広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和33年 10月25日発行 内容

富士市金庫設置
来る11月1日より事務開始

来る11月1日から富士市金庫を設置することになりました。市金庫とは従来収入役が直接出納していた市の現金を収入役に代わって取扱う機関であります。

◎金庫設置の理由
なぜ金庫を設置するかと申しますと金庫事務を取り扱う所は別記の通り、銀行やその他常に金銭の取扱いを専門にやっている所で金銭の取扱いが正確で敏速に処理が出来、税金等の収入も支金庫各方面にありますから、そこへ納めていただけば非常に便利で、しかも収納した現金は直ちに銀行や農協等の預金となります。支払も金庫で扱います(本金庫のみ)から収入役の手元で現金を保管する必要はなく市の現金は安全に守られることになります。

◎金庫の種類と取扱業務
市金庫は本金庫と支金庫との二つに分かれています。
■本金庫
本金庫は支金庫総轄権を持っています。本金庫は親銀行とも呼ばれる所以もここに有ると思います。そしてその取扱い事務は市の税金を初め手数料一切の収納事務及び従来収入役が直接取扱っていた支払事務を行います。そのため市役所内に本金庫派出所を設け毎日銀行員が一人以上出張して事務を行います。本金庫はし金庫総轄権によって市金庫日々の収納状況を取りまとめ収入役に報告することになっております。
本年11月1日から2か年間は静岡銀行富士支店が本金庫としてこの事務を取扱うことになります。
本金庫の事務取扱時間、平日午前8時半から午後3時30分。土曜日正午まで。
■支金庫
支金庫は市税その他諸収入の収納事務のみを取扱い、支払事務はいたしません。
支金庫の事務取扱時間 各支金庫の営業時間中
以上申し上げました通り収納事務は本金庫、支金庫共に取扱いますが支払事務は本金庫市役所派出所のみで取扱いますから御注意下さい。なお今般の金庫設置について11月より事務取扱いが変わりますので10月分までの税金、水道料等は10月中になるべく納入するよう御協力をお願い致します。特に例外として市立中央病院の出納と畜場、公益質屋、支所における手数料滞納整理金等の収納は市の出納員又は分任出納員が従来通り取り扱いを致します。11月以降は取扱いませんから納税等はもよりの支金庫へ御願い致します。
御不明の点は市役所内会計課へ御問合わせ下さい。

◎市金庫事務 取扱機関名
静岡銀行富士支店(本金庫)、駿河銀行富士支店、清水銀行富士支店、協和銀行富士支店、富士農業協同組合、田子浦農業協同組合、田子浦農業協同組合浜通支所、岩松農業協同組合、岩松農業協同組合橋下支所、富士信用金庫、富士信用金庫駅南支店、富士信用金庫岩松支店。

水害地伊豆へ!
富士市から衣類5万点、現金43万円、白米50俵送る

台風22号は伊豆地方一体を襲い、予想外の被害を与えました。富士市では市内の各種団体に「水害・nの人たちに救援物資を…」と呼びかけたところ非常な熱意と温情あふれる市民各位の醵出により厚生課扱だけでも現金42万5,572円をはじめ衣類5万点、米8俵、履物若干が集り農産課扱では玉ネギ1,900貫、白米44俵が集り早速トラック7台で水害地伊豆地方へ送り感謝されています。
市内各区長及び婦人会役員が取りまとめた厚生課扱は次の通り。
黄色い旗の会 2,500円
鈴木惣三郎 3,000円
富陽軒 1万円
仏教会 5,000円
前田青年会 2,000円
華道連盟会 2,000円
久保田ドレメ 2,000円
長谷川鉄工所 1,300円
外山造船所 5,100円
中央病院白百合会 4,150円
清 安平 1,000円
市役所職員一同 7,600円
遠藤 昭 1,000円
光年製作所 3,000円
同右従業員 1,000円
市川京子 680円
リボン美容院 500円
佐野伊之輔 10,000円
柳島青年団 1,000円
本市場青年団 5,000円
石黒定義 500円
山川板金従業員 1万円
仲町子供会 1,500円
古物商組合 5,000円
小井出きみ子 500円
戸栗治三郎 700円
民生委員協働会 5,000円
東京電気工務所 600円
佐野貞作 5,000円
佐野芙美子 3,000円
鈴木宏澄外4名 215円
大昭和労組 1万1,342円
大竹清一 2,000円
小林製作所従業員 2万140円
銀行二水会 2,000円
浅間会 620円
第一小生徒 3万7,731円
東田子子供会 650円
神明町婦人会 布団10枚 マクラ12ケ
仲町婦人会 布団20枚 マクラ10ケ
五味島婦人会 布団4枚
川原宿婦人会 布団1枚
大興運輸 布団1枚
水戸島中婦人会 布団22枚 マクラ18ケ 座布団5枚
森島婦人会 布団15枚 マクラ20ケ
本市場婦人会 布団18枚
高島婦人会 布団1枚
鉄道宿舎 布団3枚
(厚生課)

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・水害地伊豆方面へ発走する市民から出された物資の山
(写真説明)・・・救援物資の積出し

