広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和34年 5月25日発行 内容

6月2日 参議院議員選挙

正しい一票で明るい政治を

参議院議員選挙が、来る6月2日午前7時から午後6時まで市内11投票所で一斉に行われます。
有権者の皆さん投票日には一人残らず大切な一票を立派に行使して頂き公明選挙の成果をあげて下さるようお願い致します。

投票のやり方

出かける前に先ず投票

(1)入場券は受付へ
投票所へ入りましたら、まず入場券を「受付係」に差出し到着番号欄に到着番号を受付簿に記入して貰います。(投票日当日入場券を無くした方はその旨を受付係に申出て再交付を受けて下さい)
(2)選挙人と名簿対照
受付がすんだ方は入場券を持って「名簿対照係」のところであなたの名前が選挙人名簿にのっているか、また本人であるかどうかを確認します。
(3)投票用紙を交付(地方区)
選挙人名簿の対照がすんだ方は、その入場券を「投票用紙交付係」に差出しますと地方選出議員選挙の入場券を切り取り全国選出議員選挙の入場券半片と地方選出議員選挙の投票用紙(黒刷)一枚を渡します。
(4)記載所で記入する(地方区)
黒刷の投票用紙(地方選出議員選挙)一枚を受取りましたら、投票記載所で候補者の名前を一人書きます。
(5)書いたら投票箱へ(地方区)
この投票用紙に候補者の名前一人を書いたらそのまま投票用紙を二つ折りにたたんで間違いなく投票箱の中に入れて下さい。
この際、誤ってお手元にあります半片の入場券(色紙全国選出議員選挙)を投票箱に入れないようにくれぐれもご注意下さい。
(6)投票用紙を交付(全国区)
地方選出議員選挙の投票が終わった方は再び別の「投票用紙交付係」のところに半片の入場券を差出し全国選出議員選挙の投票用紙(赤刷)一枚を受取って下さい。
(7)記載所で記入する(全国区)
投票用紙(赤刷)一枚を受取りましたら、投票記載所で候補者の名前を一人書きます。
(8)書いたら投票箱へ(全国区)
投票用紙に候補者一人を書きましたら投票用紙を二つ折りにして投票箱の中に入れて下さい。
(9)投票がすんだら出口から
参議院地方及び前項選出議員選挙の2つの投票がすんだ方は必ず出口から退場していただきます。

‐ 写真あり ‐

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・投票の順序

字の書けない人の代理投票

代理投票とは投票所へ行けない人のかわりに他人が投票所へ行って投票することではありません。手が不自由な人や目が見えなくて点字も打てない人、または字の書き方を知らない人はその旨を投票所で係員に申出ますと、投票管理者の指定した者が代わって書いてくれます。そしてもう一人の者があなたの指名した候補者を正しく書いたかどうか立会いますので、字の書けない人も心配なく投票できるようになっていま・キ。

◎お知らせ
富士市選挙管理員会では参議院議員選挙の入場券を5月8日に配付しましたが皆さんのお手元に届きましたが、入場券は大切にしてなくさないようにして下さい。
また市内で住所の変わった方は選挙人名簿にのっているところの(入場券に指定してある)投票所へ行って投票して下さい。

◎無効になります
あなたの清い一票が投票用紙によけいなことを書いたりしますと、せっかく投票しても無効になります。候補者の名前を忘れた場合は投票所の記載所内に提示してあります候補者名をみて一人の氏名だけをハッキリ投票用紙に書いて下さい。

市議会の動き

■4月の会議
3月の予算市議会が終了してから最近の市議会の動きをお知らせいたします。
4月は本会議はなく、全員協議会が24日開催されました。
協議事項は
一、市立富士中央病院の不用建物の売却について
二、富士中学校プール建設について
三、岩松学区プール建設について
四、富士駅前広場の都市計画について
等であります。
(1)の病院の建物売却については市当局の公売の方針を諒承いたしました。
(2)(3)のプール建設については重要問題でありますので充分なる協議の結果、市当局の意向である。補助金支出を妥当と認めました。
(4)の富士駅広場の問題は状況の報告程度で、まだ具体的の決定的な案も出来ておりませんが、近い将来重要課題となることは必至であります。
この他、難行中の富士駅総合改修の特別委員会はひんぱんに開いております。また議会以外の行事の多い月でもありました。

