鉄筋4階 冷暖房エレベーターつき
明るい病室150床完備
市民待望の鉄筋コンクリート4階建冷暖房やエレベーターを完備した市立富士中央病院がこのほど竣工をみましたので4月16日新装成った同病院で関係者多数を招き落成式を挙行しました。
この市立富士中央病院は戦時中のバラック建築で腐朽甚だしく且狭隘であるためかねてより増改築が強く叫ばれていたもの。
そこで市は32年度に厚生年金保険積立金の還元融資を受け昭和33年5月病院を増改築することになり同年5月6日現場説明を終わり入札の結果、主体工事を株式会社石井組が6,780万円、上下水道、ボイラーその他衛生施設をシブヤパイピング工業株式会社が1,800万円、電気工事を静岡電気工業株式会社が984万円、エレベーター工事については三菱電気工業株式会社が434万円、合計9,998万5,000円でそれぞれ請負い同年6月6日工事に取掛かり本年4月16日ここに内外共に近代施設を誇る白亜の総合医療センターが完成したのであ
つぎに新病院の工事概要は次の通りです。
○総延 4,440.71平方メートル(1,345坪)
○建物の高さ地上より扶壁上端まで14.55メートル
○冷暖房喚起完備
○ダムウエーター完備
○室数56室、150病床
○地階 電気室、冷暖房機関室、倉庫その他
○1階 外来各科、事務室、薬局、手術室、分娩室、待合室、宿直室、電話交換室、その他
○2階 産婦人科、講堂、浴室、配膳室、会議室、院長室、婦長室、医局、病室(35病床)その他
○3階 浴室、配膳室、病室24室(60病床)その他
○4階 一般病室13室(35病床)、結核7室(20病床)
○屋上 ホール、水槽室、エレベーター機関室、物置、その他
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・玄関ポーチ
(写真説明)・・・玄関ホール
国民健康保険について
本年1月1日より国民健康保険法が全面的に改正になりました。これによりますと次の点が改正になった要点です。
(1)全国の各市町村は国民健康保険の実施の義務が課せられました。(従来は各市町村の任意であった)
(2)被保険者についても市町村の区域内に住所を有するもの(今まではその市町村の区域内の世帯主及びその世帯に属するもの)全員となり他郷に修学中の学生のように親元に住所を有し、かつその世帯に属すると考えられるような者も被保険者として取扱われる。(この場合(学)の被保険者賞を本人に交付する)また他の社会保険の被保険者及び被扶養者、生活保護を受ける者(生保該当より3か月を経た時から)或は貧困のため市民税の免除をうけている者等は被保険者としての資格を失う。(従前は社会保険、被扶養者との二重加入を認めていた市町村もあ
(3)保険給付についても大体他の社会保険と同様統一されましたが一部については市町村に於いて給付しなくてもよい(但し昭和36年3月31日まで)とされております。療養費の取扱いについては静岡県下なら大体どこの病院、医院に行っても国保診療を受けることが出来る(他府県でも国立其の他契約してある病院も同じ)ようになりました。今後の療養費の請求は診療が緊急を要する場合等のみになりました。病院は或は医院の窓口にて支払う一部負担金も原則として5割になり、窓口払が法制化されました。若し特別の事情があり支払が不能な場合は保険
以上の保険給付を受ける場合も規定の文書その他の物件の提出又は提示を命ぜられてこれに従わず又質問に対して答弁せず或は虚偽の答弁をした場合にも罰則をもうけてあります。
(4)助産費、葬祭費は被保険者である者に給付されますが、特に死産の場合、妊娠4か月以上であった場合には給付されます。
(5)療養取扱機関(従来は療養担当者)について旧法に於いては保険者(国保を行っている各市町村をさす)と療養担当者と個々に協定しいたが、県単位に知事と各療養取扱機関との間に契約を結ぶことになりましたから県下ならどこの病院、医院でも国保診療を受ける事が出来るようになりましたし他府県の場合も知事と特別の契約した病院は同様の扱いです。(現在国立及び官公立病院は大体診療してもらえると思います)
