広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和33年 9月25日発行 内容

住宅統計調査

10月1日から実施

来る10月1日から7日までの約1週間にわたり全国一斉に「住宅統計調査」が行われます。
この住宅統計調査は国の基本的な統計調査の一つで昭和23年以来、5年ごとに行われました。
今回の調査は全国各地の都市をくじで選んだ地域についてその中の全部の住宅とその居住世帯を調査することになっていますが、このたび富士市は川原宿、東芝寄宿舎、大昭和社宅、下横割南、4、5、6、7、11班、十兵衛南5〜7班、同13班〜17班、水戸島下9〜17班、柚木6班〜12班、平垣2町内3、4、10、11班、平垣4町内3〜5班、本町3町内、国久6班〜8班、林町6、7班、緑ヶ丘、上町7、8班、四ツ谷5、6班、四丁河原下1、2、3班、東宮島5〜7班、前田新田(8、9、10、11班を除く)、三四軒屋1班〜3班の計97 そこで10名の調査員が10月1日を期して調査のためお宅にお伺いいたしますから御多用中まことに御迷惑とは存じますが、何分にも御協力をお願い致します。
調査することがらは、お宅の住んでおられる家の坪数、畳数、構造、破損の有無、建築の時期、持家か借家か、家賃(間代)設備などはどうかなど、建物についてのことがらとお宅の職業、勤労世界の一か月当たりの収入など経済的なことがらについてお尋ねします。
これらの事がらを調べた結果は「いま、日本の住宅の状態はどうなっているか」「どのような人がどのような状態で住宅に困っているか」「今後、住宅を建てたらよいか」など住宅対策をたてるため是非必要な資料をつくるため是非必要な資料をつくるために使われるのであって、税金の査定や家賃の取締りなどの目的に使うようなことは絶対にありませんので、調査員がお伺いしましたらありのままお答え下さるよう重ねてお願いいたします。(総務課)

伊東競輪
次回は3月

8月の売上げ9,900万

昭和33年度第一回富士市熱海市共催伊東競輪は、8月23日より開幕されましたが、あいにくの台風17号にわざわいされ前節2日間開催延期する等予想外不振にあいました。しかし後節は順調な車券売上げを示し、一億は突破できませんでしたが、9,992万余円の車券を売上げました。
今回の熱海市との共催競輪における開催収益金は両市折半となるので多くは望めませんが、次回の単独開催伊東競輪は昨年度同様好季節とあいまって相当の売上げを期待しています。(商工課)

公明選挙「話し合い」

「話しあい」(中)
学習とは…

‐ 写真あり ‐

人間は「社会的生物」であるということばがあるが、人間の歴史と人間社会のありかたを少し考えてみてもこのことはうなづくことができる。事実、人は「話す」ことによって、他の人との間にさまざまな交渉をもっている。こうした人間の「話しあう」習性を活用し「三人寄れば文殊の智恵」といわれる共同思考の効果をねらって、組織的な教育や、学習に応用したのが「話しあい」学習とか共同研修といわれる方法である。こうした方法は今迄も「芋こじ会」「ともみがき」「常会」とか「寄り合い」などの名で普及されてきたが、今日のいうところの「話しあい 「話しあい」の特点

(1)異なった立場からの見方経験、意見によって参加者の考えを高め、その活動を活発にする。
(2)それに伴って、自分の考えの浅さや、視野のせまさに気づきより広い、とらわれない考えをもつようになるとともに、皆の協力により、より高く正しい意見に達する。
(3)身のまわりの身辺の問題を自由にとり上げることができるので問題について関心も深まり、何よりも実益が伴うならことによって勇気がつけられる。
(4)実際生活に即した物の考え方が身につく。
(5)人の話を理解しようとする努力によって「聞き上手」になるそれとともに、話しあいの間には受ける示唆や、自分の考えを正しく発表することによって、発表の経験をつみ思考力がついてくる。

公明選挙と「話しあい」

公明選挙の趣旨を達成するには、何よりも、まず選挙民一人一人が政治的教養を高めることが大切であります。本来「話しあい」は、それ自身が社会的な性質をもっているし、また実際生活はすべて、それが政治につながっているのでありますから、それら間接または直接の政治や選挙の話題について話しあい学習することによって選挙民の社会や政治を見る目が合理的、かつ高まることは当然でありそれが必ずや選挙などの行為に現れるようになります。

共通広場

公明選挙についての話しあいの場は、第一に市町村において公民館の事業として開設されている青年学級、社会学級や各種の講座、あるいは青年団、婦人会、PTA等の活動として行われている諸集会を生かすことが望ましい。なぜかと申しますと、これ等の学級、講座の中に政治や選挙についての学習内容がとり入れられることは、それらの本来のあり方であり、また煩雑の機構や行事をさけることも出来るからであります。
第二は部落会や町内会などの小地域の住民組織を話しあいの共通広場にすることで、これによって話しあいはより広くひろがりを持つようになります。
つぎに話しあいの集まりをもつ場合大切なことの一つは場所、時間についての充分考慮をはらうことで地域の事情、住民の業態や生活様式、自然環境、季節によって集ることがおっくうでなく、生活の中にとけこめるような配慮をしなくてはならない。