■5月の会議
臨時議会が5月18日招集されました。審議した議案は
(1)静岡県五市競輪組合の設置について
(2)危険物取締りの条例の一部改正
(3)市債の承認について
(4)34年度の追加予算の専決承認
(5)吉原市外教育植林組合会議員の選挙
等であります。
今の議会は「極めて重要」というような案件はありませんでした。
この本会議の外に常任委員会特別委員会も活発に開かれました。
特に田子浦港の計画の進捗に伴いその背後地(臨港地区という)の県による買収計画がはっきりしてまいり、また大きな重要問題が出てまいりました。
※只今のところ議会議員30名は全員健康で連日市政の進展のため努力されております。
※なおこの機会に現在の富士市議会の常任委員会、特別委員会、その他の委員会など議会の構成をお知らせ致します。

◎富士市議会常任委員会委員等名簿
昭和33年12月16日選任
○議長 漆畑五六
副議長 羽切松雄
○総務委員会(定数8人)
委員長 服部国太郎
副委員長 志村幸三
委員 西尾栄作、外山義一、伊東千代吉、渡辺作蔵、鈴木堯、鈴木文夫
○建設委員会(定数8人)
委員長 佐野喜郎
副委員長 渡辺春恵
委員 森山雅一、遠藤隆一、飯塚彦作、鈴木弁蔵、漆畑五六、西尾盛次郎
○厚生委員会(定数7人)
委員長 長谷川盛男
副委員長 佐野晴雄
委員 芝田幸太郎、籔谷儀重郎、斎藤健治、羽切松雄、井出徳太郎
○産業委員会(定数7人)
委員長 時田義次
副委員長 常盤鉄三
委員 時田恵造、田辺正美、大芝光男、遠藤実、大村瑛一郎
○富士駅総合改修特別委員会(定数12人)
委員長 時田恵造
副委員長 田辺正美
委員 志村幸三、森山雅一、遠藤隆一、西尾栄作、常盤鉄三、鈴木弁蔵、遠藤実、長谷川盛男、漆畑五六、羽切松雄
○田子浦地区開発特別委員会(定数10人)
委員長 飯塚彦作
副委員長 西尾盛次郎
委員 渡辺春恵、外山義一、鈴木堯、佐野喜郎、服部国太郎、大村瑛一郎、漆畑五六、羽切松雄
○監査委員 大村瑛一郎(議会選出)、加藤一(学識経験)
○臨時出納立会人 斎藤健治、芝田幸太郎、佐野晴雄
○都市計画地方審議会委員 漆畑五六、羽切松雄、時田恵造、飯塚彦作
○富士市・鷹岡町火葬場組合議員 長谷川盛男、佐野晴雄、漆畑五六、遠藤栄(市助役)、鈴木敏三(市衛生課長)
○議会幹事 田辺正美、斎藤健治、鈴木文夫

臨海地区の指定について

都市の発達するに従い公共の福祉のために国民生活における政治、文化、産業等の増進また発展を促進し権利の乱用を防止するため法律によりいろいろな制約を受けることになります。
例えば港湾附近を利用して特定なる者のみに利益を与えることのないよう臨港地区等の指定が設けられております。
臨港地区とは都市計画法により港湾管理者が運輸大臣の認可を得て定めた地域であり港湾の管理運営の必要上、指定するもので次の種類にわけれます。
(1)商港区、(2)特殊物資港区、(3)漁港区、(4)港区、(5)保安港区等に区分されております。
従って私有地であっても臨港地区に指定された地域では無制限にいろいろな建造物を設ける事を禁じ前記のような港区内にはそれぞれ該当する目的をもった建造物以外のものは制限を受けることになります。
なお詳細については静岡県富士臨海地区総合開発事務所または富士市役所都市計画課にお問合せ下さい。(都市計画課)

