第9款産業経済費のうち農林、水産関係については、富士川用排水事業等の進捗に伴い部落営農改善事業奨励費を1,203万3,000円計上致しました。土地改良事業も大いに推進の必要を認め、湿田単作急傾斜農道、用排水改良事業その他農道等も出来得る限り取り上げまた耕地区画整理も準備測量の完了したものより財源を勘案しつつ逐次着手いたしてまいりたいと考えております。
◎財産費について
第10款財産費については本庁庁舎の狭隘を考慮し事務室の拡張並に倉庫一棟の新築を計画し100万円を計上致しました。
◎諸支出金について
第14款諸支出金のうち繰出金については何れも特別会計への繰出しが主でありまして、御承知の通り特別会計は独立採算を立て前と致すものであり、いずれも整備途上であり繰出しによたねば経営困難の現状に鑑み市立富士中央病院、水道事業会計に対し昨年度同様各々1,000万円、国民健康保険会計に対しては昨年度より100万円減の400万円を繰出すことに致しました。また市行政の連絡にご協力をいただく区長に対する報償についても充分とは申し上げ兼ねますが若干の増額計上をいたした次第であります。
更に近時隣接市町合併の気運も漸次高まりつつある現状に対しこれが研究調査のため一応調査費として50万円を計上致しました。
つぎに富士駅改良工事施工に伴う鉄道債券引受け5,000万円に対し補填金425万円を予算化致しましたが、本事業は種々困難な問題もありますが早期実現を期すべく議会の格別な御協力をいただき今後共努力を重ねる所存であります。
以上概略乍ら35年度一般会計歳入歳出についてその編成大要と併せて私の意図しておる35年度における重点施策について御説明申し上げた次第であります。
商工方面については継続実施中の防火帯建築も諸種の事情により一挙にこれを実施することは困難性も予想いたされますが本年度もごく一部の実施を計画し予算化した次第であります。尚一層啓蒙に努め積極的な推進を計る考えでありますが、とりわけ最近の傾向として限定された国の予算に対し全国各都市よりの申込が殺到し補助金の獲得には相当の困難性もありますので県、市一体となって最善の努力を致す所存であります。
次に商工会議所等に対する助成金については、商工会議所の自立的運営を要望すると共に反面市独自の商工行政を積極的に推進すべきものと考えるものであります。
然し乍ら一気にこれを減額することは会議所の運営に支障をも来すことも考え本年度は前年度同様額を計上致しましたが、この問題は今後共充分検討を要するものと考えます。観光面についても岩本山公園の整備を逐次推進してまいる所存であります。
第11款統計調査費において本年度は国勢調査該当年次でありますのでその必要性を計上致しました。
特別会計
次に特別会計について御説明申し上げます。市立富士中央病院については一応病棟の増改築を終了致しましたので本年度は整備に最も重点をおいた運営を計画致したのであります。然し乍ら多額の起債償還を控えている関係もありますので、先ず積極策として第一に死体解剖室その他の設備を充足し総合病院の資格を取得すること、第二に現在の病床不足を緩和するため第三病棟20床を再開して総病床数220床として増収をはかると共に一方消費的経費の節減を考え、現在石炭を使用しつつあるボイラーを重油燃焼式に改造し煤煙防止と燃料節約の一石二鳥の策
看護婦宿舎については昨年度より日本住宅公団に対し交渉を続けておりますが、本年度は是非実現するよう接渉に遺憾なきを期しています。以上申し上げました通り本会計は独立採算を標榜する上から第一に増収、第二に消費の節約を計り名実共に地区の医療センターとしてその発展を期すものであります。
7ヵ年継続で水道事業完了
つぎに水道事業については御承知の通りこの事業は新市建設の重要課題の一つとして年々継続事業としてこれが早期完成に努力を続けてきたのでございますが、幸い順調に進捗し配水池築造工事をもって前後7ヵ年の長きにわたる大事業も一応の建設を完了する段階に至りましたことは御同慶に堪えない所であります。
昭和35年度に於いては3,193万2,000円と前年度に比し非常に減少したのであります。この財源の大部分は使用料と一般会計よりの繰入金であります。
