第八款保健衛生費関係について御説明申し上げます。
本年度保健衛生費予算額総は6,126万9,000円で前年度に比して約900万円の増額であります。
御承知の通り昨年度より継続施行中の重要事業であるし尿消化槽建設費用として4,610万円を計上しその完成を期しております。なお近代的健康都市を建設するためには下水道の完備は不可欠の要件であるに鑑み本年度はこれが調査費として100万円を予算化し計画を策定し逐次実施に移したい考えであります。
岩本山を公園化
― 産業経済費 ―
第九款産業経済費関係について申し上げます。本年度産業経済費の予算総額は6,816万7,000円で前年度当初に比して1,442万3,600円の増額となっております。
先ず農林、漁業関係については、御承知の通り本地区商工業中心都市として発展の現況にあります。これに伴って農地は年々縮小の傾向にあります。
従って従来の農業経営は根本的に改善すべき一大転換期に立っておると申しても過言ではないと考えるものであります。
かような観点から今日の農業行政は時代に適応した近代的農業経営の施策を強力に推進すべきものと考えるものであります。
この様な見地から農業の振興改良に要する所要経費を計上すると共に当市にとって重要事業の一つである。
県営富士川用水建設事業の推進と富士川用排水土地改良区の施行する各種農業土木事業及び区債の償還等に充当するため農業生産基盤整備費として1,471万3,000円を計上致したのであります。なお外に耕地事業費として2,063万2,000円を計上しました。土地改良費および一般農業、土木費に充当し農道、灌漑用排水路の整備を図ってまいりたいと考えております。
つぎに商工関係について申し上げます。市の商工行政の施策と致しましては、中小企業の育成を重要視し商店街、商工業者の振興のため事業を積極的に進めて参りたいと考えております。
また大工場等に対しましても、勿論積極的な協力を惜しまないことは従来同様であります。か様な見地からそれぞれ施策のための経費を計上致したものであります。
また旭化成誘致契約に基く助成金は1,937万円となりますがこれは同社の固定資産税相当額であることは御承知の通りであります。
なお観光事業については、前年度に引続き岩本山公園造成のため214万円を計上し、整地土地買収を行い逐次その完成を期したいと考えております。
‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・昭和36年度富士市歳入歳出予算総括表
財産費
第10款財産費については、前年度より約16万円の減額でありますが、前年度において構造改革のため増、改築が終わり本年度は維持修繕のための費用50万円を計上するに止めた為であります。第11款統計調査費、第12款選挙費については、それぞれ実状に即して減額計・繧｢たしました。
第三款公債費については、各種事業の執行により起債額の増加と転貸債を除き市の現債額は1億7,000万円となり、元利償還金の増加も必然的のことでありまして総額2,489万4,000円と相成り前年度に対比して876万2,000円の増額計上をいたしました。
諸支出金について
第14款諸支出金については、4,845万4,000円を計上しましたが、前年度に比して1,265万6,000円の増であります。そのうち繰出金において水道会計へ2,000万円、中央病院会計へ950万円、国保会計に400万円を計上しました。
とくに水道事業については、前年度の約倍額2,000万円を繰出し、市民負担の増嵩を避ける措置を取ったのであります。
その他徴税費、市政普及調査費、地方振興費、諸費等にそれぞれ増額計上し徴税の向上を図る一方、各種団体の育成に努め、地方振興を推進する所存であります。
庶民の金融機関
公益質屋
本年度予算額は昨年度とほぼ同額の390万円を計上致しました本事業は、公益性に基く庶民金融機関である関係上、経済状勢の安定せる今日、急激な変化は考えられませんので昨年度同様の予算を以って円滑な運営を行う事が出来得るものと確信しております。
本年度は国民皆保険施行第一年度を迎えるに当りまして国民健康保険制度を迎えるに当りまして国民健康保険制度の重要性をいよいよ痛感すると共にその執行に当っては特に慎重を期するものであります。
直接市民福祉につながる本予算の編成については、年々上昇の一途をたどる医療費を中心に詳細な検討を致し総額3,490万4,000円を計上いたしました。
これに要する財源中保険税は国庫負担金等に多大の期待をし必要最少限度を計上したのでありますが医療費との関係上若干増額のやむなきに至った必要であります。なお先に申し上げました通り一般会計より前年と同額の400万円を繰出し市民健康保持のため円滑なる運営を期するものであります。
‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・婦人週間（4月10日）
つぎに企業会計について申し上げます。
先ず市立富士中央病院事業会計については、すでに御承知の通り35年度をもって建設の大半を終了いたしました。
昭和36年度事業といたしましては、前年度において諸種の事情により見送りとなった霊安室、解剖室、検査室の建設を行い構内の整備を逐次実施いたしたいと考えております。
