広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和35年 10月1日発行 内容

10月は食欲の秋

魚、野菜で健康食を

いよいよ10月です。一年中でいちばんよい季節ですが、家庭をあずかるものにとっては、この好季節ものんびりしているわけにもゆきません。

「衣」
秋のよそおいから冬の準備へ、これから気温低めの日が多くなる。手持ちの秋、冬着を家族別に整とんして、ちょっとした工夫で新鮮に変わるものから取りかかりましょう。都会では都会むきに、農村地帯ではそれなりに工夫するのも主婦のたのしい作業にしたい。不足分の新調も予定をたてます。また秋は張りものの時期。快晴の日をえらんで早目に張りあげましょう。赤ちゃんには下を綿地で上を毛糸で軽くてやわらかな服装を用意してやってください。
秋冬の衣服計画の見通しがついたら、手持ちの不要なものを調べ、さしつかえないかぎり災害時などの救援用に用意してはいかがでしょう。

「食」
食欲の秋、味覚の秋、夏でおとろえた体力をこの機会に取りかえしましょう。といってたくさん食べればそれで栄養が十分とれるというものではありません。へたをすると胃腸障害もおこしかねません。度をこして余計なカロリーをとると体がふとりすぎて、高血圧や糖尿病をおこしやすい。バランスのとれた食事に十分意をつくしましょう。ビタミンCが不足すると血管が弱まりD不足は骨の発育をさまたげB1は含水炭素の代謝に欠くことができない。
農村ではいよいよ収穫期、毎日の食生活がすぐに労働力に影響するので、主婦のお台所作業は責任重大である。魚や野菜の保存食を十分用意して、野良働きの人達の体力を低下させない心くばりが大切でしょう。

「住」
夏向けの調度類を片づけ秋らしく取りかえましょう。電灯はカサを洗い、勉強や読書、ぬい物に眼のつかれをふせぐ工夫をして、夜ながの秋を有効に過しましょう。
また夏以来の高温多湿とあけ放した生活から、ほこりっぽさが押し入れの中まで影響しているので、これから次の夏まで使わぬ品々をきちんとおさめておくためにも、もう一度押し入れを大掃除したり、模様がえをいたしましょう。
農村でもこのごろは、たたみ生活を椅子に切りかえるところもでてきましたが、この秋口などそのよい機会で、農繁期のはじまる前に考えてみましょう。

課の一部を配置替

田子浦、岩松支所の統廃合で

田子浦支所および岩松支所は9月30日をもって廃止し、その取扱事務は11月日より本庁に統合されました。この両支所の統廃合により市庁舎内の一部の課が次の通り変わりましたのでお知らせ致します。
いままで2階東端にありました教育委員会事務局はこんど水道課西側に新設された別館に移り1階の土木課が2階の教育委員会事務局跡に移りました。
また保険課が独立し土木課跡に厚生課および衛生課が入り、商工課と戸籍課が一室に入りました。

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・富士市庁舎案内図

家庭を明るく築く
郵便貯金増強運動

みなさんの郵便貯金は、去る6月29日に1兆円を突破しました。1兆円のお金を千円札で積み重ねると、富士山の26倍にもあたるぼう大なものでありますが、このお金は大蔵省の資金運用部を通して、各種の機関に貸出され、わたくし達の生活向上に役立っております。
たとえば、県や市町村へは、全国で4,850億円が低利で貸し出され、学校、病院や公営住宅、道路上下水道などの建設に使われています。また住宅公団の鉄筋アパートの建設や住宅金融公庫を通じて個人住宅の建設資金となったり、中小企業金融公庫を通して中小企業の方々へ事業資金を供給しております。
なお農漁村方面には、農作業の機械化や漁船、漁網の設備資金として農林漁業金融公庫を経て貸し出されています。
そのほか地下鉄やダムの建設に、あるいは災害の復旧にも郵便貯金のお金が使われております。
郵便貯金は、中央に集められて地元には戻ってこないと考えている人もありますが、実際にはこのように、国や家庭を明るく築くために大いに役立っております。
この点をみなさんに御理解ねがいさらに郵便貯金の利用を高めるために、郵政省では、9月1日から10月31日まで「国を家庭を明るく築く郵便貯金増強運動」を全国で行っております。
とくにこの期間中に官公庁、学校、会社、工場等の職域をはじめ各婦人団体等の協力をえて、団体貯金を新しくはじめたり、またこれまでの預金額をふやしていただくようお願いしております。この機会にみなさんが生活の合理化をいっそう進められ貯蓄をふやして、4年後にせまった東京オリンピック見物への旅行貯金やテレビ購入計画などの楽しい生活設計をたてられますようおすすめいたします。
なお市内郵便局においてもこの運動展開により市民みなさんの御協力を要望しておりますので一層の御利用をお願い致します。(富士郵便局)

