‐ 写真あり ‐
配水池築造、二小増築工事など
昭和34年度事業としていま着々と最後の追込みに拍車がかけられている富士市の重要事業に配水池築造工事をはじめ公営住宅建設市立第二小学校の増改築工事、市立蓼原保育園建設工事などがあります。すでに蓼原保育園は昨年12月20日みごとに完成、本年4月1日から正式開園の運びとなりますが、3月1日より午前中のみ臨時開園しております。
また公営住宅並びに第二小増築工事も予定より幾分おくれましたが3月中旬までには完成の見込みであります。
○配水池築造工事
前年度までは、水源ポンプ場より直送方式をとってまいりましたが現今ではすでに直送の限界に達し配水能力も消火栓の長時間使用に堪えられなくなりました。そこでこれが自然調節をはかると共に動力費の軽減と消火用水の確保のため配水池2つをつくることになりました。
この配水池は鉄筋コンクリートで(内法23.1メートル×19.8メートル有効容量1,400立方メートル)のもの2つをつくりますが、このほかに送配水管布設と監視人住宅(木造建坪15坪その他)が建てられます。請負業者は去る2月25日指名競争入札の結果、市内上横割の石井組が2,020万円で落札、直ちに向かう7カ月の工期で完成することになりました。
○公営住宅
本年度は工費約800万円で田子浦地区の宮島新田に第一種および第二種簡易耐火平屋20戸を建設、近く竣工検査した上で3月中旬までには入居の予定
○富士二小増築
昨年9月29日着工した同校の増築工事は完成予定より約20日おくれいよいよ3月20日に完成することになりました。総建坪は354坪の鉄筋3階で普通教室6と特別教室3の9教室となっております。総工費1,725万円。
支所の統廃合は新市に対する国、県の基本的指導方針でありましてこれまでしばしばその統廃合につき積極的な勧奨もあったのでありますが当市としては時期尚早の故をもって見送り今日まで市制施行後満6年を経過したのであります。統廃合の理由は、市行政の合理化即ち市を一体としての行政の一元化及び経費の節減等でありまして殊に当市の如く面積30平方キロメートル余でしかもその大部分は、平坦地でありこの地域に二ヶ所の支所が設置されていることは他市にも類例がなく加うるに近年道路も着々整備され距離上からもまた時間的にも市の中央部との
当局にて調査したところ地区住民の支所への用件は田子浦、岩松両地区とも、一世帯平均年間3件ぐらいでありまして廃止による経費の節減額は年間最低120万円位と推定されます。年間3件程度の用件でありましたなら皆さんの多少の不便はありましょうが、御辛抱ね・ェい節減された経費は建設的経費に充当いたしたならと考えられるのであります。
御承知の通り富士市は田子浦港の築港、富士川用配水事業、富士駅改良事業その他し尿処理場、中学校新設、道水路の整備事業等々幾多の大きな事業が山積しておりますので、消費的経費は極力節減に努めておるのであります。
なお廃止後はその施設は市公民館の分館とし図書室も逐次充実し地区公民館活動のセンターとして各種団体の諸会合等に利用されるならまこと結構ではないかと考えます。そして本庁との連絡のため駐在員を常駐させ地区民の不便を極力解消するよう努めたなら如何がと存じます。
かくて行政事務の改善とあわせ事務能率の向上をモットーとし今後更に市民の皆さんと打ちとけた明るい親しみやすい市役所に致したいと考え支所廃止については、充分慎重な検討を重ねておりますので市民の皆さんの御理解と絶大な御協力をお願い致したいと存じます。
今年になって第一回の議会は去る2月8日から13日までの6日間開かれました。
今回は臨時会で、3月8日には定例会が開かれます。3月定例会は予算市会ともいわれる極めて重要な議会です。
この臨時会では34年度の追加更正予算、33年度の一般会計特別会計の各決算が主な議案でした。
会期中、8日と13日が本会議、9、10、11、12の4日間各常任委員会を開き慎重な審議をいたしましたが22件中、1件を除いて全部原案通り可決又は認定されました。
内容について簡単に記すと次の通りです。
1 予算の専決処分、報告1件
2 水道資材の購入契約1件
3 国有財産(土居敷)の公用廃止1件は継続審査となりました
4 市債関係、5件
5 34年度一般会計追加更正予算、今回の追加は3165万余円で累計は4億6,917万円となりました。
6 特別会計の追加更正予算4件
7 33年度の一般、特別各会計は8件で何れも原案通り認定されました。
8 先般、死去された固定資産評価審査委員、望月善平氏の後任として市内岩本1917番地影山友蔵氏が選任されました。
9 13日の最終本会議の冒頭、議員提案により、決議されました。それは前富士宮市長渡辺定信氏に対する弔意決議で決議文は次の通りです。
