広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和36年 1月1日発行 内容

成人の日
社会の一員として誇りと責任を自覚

国で定められた祝日は、年9回あります。その第一番目は元日、成人の日は第二番目の祝日で、1月15日がその日です。
祝日には、それぞれ、制定された意義があるのですが、祝われる対象がはっきりしているのは、成人の日、天皇誕生日、子どもの日、秋分の日などです。
いったい、この成人の日には、どんな意義があるでしょう。
それは「成人になったことを自覚し、自ら生きぬこうとする青年を祝いはげます日」と述べられていますように、新たに成人の仲間入りをした青年男女に対して「成人になると、一体どんな義務があるのか、責任があるのか、ということを静かに思い、深く考えてもらい、又めいめいに、社会的地位の重要性を、しっかり悟ってもらうと同時に、家族の一員としても、社会形成の一員としても、どのようにして、明るく清く、正しく強く生きぬき、世のために尽くそうとしているかの決意を新たに固めてもらい」新成人としての第一歩をたくましく踏み出してもらうよ 富士市でも、市をあげてお祝いの式を行い、そのスタートを鼓舞するわけも、ここにあるのです(成人式次第は別に揚げます)。
この成人式では、新成人諸君の意見発表もあります。
若い人達の物の見方や、考え方の一端を知るためにも誠によいチャンスと思われますので、御両親方をはじめ一般市民の方も奮って御列席の上、祝って上げてください。
なお、各地区や各部落でも、晴れの日を迎える若人たちを、励ますための行事を実施していただけたら、誠に仕合わせと存じます。
成人式の日に、部落の先輩が皆して私達を祝ってくれたっけ、という思い出は、一生を通じて、若人たちの脳裡から消え去らないでしょう。

成人式次第

一、開式宣言 教育長 涌田隆一
二、君が代斉唱 参加者全員
三、式辞 市長 遠藤脩治
四、記念品贈呈 成人代表 内山光子
五、祝辞 市議会議長 服部国太郎  教育委員会 吉田 甫
六、メッセージ並びに祝電披露 助役 遠藤 栄
七、謝辞 成人代表 芦原範子
八、宣言 成人代表 平岡 誠
九、意見発表 成人代表 論文入選者
十、激励のことば 体育協会長 川口清俊  婦人会長 秋山てる
十一、閉式宣言 社会教育委員長 大村芳臣

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・成人の日「ホーラ、ホーラ、今日はパパのおとなになったお祝いの日よ」

職業訓練生募る

願書受付1月30日まで

沼津総合職業訓練所は12月1日から1月30日まで左記の要領で訓練生を募集しております。

一、募集人員及び定員
事務科30名、洋裁科50名、洋服科50名
二、申込時期
12月1日から1月30日迄であるが在学中の者は早くともよいから学校を通じて当所及び公共職業安定所に申込むこと。
三、応募資格
新制中学卒業以上(旧制は小学校)で年令性別は問いません。
四、人所申込書類
1 入所願1通(安定所及び当所にあります。)
2 入所調書(安定所及び当所にあります。)
3 身体検査書1通(保健所或は官公立病院所定のもの。)
五、宿舎の施設
遠方の者は当所内に寮があります。経費は主食、副食費と寝具風呂等一切で最高4,500円から最低無料までです。
六、選考(入所試験)
選考は第一次を2月12日(簡単な学力テスト)に第二次を2月27日(面接)に行い、入所者を決定します。
七、その他
1 訓練期間はいずれも1年です
2 授業料は無料です。
3 国鉄、私鉄、バスの利用者には学生割引を受けられます。
4 失業保険金の支給を受けている者は引きつづき尚1ヵ年支給されます。(当所で代行で受取って渡します。)
5 入所予定は4月上旬です。

日赤看護婦 生徒募集

昭和36年度4月入学の静岡赤十字看護婦生を左記により募集致します。
◇入学志願者資格
A高等学校卒業者及び見込者
B年令満23才未満の者
◇入学願書受付期間
受付1月1日〜1月30日まで
◇入学試験期日
昭和36年2月中旬

くわしい事は当市厚生課で御尋ね下さい。

正副議長は服部、渡辺(春)両氏に決定

富士市議会は12月16日臨時市議会を開き正副議長など役員改選を行い新議長は服部国太郎氏(56)副議長には渡辺春恵氏(62)に決定しました。
後任の正副議長選出問題は11月の定例市議会の会期中に決める予定でありましたが、後任候補の調整がつかないまま閉会、12月に持ち越されていたもので漸く16日開かれた臨時市議会で議長の任期は半年交替ということで円満裡に解決しました。
各常任委員会および特別委員会の正副委員は次の通り。
◇総務 長谷川盛男、斉藤健治
◇建設 羽切松男、志村幸三
◇厚生 佐野晴雄、遠藤隆一
◇経済 大村瑛一郎、大芝光男
◇富士駅総合改修特別委員会 時田恵造、常盤鉄三
◇田子浦地区開発特別委員会 飯塚彦作、籔谷儀重郎
◇国鉄新幹線特別委員会 漆畑五六、佐野喜郎

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・新副議長に選任された渡辺春恵氏

消防出初式
7日 富士一小で

富士市消防団恒例の出初式は、1月7日午前10時から富士第一小学校校庭で挙行されます。
この日は消防団員の分列行進をはじめ日頃自慢のポンプ操法などの実技が披露されるほか、栄誉ある数々の表彰が行われます。
◇県消防協会表彰
顕功章16名、特別功労章4名、15年以上勤続功労2名、10年以上勤続功労14名
◇支部表彰
特別功労章4名、功績章3名、5年以上勤続功労15名