運転者講習会

富士警察署は10月中に数回にわたって運転者講習会を実施しましたところ、まだ相当の欠席者があるので来る11月1日(土)午後5時から富士市体育館で運転者講習会を開くことになりました。必ず受けて下さい。(富士警察署)

大竹さん入選
県下赤ちゃんコンクールに

国民健康保険法制定20周年記念大会が10月10日静岡県民会館に於いて挙行された席上、県下赤ちゃんコンクール入選した富士市上横割の大竹仁ちゃんが表彰された。
出世時は2.5キログラムに足らぬ未熟児だったが、家族の熱心な哺育により優良児に入選したもので、県下で5人選ばれた中に入っています。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・仁ちゃん

年末融資の申込みは早目に

中小企業相談所へ

中小企業者は相かわらず金詰まりにあえいでいる情勢にあり、特に年末をひかえ資金の需要は極めて多いことと思料されます。
商工会議所内富士中小企業相談所では中小企業者の要望に応ずべく国民金融公庫及び県信用保証協会の預託保証によるものの利用をおすすめし融資の斡旋をいたしております。
斡旋要領、申込書の作成等詳細については直接中小企業相談所で指導いたしておりますので希望者はなるべく早目にお出掛け下さい。
○県信用保証協会預託保証により斡旋するもの
1 金融機関 市内各金融機関
2 受付場所 富士中小企業相談所
3 申込期日 10月20日より11月30日まで
4 貸付期間 90日(3か月)
5 貸付金額 30万円以内
6 貸付利率及び信用保証料
(1)貸付利率は金融機関の利率
(2)信用保証料は日歩6厘
7 保証人 2人
○国民金融公庫の融資を斡旋するもの
1 申込期日 遅くも11月末まで(例年、年末間際に殺到し処理できなかったこともあり、特に本年は台風22号に伴う災害復旧資金の貸出しの事情もあるので希望者は申込書だけでも早く出して下さい。借入手続は入用の時でも結構です。)
2 受付場所 富士中小企業相談所
3 貸付条件(普通貸付)
(1)借受人の資格 中小企業者で適切な事業計画をもちその事業資金とする者
(2)貸付限度 個人50万円以内 法人200万円以内
(3)貸付利率 月利8厘(日歩6厘)
(4)貸付期間 設備資金5年以内 運転資金3年以内
(5)返済方法 月賦、その他
(6)保証人 1名以上
(7)担保 100万円以内の場合、原則として徴しない
(8)その他 サービス業関係業種は個人20万円、法人50万以内に制限されます。

‐ 写真あり ‐

市文化祭開く

“市文化祭”開催についてこのたび初のこころみとして、富士市教育委員会・ニ富士市文化連盟の共催によりまして、レクレーションと郷土文化の向上をかねて、「文化祭」を行うことにいたしました。
11月1日から3日までの3日間を絵画、書道、写真の展覧会を、本町4丁目仮設店舗(名店街)で行い、同時に市内の小、中学校の児童、生徒の図面、習字、理科工作の作品展を、岩松公民館、第一小学校講堂の3会場で行います。
11月2日午前10時から午後3時までは、富士見高校講堂におきまして、音楽はマンボからクラシック、洋楽、邦楽の合奏、合唱。お芝居は悲劇から喜劇まで、その他民謡など市民の方々の腕によりをかけた出演による多彩な催しを計画しております。
老若男女を問わず、秋のたのしい小春日和にゆっくりくつろぎながら、一つおらが市民の素人芸はどんなものか御覧いただきたいと思います。

お米の配給所を変えたい方は申告を

消費者(お米の配給所から毎日配給をうけている世帯員)が生活上必要のため現在配給所から他の配給所に変更したい場合には次の手続により12月1日から変更先の配給所から配給をうけることができます。
配給所の登録変更を希望する世帯は、登録変更受付期日に主要食糎購入通帳及び印鑑を持参し、市役所商工課又は田子浦支所、岩松支所の窓口にお米の配給所を変更したい旨御申下さい。
ただし現在配給を受けている配給所に配給代金の貸借関係がないものに限られています。
○登録変更受付期日
11月10日(月)、11日(火)
なお登録変更受付期日以外には特別の場合(市内移動をし配給所が遠くなった場合等)の外配給所を変更することができません。 (商工課)

バラ展 11月に延期

既報通り10月16日より3日間開催予定の富士市第1回バラ(花弁)愛好者展示会は、22号台風により折角芽ばえた夢も吹き飛び相当の被害があり、予定した会期に開花の見透しがたちませんので止むを得ず11月上旬(追って会期決定)に延期することになりました。
従って出品希望者は会期の初日の午前7時より9時までの間に会場へ(本町4丁目名店街)出品物を持参し御申込み下さい。
優秀な作品には次の賞品を贈呈する外出品者には洩れなく参加賞を差上げます。特選2点、入選6点、佳作10点、作品の審査は会期の初日の午前11時から行います。
審査員には富士市観光協会長、富士市花の会長、清水市花の会講師を予定しております。