‐ 図表あり ‐

市内区長きまる

富士地区 区長氏名
高島 黒柳徳太郎
藤間 増田文作
川原宿 田村国太郎
塔の木 石田恭三
南本田 杉浦利三郎
五味島 植椙芳雄
本市場下 宮川三郎
〃(代理)中 川口芳雄
〃(代理)下 長谷川 豊
本州社宅 田辺正美
国久 山田幸一
中島上 小林強作
中島下 深川力三
中島神道町 渡辺一之
柚木 佐野延一
平垣1 渡辺国太郎
平垣2 金刺和作
平垣3 田沢直作
平垣4 竹林一布
本町 中村精策
中町 田中義作
上横割 西尾義治
十兵衛南 上田浅次郎
十兵衛北 長田正二
下横割南 田島正三
下横割北 佐野好夫
水戸島上 竹田 実
水戸島中 渡辺玄吾
水戸島下 熊王藤一
森島 鈴木栄作
宮下 落合元一
東芝蓼原社宅 進藤喜夫
水戸島南町 五十嵐五郎
大昭和社宅 吉井篤三
浅間町 増田新作
岩松地区
四ツ谷 島崎八百助
浦町 渡辺政四郎
林町 久保田庄太郎
新町 渡辺竹蔵
橋下 加藤週造
四丁河原上 田畑喜太郎
四丁河原下 山田武彦
水神 鈴木介男
上町 望月邦雄
上中 土屋安造
下中 佐野治夫
瀬戸河原 長島了二
緑ヶ丘 高田辰男
東田 吉田静男
旭町 勝又貞男
滝戸 後藤幸次郎
田子浦地区
柳島 大塚佐太郎
川成島 長田亀吉
東宮島 大石兼作
西宮島 立田永吉
上五貫島 大塚作太郎
下五貫島 斎藤平作
新田助六 宮本 操
三四軒屋 斎藤与作
靖国 野中俊雄
新浜 時田貞一
中丸 遠藤次郎
小須 渡辺能男
田子 佐野菊太郎
鮫島 久野 繁
前田新田 牧野 栄
前田 井口政太郎
旭化成社宅 小林 清

結核健康診断及び予防接種実施

一、ツベルクリン接種、検診及びBCG接種
6月2日 ツベルクリン接種 岩松中
6月3日 ツベルクリン接種 富士中
6月4日 ツベルクリン検診 岩松中
6月5日 ツベルクリン検診 富士中
6月8日 ツベルクリン接種 岩松幼稚
6月9日 ツベルクリン接種 第二小
6月10日 ツベルクリン検診 岩松幼稚
6月11日 ツベルクリン検診 第二小
6月12日 BCG接種 検診済の各学校
6月15日 ツベルクリン接種 第一小
6月16日 ツベルクリン接種 田子浦幼稚園
6月17日 ツベルクリン検診 第一小
6月18日 ツベルクリン検診 第一田子浦幼稚
6月19日 BCG接種 検診済の各学校
6月22日 ツベルクリン接種 田子中
6月23日 ツベルクリン接種 田子小
6月24日 ツベルクリン検診 田子中
6月25日 ツベルクリン検診 田子小
6月26日 BCG接種 検診済の各学校
二、レントゲン間接撮影(陽性者のみ)
6月17日 レントゲン間接撮影 岩松中
18日 レントゲン間接撮影 岩松小
19日 レントゲン間接撮影 岩松小
22日 レントゲン間接撮影 富士中
23日 レントゲン間接撮影 富士中
24日 レントゲン間接撮影 富士中
29日 レントゲン間接撮影 第一小
30日 レントゲン間接撮影 第一小

人口の動き

人口総数 4万4,984人
男 2万2,526人
女 2万2,458人
世帯数 8,540世帯
転入 514人
転出 202人
出生 70人
死亡 26人
婚姻 富士24 田子10 岩松9 計43件
離婚 富士2 田子0 岩松2 計6件
死産 富士7 田子0 岩松0 計7件
(昭和34年5月1日現在、住民登録による)