赤い羽根募金

目標額は84万2,000円

赤い羽根共同募金は、今年もまた10月1日より12月末日まで全国一斉に実施されます。
今年の富士市の割当は昨年に比べ2万2,000円増の84万2,000円となっております。
募金は、昨年と同じ方法で法人関係に約35万円、部落別に50万円を割当て目標額を達成しようと計画を進め市民の協力を願っています。
この赤い羽根共同募金は、日本では昭和22年からはじめられたもので市中の人々に呼びかけ、集った金を社会事業や困った人に分けあいお互いが協力して助けあい明るい社会を築こうというもの。(赤い羽根共同募金)

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・全学連のむすこたちよやっぱりデモよりこの方がにあいますねエ

雷と水道

台風或いは夕立模様の前後最近当方にもかなり落雷が多くなり、従って停電のため水圧が低下し、水道使用者に大変御迷惑をかけておりますが、今後発雷模様の場合は水源ポンプ場の管理上自発的に事前停電を行う場合もありますのでこのようなときには御家庭におかれても御迷惑でも、予め貯水又は用足しなさる等適切な事前工作をなさるよう御注意願います。
但し三、四軒屋を除く浜通りは差支えありません。(水道課)

第6回 畜産共進会終わる

富士市の第6回畜産共進会は9月17日市役所広場で開かれました。出陳頭数は乳牛22頭をはじめ和牛15頭、種豚35頭のいずれ劣らぬ農家自慢の折紙つきの優秀のものばかり…。
(優等から1等まで)
◇乳牛の部
▽優等 三浦光雄(水戸島下)
▽1等 植椙藤雄(五味島)、飯山卓(柚木)
◇和牛の部
▽優等 望月照三(四ツ家)
▽1等 福田幸一(南本田)、小林強作(中島)
◇種豚の部
▽優等 原 正義(南本田)
▽1等 鈴木源五郎(下横割)、菅谷金作(堀下)、佐野政男(西宮島)

‐ 写真あり ‐

市内を視察
活躍する社会学級

着実にそして黙々と明るい街づくりに活躍する社会学級のお母さん達。
岩松の母娘学級、第一小学区の婦人学級、第二小学校の母親学級、田子浦の社会学級、誠によく勉強しております。従って今年度第一第二の学級が文部省よりモデル学級として指定されましたが、すでに来年度の指定学級として岩松の母娘が注目されております。10月2日には文部省より塩ハマ子先生が来られ公民館において全市婦人学級の運営委員の研究会を行います。
なお第一学級のお母さん達は「私達は富士市に住んでいながら余りにも富士のことを知らない。徒らに他市町村を視察するよりじっくり先ず富士のことを勉強しよう」と申し合わせ10月20日、田子浦港湾水源池、展望台、と畜場、その他生活に関係のある施設を見学するよう計画しております。このようにしてどこの学級のお母さんも子供の為、自分の為、そして富士市の為がんばっております。

好評の商業青年学級

商工会議所、商店連盟、青年会議所とそれに店員教育に理解のある店主皆さんの絶大な協力のもとに開設されている商業青年学級は学級生も誠に熱心で予想以上の成果を挙げておりますが、今回県の注目するところとなり10月27日その実際活動を調査のため来富致します。

秋の交通運動はじまる

野に山に−健康の気、みなぎる時尊いあなたのその健康な身体と生命を、自分みずからの手で交通事故から守って下さい。(教育委員会)

お知らせ

転入転出は14日以内に市役所戸籍課へ

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・大きな声だ

建物を建築する場合には必ず建築確認申請(建築届)をして下さい

住宅に店舗に工場にアパートに建築の計画される皆様にお知らせします
静岡県建築士会員之章
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静岡県富士土木事務所 静岡県建築士会富士支部

タバコ消費税は
市税の中約6.3%を占め
市の大きな財源になってます ‐ イラストあり ‐