業金融公庫9%(4,626万9,000円)その他0.3%(154万2,000円)となっています。
 公債の目的別についてみると次の通りであり市民一人当り負担額は1万803円、又一世帯当りでは5万4,055円となります。
 尚、一時借入金の借入額は全然ありません。

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・財産公債及び一時借入金の現在高
(図表説明)・・・公債目的別現在高調

あとがき

 以上が昭和36年4月より9月迄の財政の概況であります。市行政その他各般の事務処理のため財政需要は年と共に累増の一途を辿る情勢にあり、今後の市政運営は相当の困難が予想せられますが解決には地方自治の本旨に則り団体の自主財源を確立して行くことが必要であり地方財政制度につきましても、まだまだ改善が望まれるのでありますが、極力冗費の節約、効果的な事業の進捗をはかり予算の編成から執行を通じまして効率的運用に努める一方、収入財源の確保に努力いたしまして懸案の諸施策の早期実現をはかり市民の皆さんのご期待に副うべく努力し  市民の皆さんにおかれましても充分市財政の実態を把握されて明るい住みよい富士市建設のため、積極的なご批判とご協力をお願い致す次第であります。

お知らせ

年始の市役所 執務のお知らせ
例年のように市役所は、12月28日で「ご用納め」となり、新年は1月4日が「ご用始め」になります。この間は一般事務は休みになりますがその他急をようする埋火葬事務だけは宿日直者が取扱いますのでお知らせします。

火の用心 出さぬ用心 消す用心

謹賀新年

富士市議会(議席順)
議長 時田義次
副議長 芝田幸太郎
議員 志村幸三
議員 森山雅一
議員 羽切松雄
議員 西尾栄作
議員 渡辺春恵
議員 田辺正美
議員 長谷川盛男
議員 服部国太郎
議員 外山義一
議員 常盤鉄三
議員 遠藤隆一
議員 藪谷儀重郎
議員 大芝光男
議員 遠藤 実
議員 飯塚彦作
議員 西尾盛次郎
議員 佐野喜郎
議員 時田恵造
議員 斉藤健治
議員 佐野晴雄
議員 井出徳太郎
議員 鈴木弁蔵
議員 鈴木 堯
議員 大村瑛一郎
議員 渡辺作蔵
議員 漆畑五六
事務局長 影山辰男
職員一同