不在者投票の制度は、選挙資格を有しながら投票の当日不在等の理由で投票できない者にも投票する途をひらめくための制度であります。
そこで不在者投票をすることができる者について今度行われる市議会議員の選挙を中心に説明いたします。
不在者投票をすることができる者
不在者投票をすることができる者は、選挙人名簿に登録されている者で市議会議員の選挙権があり、法律で定める不在者投票の理由があって選挙の当日投票所へ行って投票することが出来ないことを証明することによって不在者投票ができます。法律で定める不在者投票の理由は4つに分けられますがそのうち主なる3つの理由をあげますと
1 選挙人で富士市以外の市町村において公務又は一般業務に従事中であるべき者（以下一号事由という）
2 選挙人でやむを得ない用務又は事故のため富士市以外の市町村に旅行中又は滞在中であるべき者（以下二号事由という）
3 選挙人で病気、負傷、妊娠、不具若しくは産ジョクにあるため歩行困難であるべきこと又は監獄、少年院若しくは婦人補導院に収容中の者（以下三号事由という）
受付期間
25日〜12月4日迄
こんどの市議会議員選挙に際して不在者投票することができる期間は11月25日より12月4日まで毎日午前8時30分より午後5時までとなっています。
投票の方法のうち主なるものは前記一号、二号、三号事由によって公務または一般業務若しくは止むを得ない用務、事故のための出発前、病気入院前又は出産前に市の選挙管理委員会へ出頭して予め投票する方法と出張地、旅行地、滞在地等の選挙管理委員会で投票する方法と指定病院で投票する方法等がありますから不在者投票をする方は事前に富士市選挙管理委員会（電話363番）へ連絡して下さい。
‐ 写真あり ‐
投票時間は朝7時から6時まで
来る12月5日は富士市議会議員選挙の投票日です。投票所は滝戸集会所の第一投票所より新浜公会堂の第11投票所まで全部で11投票所となっています。投票時間は午前7時から午後6時まで各投票所で受付しておりますから、当日は皆様のお手元にお届けいたしました入場券を持って投票所へお出かけ下さい。以下投票の順序をお知らせ致しますと
（1）入場券は受付係へ
入場券は必ず「受付係」に差し出し到着番号欄に番号の記録を受け受付簿に記入してもらって下さい。若し当日、入場券を紛失された方はその旨を受付係に申し出ていただけば再交付します。
（2）選挙人と名簿の対照
受付がすみましたらその入場券を持って「名簿対照係」の所であなたの名前が選挙人名簿にのっているかを調べます（整理上名簿対照を2か所で行う投票所があります）
（3）投票用紙を交付
名簿の対照がすん・ｾ方は入場券を「投票用紙交付係」に出して投票用紙一枚を受取って下さい。
（4）候補者名は記載所で
投票用紙を受取りましたら、投票記載所に行き、候補者の名前を一人書きます。誤って投票用紙を汚損したり書損じた場合は用紙を引換します。
（5）投票用紙は投票箱へ
投票用紙に候補者の名前を一人書きましたら投票用紙を二つに折りたたんで投票箱の中に入れていただきます。
‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・投票一覧表
公明選挙推進協議会長 萩原芳作
私共は、従来公職選挙は、明らかに正しくありたい事を念願し機会ある毎、市民の皆様に訴えて参りました。中には「公明選挙なんて空念仏にすぎない」と、一笑に附しておられる方もありますがその方達から反面「どうもロクな議員がない」と非難の声もききます。これは一体どうした事でしょう。議員は吾々が投票によって選んだものです。その議員が、ロクでもないと言うのは天に向かってツバをする様なものです。吾々が公明に選挙さえすれば、こんななげきはない筈です。市議会議員の選挙は眼の前にせまっています。今度こそ金のかからない、情実にとら
市議会議員選挙は、吾々に最も身近な選挙です。
「鹿を逐う猟師は山を見ず」
その候補者を当選させるためには往々にして手段をえらばず、軌道を逸脱しやすいものです。
けれどお互に相誡めあって今度こそ立派な選挙を致しましょう。そして理想に近づきましょう。
たとえ一歩たりとも。
昭和29年執行の際の市議会議員選挙の投票結果は次の通り。
◇当日有権者数 2万1,779人
男 1万567人
女 1万1,212人
◇投票者数 2万1,142人
男 1万245人
女 1万897人
◇うち不在者投票者数 196人
◇投票率（歩合）0.971
男 0.970
女 0.972
◇投票総数 2万1,141票
◇不受理の投票 1票
◇一般の有効投票 2万1,073票
◇按分すべき有効投票 10票
◇無効投票 58票
◇当選者の最高得票数 713票
◇当選者の最低得票数 511票