既に衆議院は解散され、総選挙の投票日も11月20日と決まりました。今更申すまでもなく、我が国の選挙は近年特に「情実」や「金」によって汚され、議会政治の権威は著しく失われつつあるといわれております。
今回行われる総選挙は見方によれば、過去の政治のあり方についての国民による審判であるといえようし、又、今度のわが国の民主政治の確立、議会政治の健全なる発達の可否を決定する重要な選挙といえましょう。尚また我が国の今後の産業経済のあり方、国民福祉のあり方等を決定する大変重要な選挙ということもできましょう。このような重要な意味をもった選挙も有権者一人一人の清く明るい一票がつもりつもってその目的が達せられるわけであります。
‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・義理や人情にとらわれず、お金や物の誘惑にまどわされないで、自分の自由な意志で選びましょう。
選挙権はあっても、選挙人名簿にのっておりませんと投票することができません。選挙管理委員会では毎年9月15日現在で基本選挙人名簿を作製いたします。
ところで今度の総選挙には選挙法の規定によって昨年9月15日現在で調査し作製した基本選挙人名簿（昭和14年12月21日以前に生まれ、昭和34年9月15日より3ケ月前より住んでいた人をのせてある）にのっている有権者によって投票が行われるわけです。しかしこの名簿にのっている人だけとすると、その後現在迄に満20才になった人、富士市に住むようになって3ケ月以上経過した人又何かの手違いで昨年9月15日現在で作った基本選挙人名簿に落ちている人、これら当然投票する権利がありながら投票できない人の為に、これらの人々を申請に
「昭和15年11月1日以前に生まれており、昭和35年7月31日以前より引き続いて富士市に住んでいる日本人のうち昨年9月15日現在調製の基本人名簿にのっていない人です」
こう申しましても一寸おわかりにくいかと思いますが、選挙管理委員会では11月初めには市内有権者の投票所入場券を皆様に配布いたします。そこで、入場券が届かない有権者である方は大体選挙人名簿にのっていないものと考え、選挙管理委員会に「補充選挙人名簿登録申請書」を出すか御問合せて下さい。
なお申請書は入場券の配布と共に各戸1枚宛配布しますので充分利用して下さい。足りない方は申し出て下されば差上げます。
最後にこの補充選挙人名簿登録申請は1人1枚で必ず11月1日より11月7日の午後5時迄の間になされなければなりません。
11月7日午後5時を過ぎると受付けられませんので御注意下さい。（富士市選挙管理委員会）
追加予算で総額5億4,000万円
市議会の9月定例会の模様について報告いたしましょう。
定例会は9月27日より30日まで、4日間にわたって開かれました。議決された問題は全部で35件、その他陳情の処理8件でした。
今度の議会で最も重要なものとしては一般会計の追加予算（第3回）と教育委員会の任命に関する同意であります。また大工事数件の契約が議決されたことも大きな意義があると思われます。
これらの内容について簡単に記してみましょう。
○一般会計の追加予算は現在までの累計5億1500万余円に対し今回の追加額2,375万円で合計は5億3,900万余円となりました。
昭和35年度の決算は6億に近い数字となるでしょう。
市制施行当時の予算2億300万円を考えると財政規模の飛躍が誰にでもわかると思います。
今度の追加予算は主に土木費や教育費に使われます。
○市の教育委員のうち滝川武司、田杉豊作の2委員が9月30日任期満了となりましたので同日後任の任命が行われました。この教育委員の任命というのは市長が推せんし議会がこれに同意すればよい事になっています。
後任には市内中丸891の1大石英氏、市内松岡1767望月喜作氏が任命されました。大石氏は教育行政のベテランであり望月氏は永く地方自治行政に関与してまいった人です。
○次に大きな工事請負契約をみてみますと
◇富鷹橋の上部工事、1,670万円で日本ＰＳコンクリートの請負
◇富鷹橋の下部工事、1,257万円で石井組の請負
◇し尿処理場建設工事（富士市衛生プラント工事という）は7,175万円で荏原産業の請負
◇本年殿公営住宅工事は790万円で望月建設の請負
等々何れも公正な入札の結果、契約が締結されました。
○次に固定資産評価審査委員会委員に矢部孝次氏（市内本市場）が選任されました。
