広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和36年 2月1日発行 内容

富士大橋が開通

駅南北をむすぶ幹線街路
1月15日 3夫婦3組が渡り初め

富士市の新名所となった。富士大橋の竣工式並びに渡り初め式は1月15日成人の日に斉藤県知事をはじめ遠藤富士市長など市内外の各種団体代表約200名が参列して盛大に行われました。
この日はめずらしく暖かなうえ、富士山には雲一つない好天に恵まれ、まず遠藤市長、斉藤県知事の手によって紅白のテープが切られたのち国久の井出竹次郎さん一家および柚木の佐野伊之輔さん一家水戸島の佐野作蔵さん一家3夫婦3組が渡り初め式を行い錦上華を添えました。
富士大橋は、都市計画街路富士鷹岡線の一部で富士駅西方350メートル地点(水戸島上)において国鉄東海道線を横断する立体交差であります。
この立体交差は、富士駅構内西側にある加島踏切の交通難を解消すると同時に将来、産業発展に大きく飛躍が予想される田子浦港周辺および市駅南地区と鷹岡、富士宮の奥地産業地帯を連絡する幹線街路の重要施設として建設され今後は岳南工業地帯の発展に大きな貢献が約束されております。
なおこの建設は都市計画街路事業として国庫補助を受け富士市が昭和33年より2カ年間の歳月と約1億円にのぼる巨費を投じてみごと完成したものであります。
また橋長(跨線部)24メートル、取付部延長168メートル余で巾員は街路18メートル、車道10メートル、側道各4メートルとなっており、特に橋上には自動点滅高圧水銀灯21基が取付けられております。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・橋上で紅白のテープを切る斉藤県知事
(写真説明)・・・目の前に麗峰富士を仰ぎみる富士大橋の景観

きびしくなった駐車違反

自動車台数の激増につれて違法な駐車により交通が妨害され、危険が増大する向が強くなってきています。
昨年12月20日から実施されている新しい道路交通法は、この駐車について次のようにきびしく定めています。

駐車が禁じられる場所

駐車が禁じられる場所として
(1)道路外に設けられた乗場降、荷扱所、車庫などに通ずる出入口から3メートル以内
(2)道路工事が行われている場所から5メートル以内
(3)消防団の機械などのポンプ置場や消防用防火水槽から5メートル以内
(4)消火栓や消防団の吸水口などから5メートル以内
(5)火災報知器から1メートル以内のほか公安委員会が道路標識や道路標示で指定した場所となっています。

駐車の方法

駐車の方法としては、道路の左側端に沿って他の交通の妨害とならないことが先決であります。歩車道の区別のない道路で公安委員会が指定した場合は、歩行者のため左側に0.5メートルの余地を残して駐車します。

なお駐車禁止の場所に駐車していたり、駐車方法に違反していたり駐車の制限時間を超えて駐車したりした場合で、そ・黷ェ交通の危険や妨害となれば警察官がその車の運転者に注意して駐車方法の変更等ができます。この場合、運転者がいなければ警察官がそこから50メートル以内の距離まで車を移動させる事ができる。この場合も近くに適当な移動場所がなければ、署長に報告され他の適当な場所にまで移動させて保管されます。これにかかった一切の費用はその車の所有者又は使用者の負担となります。

水道の節水にご協力下さい

すでに皆さま御承知のとおり本冬は異常渇水により市営水道の各水源地の水位も非常に低下し、年末年始にわたり各位に大変御迷惑をおかけいたしましたが、この渇水状態は当分つづくものと予想されますので今後誠に御不便とは存じますが各御家庭においても極力節水に努められ、この非常時突破のため御協力下さるよう御願い申し上げます。(水道課)

富士電報電話局の電話使用料が変更

日本電信電話公社では加入者の数により局規模に応じて12の段階に分け、それぞれの規模(級別)で電話使用料をいただいております。富士電報電話局も昭和36年1月末日をもって今までの6級局(800より2000まで)から5級局(2000より8000まで)に昇格されました。
これは富士市の発展に伴い加入数が1月末日で2050に増加したためであります。加入数が増えればそれだけ利用する電話も広くなり便利になりますが、反面これには機械の設置の●●●●●●●多額の費用がかかりますので電話使用料も2月分から次の通りいただくことになります。
ご利用の皆様のご協力をお願いいたします。

単独電話 新料金 旧料金
事務用 1,800円 1,450円
住宅用 1080円 870円
共同電話(甲種普通共同)
事務用 1,050円 900円
住宅用 630円 540円
構内交換電話
事務用 2,700円 2,200円
住宅用 1,600円 1,300円
(富士電報電話局)