(6)保健税についても国民健康保険事業の費用に当てる事は従来通りですが地方税法の一部に改正があり当市も条例により納期を4月、6月、8月、10月、12月、翌年2月の6回となり所得割の算定に用いる市民税等が決定されない場合等は重収の特例が用いられます。保険税の収納状況が悪いと国庫負担金交付額が左右されますので納税は必ず納期内にお願いします。
(7)国庫補助金も国庫負担金とあらためられ療養給付費は2割、事務費は被保険者数によります。その他保健婦補助金、直営診療施設補助金及び保険税と療養給付金とのアンバランスを是正、突発的な疫病の流行病或は災害等による給付費の膨張等に具へるため調整交付金という制度も新設されました。
以上ですが当市も法改正により市条例も全面的に改正され4月1日より法にそった方針で運営しております。若し不明の点がありましたら詳細を市保険課までお問合せ下さい。(保険課)
5月11日、12日の2日間、市役所商工課又は田子浦、岩松両支所の窓口に主要食糧購入通帳及び世帯主の印鑑を持参し、所定の様式により届出をし承認を求めて下さい。
ただし現在登録してある配給所に配給代金の賃借関係がない場合に限り配給所の変更が認められますので御承知下さい。
なお配給所変更届出の受付期間は5月11日、12日の2日間以外一切届出は受付けません。(商工課)
補充選挙人名簿の登録は忘れずに申請しましょう
5月7日公示ときまりました参議院議員選挙は、6月2日が投票日です。
そこで選挙管理委員会では選挙のあるたびに新たに選挙権を得た人を登録するために「補充選挙人名簿」を作っており、こんど行われる参議院議員選挙でも5月15日現在で補充選挙人名簿が作られます。この名簿は選挙権のある方が選挙管理委員会に申請して、初めて名前が名簿に登録されるのです。次のことがらに該当する方は必ず期間内に登録申請して下さい。
○昭和34年2月15日以前から富士市内に住所を有している者。
○昭和14年5月16日以前に生まれた者。
また選挙権はあるが基本名簿に手違いで登録されなかった者および県議会議員選挙の際、補充選挙人名簿の登録申請をしなかった者もこんどは忘れずに申請して下さい。
申請期間は5月16日から20日迄
こんど新しく作られるこの補充選挙人名簿の申請期間は5月16日から5月20日までの5日間でこの期間内は土曜日、日曜日でも午前8時30分から午後5時まで受付ておりますから該当者は一人のもれもなく申請して下さい。期間を過ぎてからは、どんな事由があっても受付ません・ゥらくれぐれも御注意下さい。
尚申請用紙はいままでは各戸に一枚宛お届けしておりましたが、参議院議員選挙からは、各部落の区長さんのお宅と市役所総務課内選挙管理委員会および田子浦、岩松両支所に備えつけてあります。
入場券のこない方は連絡を
富士市選挙管理委員会では参議院議員選挙の入場券を作っておりますが、おそくも5月10日前後には各家庭のお手元に届くよう配布したいと思っております。(但し富士地区は県議会議員選挙の入場券と同様に市職員が各家庭を訪問して配布します)
万一選挙権があって入場券の届かない方がありましたら御遠慮なく市選挙管理委員会(電話363番)へお尋ね下さい。(総務課)
まず市民運動として展開
市民の皆さん別記の一覧表をよくごらん下さい。この表は市内における交通事故発生状況を昭和32年度と33年度と比較したものです。ごらんになってすぐわかりますように32年度にくらべて33年度の事故は著しく増加しており、その増加の比率も県内のそれとくらべても甚だしく多いことがわかります。従って市内における事故が如何に多いかということがわかると存じます。