支出において最も大きなものは起債の償還金であります。残余をもって本年度は主として整備、管理の万全を期し、併せて簡易水道の整備統合等の調査を致し速やかに統合を実施しその増収を図り一般会計よりの繰入金は極力減額致したいとは考えておりますが完全なる独立採算の域に達するには尚相当の年月を要するものと思われます。
次に国民健康保険制度は国民年金制度とともに社会保障制度の根幹をなすものでありよって給付内容を逐次向上させると共に被保険者の利用度の上昇に伴い年々増嵩する医療費を慎重に検討致したのであります。
なお一般会計よりの繰入金の減額100万円につきましては国庫負担金及び繰入金をもって補填し保険税の増額方については収納率の向上によって極力増税とならないよう措置する考えであります。
次に公益質屋、と畜場特別会計については、すでに御承知の通り一応安定した運営を続け特別会計としての実をあげております。特にと畜場は起債の償還を行いつつ年々繰越をみている現状でありますので、今後ともその利用度を高め起債償還の完了をまって爾後の剰余金については挙げて施設の整備に充当し利用者の便宜を計る所在であります。
以上一般会計並に特別会計について35年度予算編成の大網を説明申し上げました。
細部の計数は他日に譲り、その総額を申し上ぐるならば一般会計は4億7,123万3,500円となり34年度の当初予算に対比すれば実に1億265万8200円の増、2割8分の増加率となりまして飛躍的な膨張をみたのであります。
なお特別会計は1億7,623万7,300円で総計6億4,747万800円が35年度当初予算の額であります。
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・完成した富士二小鉄筋三階建新校舎
すでに、新聞紙上などによって御承知のことと思いますが、近年義務教育学校や高等学校へ区域外から通学することが当然の如くに行われております。
いわゆる越境入学とか、モグリ入学とかいわれているものですが、富士市においてもその実例が少なくありません。
市立小学校、中学校については、市教育委員会で通学区域を定め、正当な理由のない限り、区域外就学を禁止しております。
しかしながら、その居住する区域外の学校へ児童生徒を入学させる目的で、通学させようとする学校の所在地区域内に架空の住所を設定したり、その他の不法手段によって入学させる保護者もかなり見受けられるようです。
このようなことは、住民登録法上の違反であることは勿論、市教育委員会の学校設置計画などの教育行政の計画的、効率的運営までをも阻害するおそれがあります。
そこで、例年教育委員会では、その実態調査により、事実の把握に努め、該当保護者には正規の学区から通学するよう、理解ある態度を強く要望してまいりました。
しかし、未だにモグリ入学の横行は後を絶たぬ現状であります。こうした方々の反省と理解を深めていただくために、ある一市民からの投書を次に御紹介いたします。
「ある親が某中学校へ行かせるために、親戚に寄留いたし、小さい時からそこで育てられましたと、虚偽の申立で通学したとする。そのようなことが通るのでしょうか、保護者が親でなくてもよいのか、もしその子がそのまま希望する中学校へ通学できたとすると、正直に教育委員会の仰せにしたがって学区外通学をあきらめた人たちはどう感じるでしょうか、又子供達はどう思うでしょう。正しい道を歩んだ子は通学できず嘘を押し通した子供は行けるとなった場合、親心で少しでも良い学校へやりたいのが当然です。どうぞ教育委員会のきびしい調査と公平なる
この投書によっても教育委員会の立場を御理解いただけると思います。では、モグリ入学をさせられた子供は、果たして幸福な学校生活を過ごすことが出来るでしょうか…通学の苦労、虚偽の申告、交友関係の不自然、地域性の欠如…こうした非教育的な事実は決して正常な発達を促すものとは考えられません。