「富士宮市渡辺定信氏は昭和35年2月6日公務執行中逝去された。富士市議会は同氏が生前、地方自治につくされた功績をたたえ、謹んで弔意を表する」
この決議は直ちに打電され翌14日の市葬式場で朗読されました。
以上、臨時議会の大要をお知らせいたしましたが、市議会は目下、田子浦港、身延線関係、し尿処理場用地関係等の重要案件を控え、市当局とともに懸命の努力を続けております。(議会事務局)
昭和35年度の固定資産税台帳の縦覧は今年もまた3月1日から3月20日まで毎日午前8時30分より午後4時30分まで市役所税務課で行っております。
1 特別の事情のあるもの以外は昭和34年度の価格で課税されますので異議の申立はできません。
2 特別の事情のあるものとは(1)土地の地目変換、分合筆などがあったもの(2)家屋の新、増改築や損壊などがあったもの
これらの方については評価替をした価格に課税されます。
3 償却資産は毎年評価替をした価格に対し課税されます。
くわしいことについては税務課におたずね下さい。(税務課)
各所に消火栓も設ける
去る11月6日着手し、浅野物産KK請負による標記地区の配水管布設工事は、三四軒屋地区を除くほかは一面の砂礫層で非常な難工事であったが、浅野物産KKの異状な熱意により予定通り1月25日竣功し、2月12日建設委員会立会の下に竣功検査を終わりました。
また前後して着手した鈴木工業所中部日本管工業及び川口工業所によって施行された各戸給水工事も1月末終了し試験通水も上々の成績で、2月10日前後より順次400戸余りの御家庭へ通水を開始いたしました。
この工事の施行により消火栓55基を設置いたしましたが、岩松水源地より約8キロメートルの距離にある三四軒屋地区においても、消火栓は20メートル以上も放水され防火対策上大変喜ばれることとなりました。(水道課)
富士市の3月定例市議会は3月8日招集ときまりました。
今回は予算市会ともいわれ昭和35年度一般会計および特別会計予算案を協議するものであります。一般会計予算案は昨年度に比べ約1億265万円増の4億7,123万3,150円、また特別会計予算は中央病院が1億854万円、水道事業3,193万円、国保事業2,913万円、公益質屋385万円、と畜場277万円となっており、この一般および特別会計予算額をあわせますと実に6億4,747万円という巨額にのぼります。
「衣」
これから三寒四温といって暖かい日の方が多くなります。スーツとかスプリングコートの手入れと一緒に春のよそおいにふさわしいアクセサリーを考えてみました。「変えカラー」を23枚つくっておくのもカーディガンやワンピースを新鮮にたもてます。
ホコリっぽい季節ですから脱ぎすてた洗濯物は早目に洗い、衣類のブラシかけはまめにやりましょう。
毛糸の編物をほどくとき、とぢ口がみつからないで困ることがあります。今後からそれがないように別の毛糸をつけておくことです。
「食」
セリ、ウド、ワケギなど早春の香のする青い物を食ぜんにのせましょう。春さきはつい気をゆるしてカゼをひきやすいので、栄養的にも片よらぬ献立を心がけて下さい。
冬の間はつかわなかったヌカミソも手入れの時期です。また京菜、カラシ菜など塩づけは簡単に春の香を味わえます。
「住」
晴れた日には戸などを開け放しましょう。そうしてタタミの汚れやガラスのくもりなど気のついたところから掃除して家具などの配置もかえます。
植樹には最も適した時期となります。お子さんの成長なり進学を記念して植樹はいかがでしょう。苗でしらカキ、クリさし木でしたらイチヂク、ブドウが、わりに手がかかりません。
富士電話局
富士電報電話局はただいま事務所を増改築中のため去る2月16日から3月中旬まで旧局舎裏(南側)に仮事務所を儲け一般の窓口事務を行っておりますのでお知らせ致します。(富士電報電話局)
陸海空 自衛官募集
受付 3月1日〜4月15日
年令 18才〜25才未満
待遇 二等陸海空士 初任給6,400円、他に衣食支給
詳細は市役所総務課までご連絡下さい。
火災予防運動
2月29日〜3月6日(車輌火災)
3月7日〜3月13日(一般火災)
‐ イラストあり ‐
早い通報 少ない損害
火災を発見したらいち早く「火事」と電話局を呼んで下さい
すぐ消防団本部につないでくれます
建物を建築する場合には必ず建築確認申請(建築届)をして下さい
タバコ消費税は
市税の中約6.3%を占め
市の大きな財源になってます
‐ イラストあり ‐
人口総数 4万5,248人
男 2万2,634人
女 2万2,614人
世帯数 8,699世帯
転入 149人
転出 253人
出生 91人
死亡 44人
婚姻 富士17人 田子9人 岩松6人 計32人
離婚 富士2人 田子0人 岩松0人 計2人
死産 富士11人 田子0人 岩松0人 11人
(昭和35年1月31日現在、住民登録による)