園児募集
市立幼稚園

昭和36年度富士市田子浦、岩松幼稚園園児の募集を次の要領で行いますから入園を希望される方は、幼児氏名、本籍地、現住所、保護者氏名、続柄、職業、班が、はっきりわかるようにしまして募集期間内に、必ず申込まれるようお知らせします。
一、募集期間
2月13日から2月17日迄
二、申込受付場所
田子浦幼稚園入園申込は田子浦幼稚園(本園)へ申込むこと。
岩松幼稚園入園申込は岩松幼稚園へ申込むこと。
三、申込受付期間
午前9時から正午まで
四、入園資格
昭和30年4月2日から昭和31年4月1日までに出生した子女で田子浦又は岩松地区に居住しているものを原則とします
五、保育料
1人1カ月300円の予定
六、その他
入園を申込まれるときには印鑑を持参願います。

固定資産
課税台帳の縦覧

3月1日から20日まで

皆様の所有する土地、家屋、償却資産について、昭和36年度固定資産税課税価格を決定いたしましたので左記の通り3月1日より20日まで市役所税務課において固定資産課税台帳を縦覧に供します。
なお昭和36年度は地方税法による基準年度(価格がかわる年度)ですから土地、家屋の価格が前年度と変わっております。この期間中にお忘れなく縦覧して下さい。

◇縦覧期間 3月1日〜20日迄
◇縦覧場所 富士市役所(税務課内)

市の有権者確定
26,991名

昨年の9月15日現在で調べた富士市の基本選挙人名簿の登載者数が同年12月20日をもって確定しました。
これによりますと、今回の名簿に登載された有権者総数は26,991名●●●●●●●●●男が13,129名、女が13,862名、またこれを前年同期に比べて見ますと男710名、女828名の計1,538名が増加しています。なおこの名簿は本年12月19日までの間に行われる各種選挙に使われます。

2月の暮らし

きびしい寒さのうちにも、三日節分、四日立春で、日あしは少しずつ伸びており、梅のつぼみが小さくふくらみはじめます。この月は近づく春への準備にかかるとともに、入学、進学、就職といろいろ心くばりがたいへんな月です。季節も火事の多い月で火の元に十分注意いたしましょう。
○冬の季節も終りに近づいたので、衣類の検討と整理をいたします。2月は冬物衣類の買いどきといわれ、余裕さえあれば割り安なものがあります。
○日ざしはのびてもまだ弱く、洗濯物の乾燥が思うようにいきません。固定された物干し場だけでなく、ビニールひもなどで乾し物が太陽に当るように、所をこまめに動かしておくのもいい方法です。日がおちて外に出しておくのは、かえってしめらせたり、こうらせたりして乾燥をおそくします。
○昼夜の温度差がはげしくなるにつれて、カゼ引きがふえます。これをふせぐには、まず体の栄養をつけ、抵抗力を与えること。2月はほかの月にくらべると・H物の材料が少ないし、特に新鮮な野菜が不足します。主婦がいろいろ工夫して摂取する材料の配分を考えてあげることが大切でしょう。とくにタンパク質、脂肪はもちろんビタミンCはたくさんとりましょう。
○暖房するので、窓をしめている時間が多いし、天井やかもいにススやホコリがたまりやすいときです。家族のため、とくに乳幼児のいる家庭では、夏以上に念入りにお掃除をやる必要があります。
○寒さに不精して台所のゴミがドブにたまっていませんか。暖かい日をえらんで、近所さそい合わせて清掃いたしましょう。ゴミ箱のまわり、お便所のそばの土を掘りかえし、ハエのサナギを見つけ出し、つぶすか、焼くか、あるいは少し深めに掘ってうめるかすると、ハエの発生がよほどちがってきます。
○庭の草木も春の準備をはじめます。寒肥をほどこすのはまだおそくはありません。しもごえや木灰の類、よく腐ったゴミ土やたい肥を根のまわりにすきこみます。バラのせん定は芽の動きのないうちにいたしましょう。

お知らせ

拠出制 国民年金
10月1日より届出
強制適用者
20才以上50才未満の日本国民で厚生年金保険、各種共済組合又は恩給等の年金を受けることが出来ない人
自由加入者
年金を受けられる人の妻、20才以上の学生、50才から55才未満の人、軍人軍属の遺族年金や留守家族手当を受ける人

市立富士中央病院
診療科目 内科・外科・小児科・産婦人科・眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・放射線科
院長 多々良満寿雄
富士市本市場
電385・386・808

火災を発見した時は すぐ電話で「火事」と
火災を発見した方は、逸早く電話で「火事」と呼んで下さい。電話局では「火災通報電話」ですぐ消防団本部につないでくれます
富士市消防団本部 電話1380番