話題のえらび方

どんなことを話しあったらよいか話し合いの内容は「生活にはじまって生活に帰る」ものでなければなりません。すなわち公明選挙のための話しあいは、話しあう人々の生活の実態の中に動いている政治や選挙の実態を正しく把握して民主政治の正しいありかたを目指し、よい政治の実現をはかるため選挙を公明にする意識を涵養するものでなくてはならない。例えば
A自分たちの生活をよくし、幸福になるためには何をしたらよいか
B自分の市町村の政治、行政、みんなのくらしはどうなっているか
C日常生活において経験する生活の結びつき
D政治を行うのは自分であるという責任と自覚を高めるもの
E新聞やラジオのマスコミ(大量通報)を通じて行われる政治経済文化に対する情報を批判的に受けとめる力を養うもの
などがあげられています。

次号は公職選挙法について

「空巣」に御用心

農繁期は自主防犯で

 連続豊作の予想も嬉しい黄金波うつ実りの秋がやってまいりました。
 喜びの収穫に、また更に食糧増産の準備に、と猫の手も借りたいことと思います。例年みなさん方の多忙なこの農繁期を狙って泥棒や、押売り、詐欺などの犯罪が増加します。泥棒は疲れてぐっすり眠ったところを狙う「忍び込み」留守中の家を狙う「空巣狙い」また行商人に化けて物を売るフリをして家々を回り、留守の家があると泥棒に早変わりする「空巣狙い」があります。押売りは老人や子供たちが留守している家を狙い…
 脅かしたり、うるさくネバったり、又学生の風をしたりして同情を求め、悪い品物を売りつけるのです。詐欺もやはり留守番を狙って。「今、野良で御宅のお父さんに頼まれたから」など、さもほんとらしい嘘を上手についていて物品や、現金を出させてこれをだまし取るなどの手口が多くあり、警察では皆さんが安心して食糧増産に励んで戴けるよう、特別警ら隊を編成し各部落をクマなくパトロールさせたり、お巡りさんに皆さんのお宅の防犯態勢は充分かどうか、防犯診断をさせたり致しますが、何分警察官の人員も少ないのでこれだけは決して完全とは申せ  そこでやはり自主防犯、つまり皆さんの手で自ら守る御配慮がどうしても必要であると思われます。野良に出ている皆さんの留守の戸締りは大丈夫でしょうか!この頃空巣狙いがこの地方にもさかんに横行しています。押売りや留守宅詐欺がお宅に見えましたらいち早く「警察へ」と呼んで下さい。警察では直ちに現場に急行して悪者を捕らえ皆さんを確実にお守りいたします。なお警察では皆さんの強力な後だてになろうとして夜となく昼となく心を砕いているのでありますから困ったこと、特に少年同題等についてお困りのときはご相談下さい。
 犯罪を町からしめ出してほがらかな豊年祭りを楽しもうではありませんか。(富士警察署)

雨中の畜産会

乳、和牛、豚80頭が出陳

本年度(第四回)富士市畜産共進会は9月16日富士市役所広場で約80頭の乳、和牛、種豚などがあいにくの雨を衝いて審査が行われました。
この日は朝から降ったり止んだりの悪天候の中を市内各農家から乳牛25頭、種豚27頭和牛30頭が出陳されたが、いずれも磨きのかかった自慢のものばかりが出され審査員は採点に一苦労の末ヤット厳選の結果次の通り入賞をきめました。
○乳牛の部 優等 三浦光雄(水戸島下)
一等一席 鈴木 幸(森島)
一等二席 花崎年雄(五味島)
○種豚の部 優等 金指安平(平垣)
一等一席 小林善次郎(森島)
一等二席 菅谷金作(堀下)
○和牛の部 優等 佐野 清(中島)
一等一席 小川和作(河原宿)
一等二席 小林強作(中島)
一等三席 望月健吾(中島)
(農産課)

‐ 写真あり ‐
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・審査風景

赤い羽根募金

10月1日から31日まで今年もまた赤い羽根共同募金が全国的に実施されます。
どうぞ例年通り市民の絶大の御協力を賜りますようお願い致します。

愛好者のバラ展
多数の出品を歓迎

10月16日より18日までの3日間本町4丁目名店街において富士市第1回の秋バラ(花弁)展示会を開催します。
この展示会は同好者のバラ展でありますのでお気軽に出品下さいますようおすすめします。出品物については種類を問いません。
出品希望者は10月16日午前7時より午前9時までの間に会場(名店街)に出品物を持参しお申込み下さい。
優秀な作品については盛沢山の賞品を用意してあります。
展示会の会期は
10月16日 審査(午前11時)
展示(午前9時)(午後5時)
10月17日 展示 〃
10月18日 展示 〃
表彰式(午後4時)
なお詳細については市役所商工課内観光協会へ御問合せ下さい。

体温計の無料検査

正しいと思っている体温計に誤りがあっては、それこそ大変です。
安心してお使いになれるよう検査をお受け下さい。
9月29日午前10時より午後4時まで本町4丁目名店街において検査を行います。 (商工課)

お知らせ

火災を発見したらいち早く
「火事」と電話局を呼んで下さい
すぐ消防団本部へつないでくれます

建物を建築する場合には必ず建築確認申請(建築届)をして下さい

タバコの消費税は市税の中約4.9%を占め市の大きな財源になっています

人口の動き

人口総数 4万3,900人
男 2万1,903人
女 2万1,997人
世帯数 8,260世帯
転入 315人
転出 198人
出生 74人
死亡 24人
婚姻 17件
離婚  4件
(9月1日現在、住民登録による)