○最後にこの議会で国鉄新幹線の対策特別委員が一部変更になりましたので改めて委員の氏名を報告いたしておきます。
◇国鉄新幹線対策特別委員
委員長 漆畑五六
副委員長 佐野喜郎
委員 服部国太郎、長谷川盛男、大村瑛一郎、伊東千代吉、羽切松雄、鈴木堯、斉藤健治
（議会事務局）
拠出制国民年金がいよいよ明年4月より実施されることになりました。過般区長さん、班長さんに対して説明会を開き、また皆さんには「しおり」等を配布しないようについての概略は御承知の事と思います。
4月発足するためには皆さんの手元に「国民年金手帳」をお渡ししなければなりませんため届出書についてはぜひ11月15日までに班長さんのもとまで提出して下さい。
また先に希望加入の方については班長さんに申し出て戴き用紙も配布致しましたが、まだ申し出をしていない人は今後でも出来ますから御相談下さい。但し50才から55才までの人は明年3月31日までに届出をしなければ加入できなくなってしまいます。特に御注意下さい。
なお内容について疑問のある人は市役所にて回答出来る範囲は説明したいと思いますので御遠慮なく問合せをして下さい。（保険課）
富士市では10月26、27日の両日地区別に納税組合長会議を開催して次のことについて協力をお願いすることになりました。
一、組合貯蓄の実行について
二、集金方法の合理化について
三、未加入者の加入義務について
四、小組合の統合及び連合化について
未加入者の皆様へ
どうかこの機会を利用してまだ組合に加入されていない方々は1日も早く加入され、みんなそろって明るい気持で「納税」ができるよう心掛けましょう。
納税のとき一時にとりまとめて納めるのは税金が重く感ずる理由の一つです。毎月又は毎日準備貯金をしていれば納期になってもあわてず楽に納税ができると思います。昔から「備えあれば憂なし」と云うことわざもあります。常に納税のため困らないというので出来たのがこの納税貯蓄組合です。（税務課）
富士市文化祭学校音楽発表会は、11月6日午前9時30分から富士見高等学校講堂で開かれます。種別は小学校と中学校の部にわけられ１校13分以内で合唱、合奏（曲目は随意）いずれでもよいことになっています。
なお参加者には全員に参加賞が授与されます。出場者は当日午前9時までに会場に必ず集合するよう市教育委員会では望んでおります。（教育委員会）
春の道路愛護運動については市民各位の御協力を得て所期の目的を達し得ました。誠に喜びに堪えません。厚く感謝いたします。
秋の道路愛護運動は例年の通り10月10日より11月9日までの1ケ月間を通して実施いたしております。ついては甚だ勝手ではありますが、こ・ﾌ運動に全面的に御協力下さるようお願い致します。
印鑑証明事務は当市印鑑条例に基いて取扱っておりますが、最近不動産の譲渡及び貸借関係に利用度が多く重要でありますから印鑑証明事務は次の通り取扱っておりますので遺憾のないよう御願い致します。
一、印鑑の新規届出、改印、廃印届出等及び印鑑証明書を請求するときは必ず本人が印鑑を持参して行うこと。
二、右の届出及び印鑑証明書の請求する場合に病気その他の理由により本人が出頭出来ないときは次の様式の委任状を必ず持参すること。なお委任状で代理人が印鑑の新規改印の届出をする場合は保証人が連署する。但し保証人（届出人と同一戸籍又は同一世帯以外の者でなければならない）は当市の印鑑簿に登録してある者で、届出てある印鑑を押捺すること。
三、印鑑を紛失した場合は警察署長の紛失証明書を添えて廃印届をすること。
四、印鑑を届出するときはなるべく実印（氏名）を使用すること。（戸籍課）
‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・委任状様式
タバコ消費税は
市税の中約6.3％を占め
市の大きな財源になってます
‐ イラストあり ‐
建物を建築する場合には必ず建築確認申請（建築届）をして下さい
住宅に店舗に工場にアパートに建築の計画される皆様にお知らせします
静岡県建築士会員之章
計画に設計に申請に施工等に、この会員章が門口にある建築士に信用と安心してお頼み下さい
静岡県富士土木事務所 静岡県建築士会富士支部
人口総数 4万6,307人
男 2万3,207人
女 2万3,100人
世帯数 9,094世帯
転入 359人
転出 350人
出生 71人
死亡 19人
婚姻 富士5 田子7 岩松2 計14件
離婚 富士0 田子0 岩松1 計1件
死産 富士9 田子0 岩松0 計9件
（昭和35年11月1日現在、住民登録による）