特に本年度はより一層内様の充実を計ることも考えすでに耐用年限に達したレントゲン機械の購入等新鋭機械を設置し治療の万全を期したい所存であります。
とくに申し上げたい点は、病院事業は国、県等により地方公営企業法の一部すなわち財務認定等の適用をするようすすめられ本年度より実施の運びとなったのであります。これによって損益計算を明確にし病院経営の実態を把握いたし合理的な運営をいたしてまいりたいと考えておる次第でありますが、企業の原則上からは、あくまで独立採算を目標といたすべきでありますが未だその段階には至りませんので企業債の元利償還金として一般会計より950万円を繰出したものであります。
なお予算は企業法により事業面と資本面との二本立となっております。本年度事業収入1億2,929万円、事業支出1億2,838万3,000円を計上し、資本的収入990万円、資本的支出1,519万3,000円を計上いたしました。
本会計の本年度歳入においては、前年度分に比して約400万円余の減額計上致しましたが、これは前年度実績を勘案いたしました結果と殺畜類の減少による使用料の減額であります。歳出において幸い起債、元利金償還額約100万円の減少により収支のバランスは取れ、独立採算制に基く運営が出来得ることと存じます。今後更にと殺畜類の増加に努め収入の増加に努力いたす考えであります。
この会計予算も病院事業と同じく企業会計予算でありますが、本市水道事業については、病院の如く地方公営企業法の一部任意適用ではなく法の規定により強制適用を受けるものであります。
従って公営企業法の一部適用の条例議決の必要のない点御了承頂けることと存じます。本事業は、市制施行以来その建設に重点をおき、全国まれに見る普及進展をみ、35年度をもって一応その建設計画を完了いたしました。
しかし乍ら建設に伴う多額な起債の償還は容易ではありません。この償還財源として一般会計より事業面に対し1,040万円、資本面に対し960万円、計2,000万円の繰出を致し本事業の円滑なる運営を企図するものであります。本年度の主なる事業は、岩松水源の水位低下に伴う取水能力増加の補強設備と配水池より田子浦浜通りへの給水能力増強処置および住宅建設に伴う増補改良等であります。なお予算は事業収入3,466万5,000円、事業支出3,518万7,000円、資本的収入960万円、資本的支出1,751万円であります。
以上一般会計並に特別会計及び企業会計における昭和36年度予算の大綱について御説明申し上げました。各会計の本年度予算総額は合計8億3,451万2,000円であります。
これを前年度予算に比較致しますと1億8,704万2,000円の増となります。
すなわち前年度に比して予算の伸張率は28.88％でこれをみましても本市政の旺盛なる発展の姿が伺われるのであります。併し乍らこの財源の大半は自主財源を以って充当しなければなりません。その確保の如何はかかつて市発展に影響あることと思いを致し、市長以下全職員と共に、財源確保に予期以上の成果を期し、また予算の施行につきましても適正妥当を旨とし且各種事業の円滑なる実施のための要望に応え円満なる市政の運営を計り、浸々として発展する本市市政に支援なからしむ覚悟であります。
待望の富士市立南中学校が、いよいよこの4月から開校します。校舎は新校舎が完成するまで第二小学校の一部を借り授業を行うことになりました。
市教育委員会では、この南中学校の新設に伴いさきごろ第二小学校学区内から校章および女子制服を一般公募した結果、つぎの者の作品を採用、正式に決定いたしました。
◇校章 鳥居峯子（下横割193の4）
◇制服 佐野重次、同次枝（宮下141の2）
‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・正式にきまった南中学校の校章
犬を飼うには年1回の登録と狂犬病予防注射2回（春秋）を受けなければなりません。これを受けない犬は野犬と同様に捕獲されます。そこで36年度の登録と春期狂犬病予防注射を下記日程で実施致しますから最寄会場にてあなたの愛犬に必ず登録と注射を受けさせて下さい。
◇日程は次の通り
4月3日 下中公会堂
4日 旧岩松支所
5日 新浜公会堂
6日 中島と畜場
7日 塔の木神社
8日 旧田子浦支所
10日 水戸島中公会堂
11日 十兵衛八幡社
12日 市役所
◇料金
400円（登録料300円、注射料100円）
市役所では市政発展の情況を広く内外に紹介すると共に、市民の市政に対する関心と郷土の理解を深めるため下記により作品を募集します。日頃の腕自慢を発揮するのはこの機会です。出品点数には制限ありませんから1点でも多く出品して下さい。
◇題材
1、市の風景および観光行事など
2、市の産業、経済、文化、教育、社会福祉など市政に関係のあるもの
◇作品
サイズ8ツ切以上（但未発表のものに限る）
応募作品には原板（ネガ）を添付し、画題、住所、氏名、年令、データを明記して下さい
◇締切日
4月30日まで
◇提出先
市役所総務課内
◇賞金
入選者には賞金を贈呈
◇作品の使用
市勢要覧および広報ふじ、その他市の刊行物に使用します。応募作品はお返し致しません。なお応募作品並に原板（ネガ）の版権は主催者（市）に帰属します。
今月の納税
固定資産税 第1期
軽自動車税 全期
保険税 第1期
5月1日までに納めて下さい
陸海空 自衛官採用
受付期間 4月15日まで
詳細については市民課へお問合せ下さい