なお当日は、市民多数の見学を望んでおります。

文書の左横書き

1月1日から実施

富士市では行政事務改善の一環としてかねてより「文書の左横書き」について検討してまいりましたが、いよいよ1月1日から実施することになりました。
まず「左横書き」についての利点は眼球を動かす筋肉の構造上、左右に眼を動かして読む方が上下より容易であり、左横書きを読む方が、縦書きを読むより疲労が少ない。

◎左横書きの場合、書いたら字を手でこすらないで書けるし書いたあとがよく見える。
◎数字は早く書ける。アラビヤ数字に一定して使えるし、帳簿などへの転記もそのままうつせばよいから早く書けるし、誤記のおそれもない。
◎左横書きでは文書番号は、発信者名を右上に書き、左とじとするので文書の検出が縦書きにくらべ、はるかに容易であり、読みなおしが便利である。
◎文書及び諸帳簿の綴込が統一できる。

ちなみに文書の左横書きの実施に関する訓令(昭和35年12月1日から施行に)よると
(実施範囲)
第1条起案文書、発送文書、資料、帳簿類その他の文書の書き方は、左横書きとする。ただし次の各号に掲げるものは、この限りでない。
(1)法令の規定により様式を縦書きと定められたもの。
(2)他の官公署が様式を縦書きと定めたもの。
(3)条例及び規則類
(4)その他市長が特に縦書きを要すると認めたもの。
(実施時期)
第2条 文書の左横書きは昭和36年1月1日から実施する。
第3条 文書の左横書きの実施要領は別に定める。となっています。
それでは例外として市長がとくに「縦書きを要すると認めたもの」には賞状、表彰式、その他これらに類するもの。祝辞、式辞その他これらに類するもの。履歴書、辞令、議案などの6つがあります。

新入学の子をもつ家・・ヨ

1月13日までに入学申立書を提出

 入学期を控えてのおかあさんも子供さんも楽しい人生の門出にチョットした不注意から小さな心を傷つけないように次のことに注意しましょう。
 「今年の就学予定者は昭和29年4月2日から昭和30年4月1日までに生まれたものです。」
 これに該当する児童を昨年12月1日現在の住民登録をもとにして調査し学令簿を作ります。この学令簿が今後の義務教育期間中…9年間…の就学児童生徒のための戸籍謄本ともいえる大切なものになるのです。ですから、住民登録にもれていたり間違いがありますと、入学のためのいろいろな準備や将来の学校教育にも支障を来します。
 「入学申立書(用紙は入学通知書と同時に1月初旬に配ります)は1月13日迄に新しく入学する児童の保護者はすべて提出しなければなりません。」
そこで前述のような過ちをあらかじめ防止するために入学申立書に出来るだけ詳しく、正 確に記入した上で富士第一小学校、富士第二小学校、田子浦小学校、岩松小学校へ入学するものはすべて市教育委員会へ1月13日までに提出していただきます。
 「入学通知書は入学の日に持参する用紙です。」
 入学通知書が届きましたら、記載内容に誤りがないかどうか確かめたのちに入学日まで大切に保存して下さい。
 もし内容に誤りがありましたら入学申立書を提出するときに、その旨を係に申し出て下さい。
 「就学予定者が昨年(35年)12月2日以後に住所地を変更したときは、その保護者はすみやかに新住所地の市町村教育委員会に届け出なければなりません。」これは前述のように昨年の12月1日現在で就学予定者を調査しますから12月2日以後に富士市へ転入した場合には、その保護者は早速市役所の戸籍課へ住民登録をすると同時に市教育委員会へも届け出なければならない訳です。
 「入学の猶予又は免除などを願うときにも、入学申立書の提出期限内にも、市教育委員会へ手続きをする。」
 身心の障害その他やむを得ない事由により入学の猶予又は免除を願うとき、あるいは、盲、ろう学校へ就学させたいときには、入学申立書にその事由を記入して、教育委員会の指定する医師の証明書、又は、診断書を添えて1月13日までに市教育委員会に提出して下さい。
 「就学予定者の心身の状況のおおむね全般にわたって就学時の健康診断を行います。」
 この就学児の健康診断は就学予定者に対しあらかじめ健康診断を行い、就学予定者の心身の状況を把握して保健上の適正な就学を期するために行われるもので、保護者は児童を小学校に就学させる義務の適正な履行のために、この健康診断を受けさせる必要があります。日時及び場所は1月中旬に入学させる学校、又は市立幼稚園で実施する予定ですが、詳しいことについては別途あらためてお知らせします。当日は児童の身体や衣服をなるべく清潔にして来て下さい。
 また保護者は児童の主な既往症例えば、はしか、百日咳、肺炎、脳膜炎、などや種痘、ジフテリヤなどの予防接種を受けた年月日が答えられるようにして来て下さい。
 なお、この健康診断は児童のよりよい就学のために、要ですから気軽に受けさせて下さい。その他に御不審な点がありましたら、ドシドシ市教育委員会へお問い合せ下さい。

謹賀新年

富士市議会(議席順)
議長 服部国太郎
副議長 渡辺春恵
議員 志村幸三
議員 森山雅一
議員 羽切松雄
議長 西尾栄作
議長 田辺正美
議長 長谷川盛男
議長 外山義一
議長 時田義次
議長 常盤鉄三
議長 遠藤隆一
議長 籔谷儀重郎
議長 大芝光男
議長 遠藤 実
議長 芝田幸太郎
議長 飯塚彦作
議長 西尾盛次郎
議長 佐野喜郎
議長 時田恵造
議長 伊東千代吉
議長 斉藤健治
議長 佐野晴雄
議長 井出徳太郎
議長 鈴木弁蔵
議長 鈴木 堯
議長 大村瑛一郎
議長 渡辺作蔵
議長 漆畑五六
事務局長 影山辰男
職員一同

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火の用心 出さぬ用心 消す用心