かえって、モグリ入学の原動力となった保護者の利己心や虚栄心のために、子供が犠牲に供されていわしないかと危惧の念を抱きます。教育の機会均等と、地域社会の発展のためにあり、民主的な教育制度の一環としての学区制が、モグリ入学によって崩されつつあることは、その影響するところ、重大なものがあるといわなければなりません。
自己中心的な親の学校差に対する偏見ではなく、地域の学校と、みんなでよくするという連帯的な考えが、なによりの根本的に必要とされる解決方策ではないでしょうか。(教育委員会)
市行政につきましては、日頃ご協力をいただき深く感謝しております。つきましては毎年度末に部落運営費を区長さんを通じてお渡し致しておりますが、この運営費は本年2月1日現在の世帯数に30円を乗じた額でございます。
今後とも一層のご支援ご協力をお願い致します。
高島 1,800円
藤間 1,950円
川原宿 2,280円
塔の木 2,130円
南本田 5,370円
五味島 1,440円
本市場 7,650円
本州社宅 1,350円
国久 7,380円
本市場新田 1,410円
松本 3,870円
中島上 3,540円
中島下 4,230円
中島神道町 5,550円
柚木 5,970円
平垣1 2,400円
平垣2 5,520円
平垣3 3,000円
平垣4 2,250円
本町 5,220円
中町 7,860円
上横割 7,440円
十兵衛南 6,390円
十兵衛北 900円
下横割南 6,900円
下横割北 5,580円
水戸島上 6,960円
水戸島中 7,230円
水戸島下 8,190円
森島 4,650円
宮下 3,090円
東芝蓼原社宅 8,820円
水戸島南町 3,000円
大昭和社宅 1,680円
浅間町 1,260円
四ツ家 2,790円
浦町 6,420円
林町 2,820円
新町 2,250円
橋下 3,900円
四丁河原上 2,970円
四丁河原下 3,720円
水神 3,720円
上町 3,210円
上中 1,590円
下中 1,890円
瀬戸河原 2,970円
緑ヶ丘 1,920円
東田 1,890円
旭町 1,950円
滝戸 1,980円
柳島 4,980円
川成島 2,910円
東宮島 3,300円
上五貫島 2,880円
下五貫島 2,670円
新田助六 2,130円
三四軒屋 2,820円
靖国 390円
新浜 5,040円
中丸 5,580円
小須 2,580円
田子 2,850円
鮫島 3,060円
前田新田 4,680円
前田 3,510円
旭化成社宅 2,730円
犬を飼う時には毎年登録1回と狂犬病予防注射を春秋2回受けなければなりません。
そこで35年度の登録と狂犬病予防注射を左記の日程により吉原保健所の指示により実施いたしますから畜犬飼育者は最寄会場にて必ず受けて下さい。
若し登録、注射を受けない畜犬は野犬と見なし保健所にて捕獲整理致しますから御承知願います。
一、日程
二、料金 400円(登録料300円 注射料100円)
三、印鑑を必ず御持参下さい。
‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・狂犬病予防注射日程表
去る3月1日に行いました昭和34年度第2回ねずみくじの賞品引替え期限を4月9日正午まで延期致しますから当せん者至急市役所衛生課で賞品を受け取って下さい。
当選番号
1等 2244
2等 2913、3935
3等 下3ケタ855
4等 下3ケタ670、598、923、961
5等 下3ケタ954、837、358、575、153、475
4・・日から運転免許申請手続が次のようにかわりますから御注意下さい。
1 試験申請書と受験票が廃止になり受験する場合つぎの書類を取まとめ一括試験場に提出する
(イ)免許申請書
(ロ)戸籍抄本又は住民登録の写
(ハ)写真4枚
(ニ)医師の診断書
2 3月31日以前に書類試験を受ける資格のある人は、右の書類とその受験票を添えること
3 試験及び免許申請に必要な県証紙は試験場で売っています。
4 免許申請書、写真添付用紙は警察署に備付てあります。
5 申請書、写真その他不十分なものは試験場で受付ないから御注意下さい。
(富士警察署交通課)
転入転出は14日以内に戸籍課に届出て下さい