32年度は御承知のように国体があった年です。従って国体開催に伴い当事者としての警察の異常な努力と「右側を歩きましょう」等の健民運動の推進により一般市民全体が注意し合った為に事故の発生が少なかったことが考えられます。然しながら33年度は急激に増加し、遥かに県下の平均を突破し、遂には痛ましい学童の死亡事故を引起すにいたりました。この様相は如何に当事者が異常な努力を払うとも如何ともなし得ない現実であって、やはり全市民一人一人の関心を呼ぶことが絶対必要なわけでありまして、市民運動として展開しなければ到底防ぎ得べき
■交通道徳昂揚月間の主な行事予定
一、各種団体(婦人会、青年団、PTA、子供会、ボーイスカウト、青年会議所、交通業者等)の積極的運動
二、映画会、座談会による啓もう
三、交通事故の展覧会
四、広報車による宣伝
五、パンフレットの配布
■交通事故から先ず子供を守ろう
本年2月15日午前11時20分頃市内本町4丁目(本州製紙西門附近)で丹羽正君(9才)同勝君(6才)の兄弟が自転車に相乗りして、トラックにはねられ勝君は即死、正君は1か月の重傷を負った悲劇はまだ耳新しいことです。そのいたましい姿は市民の皆さんの脳裏にやきついていることと存じます。この事故のあった直後病床の正君から警察署宛に次のような意味の手紙が送られて来ました。
「おまわりさんほんとうにすみませんでした。先日おまわりさんが僕達の学校へ来て交通事故のことについて注意することをたくさん教えて下さいましたが、僕がそれを守らないばかりにこんな事故を起こし、弟を死なせてしまい、又おまわりさんにほんとうにめいわくをかけてしまいました。どうかゆるして下さい…」と。
何という美しい純真な気持でしょうか、自分達をひいたトラックを恨むことなく、つい先日警察の方から学校でいろいろ注意を聞いたばっかりなのに、それを守らない為事故を起こした自分を子供ながらも反省して小さい胸を痛めているのです。
皆さん、先ず子供を交通事故から守りましょう。
○お母さん−貴女のお子さんは今どこにおりますか?道路で遊んでいませんか。
○お母さん−貴女は今朝学校へ行くお子さんにやさしい注意をして上げましたか。
○お母さん−貴女は貴女のお子さんの登校する姿を御存知ですか。いつも定まった一番安全の道を教えて上げましたか。
○お母さん−貴女の一寸した心遣いが貴女のお子さんを守るのです。
■皆んなで守ろう交通事故
1 せまい道路も注意は広く、いつも右側を歩きましょう。
2 横切る時は左右よく見て通れ横断時斜横断なりません。
3 自転車に乗ったら左側決して二列にならないで、曲がる時には手で合図。
4 大きい荷物や2人乗り、酔って乗ってはなりません。
5 車の運転制限速度、徐行の励行致しましょう。
6 無免許運転言うことなし、酒に酔ったら乗りません。
7 追越前方確かめて決して無理は致しません。
8 道路に物を置くことは「私は人に迷惑をお掛け致しております」とはっきり示しております。
(教育委員会)
‐ 図表あり ‐
(写真説明)・・・富士警察署管内事故発生件数表
左記の建物を公売するので希望者は入札して下さい。
記
一、売払物件の所在
市立富士中央病院内
二、売払物件の種類及数量
木造建物4棟
◇一号棟木造瓦葦一部2階建1棟
建坪661.000平方メートル(200坪)延坪786.59平方メートル(約238坪)
◇二号棟木造トタン葦平屋建1棟
建坪267.84平方メートル(約81.04坪)
◇三号棟木造トタン瓦平屋建1棟
建坪328.09平方メートル(約99.27坪)
◇四号棟木造セメント瓦葦平屋建1棟
建坪426.87平方メートル(約128.25坪)
三、入札及び開札場所
市立富士中央病院
四、入札及び開札日時
昭和34年5月11日 午前10時
五、落札物件の搬出期限
契約締結の日から30日以内
六、契約締結期日
落札決定の日から3日以内
七、代金納入期日
契約締結日
八、物件引渡期日
代金納入日
九、入札心得を示す場所
市立富士中央病院内
十、その他
入札保証金不用
昭和34年4月25日
富士市長 遠藤脩治