広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和33年 4月25日発行 内容

富士市長選挙
遠藤氏、無投票で当選

選挙会は4月21日開く 4月20日執行の富士市長選挙は10日告示、同日立候補届出を受付、15日午後5時を以て締切りました。締切期日までに立候補届出のあった候補者は現市長の遠藤脩治氏が一人でありますので公職選挙法第100条第一項の規定により無投票となりました。
富士市選挙管理委員会は16日午前9時から委員会を開き富士市長選挙の選挙会の日時及び場所について協議した結果、21日午前11時から市議会議事堂で選挙会を行い選挙長は当該公職の候補者を以て当選人と定めたので選挙管理委員会は同日当選証書を附与しました。
◇当選人
富士市松本137番地の1
遠藤脩治(54歳)

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・再選の遠藤市長

漸く交渉妥結
旭化成建設急ぐ

旭化成富士向上用地買収交渉については、その後特別委員会は市当局と共に交渉妥結を期し、全力を傾注して部落委員と折衝を重ねて参ったのであるが、会社の要望する時期より大分遅延したので斉藤知事も事態を重視し、4月14日再度来市され田子浦中学校に於て部落代表委員及び土地関係者に懇請し、市議会全員協議会にも出席し懇願された。その後も特別委員は連日連夜部落委員と話し合いを進めた結果交渉困難を極めたこの問題もようやくにして大綱については妥結をみたのでありまして、用地関係者の御理解と御協力に深く感謝しておる次第であります。

近代施設の火葬場建設

厚生委員会

火葬場は鷹岡町と共同設置することをさきに決定したのでありますが、施設の完備した理想的なものを建設すべく鷹岡町厚生委員会と共に3月24日愛知県津島市を視察した。その後4月11日鷹岡町において合同厚生委員会を開き協議し施設の具体的問題につき話し合った結果、近代的施設を誇るものを建設すべく努力を続けております。

用地買収にもう一息

建設委員会

 都市計画路線富士鷹岡跨線橋建設に伴う東海道本線南北にわたる用地買収の家屋移転はその後引続き委員会は全力を尽くして交渉に当たっております。中でも難交渉の用地買収も逐次解決の方向にありますが委員会はなお全面的に交渉、妥結するため一段の努力を注いでおります。

農家へ技術導入資金貸付

農家へ貸付又は融資する技術導入資金は昭和31年度より「農業改良基金制度」によって実施しています。ところがこの制度の内容について余り知られていないためか利用者が少ないようです。そこで今月はとくにこの制度についてお知らせ致します。
これは農民が能率的な事業を推進していくため技術導入資金として貸付するもので一つは直接農家を対象とする奨励事業について無利子で貸付もう一つは県信連などを通じて農業施設の導入資金を融資するという二つにわかれています。すなわち無利・qの技術導入資金の種類は(1)水稲の早期栽培に必要な資材購入費に(一年以内に償還)(2)ビニール促成栽培(同)(3)茶園の改植と茶苗に(三年以内)(4)果樹優良種苗に(同)貸付また後者は(1)耕作用トラックター購入のためには年8分の1厘の5年償還、一年据置で融資を受けるほか(2)病虫

岩松水源 2号井が完成

揚水量1日2万6,000石

 富士市営岩松水源2号井がこのほど完成したので去る28日市議会建設委員立会いで揚水試験を行った結果、予想以上の成績をみせました。この井戸は深さ409尺3寸のさく井口径は16インチで1日の揚水量は2万6千石となっています。
 更に4月15日には荏原製の50馬力水中モーターポンプを取付けましたがこの性能は毎分3トンを揚水することがわかりました。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・揚水試験中の2号井

商店の定休日

富士商工会議所及び富士市商店会連盟は労務管理法に基き業者の申合わせにより次の通り「定休日」を定めましたのでお知らせ致します。
◇毎月第3日曜日定休日
薬種商、金物店、家具店、履物店、セトモノ店、時計店、化粧品小間物店、洋服仕立店
◇毎月18日定休日
精肉店
◇毎月20日定休日
食料品店、菓子店、呉服及び洋品店、運動具店、書籍店

鉄筋三階の岩松小学校

9月末には完成

 富士市岩松小学校の鉄筋三階増改築は昨年9月3日市内石井組の請負で第一期工事に着手、突貫工事を押し進めていたが本年3月28日第一期の竣行検査を終えた。引続き4月1日第二期工事に入ったが完成は9月30日の予定。
 工費は第一期が1,980万円、二期工事1,890万円となっています。総建坪は795坪の鉄筋三階建で普通教室14、特別教室5、その他校長室職員室、小使室、宿直室など

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・岩小

市政を語る座談会

市長ら各部落を歴訪

 「市政を語る座談会」は23日から岩松公民館を皮切りに5月9日まで10日間毎夜6時から各部落の公会堂で開かれる。これは明るい富士市政をより良くするために遠藤市長をはじめ各課長が列席して市民と膝を交えて語り合うというもので関心が寄せられている。
日時及び会場は次の通り
○23日岩松公民館
○24日瀬戸川原公会堂
○25日四丁川原下公会堂
○30日前田新田公会堂
○5月1日 新浜幼稚園浜分園
○2日田子浦中学校講堂
○6日東芝蓼原社宅
○7日勤労者会館
○8日南本田源立寺
○9日中島公会堂

自転車荷車税廃止

新たに軽自動車税生る

地方税法の一部改正によって昭和33年度より市町村の自転車荷車税が廃止となり新しく軽自動車税が創設されることになりました。軽自動車税は従前の自転車荷車税の課税対象である原動機付自転車と県税の自動車税の課税対象である自動車のうち軽自動車及び二輪の小型自動車に課せられるものであります。軽自動車のうちには農家で使用している(メクテイラー等)により道路を運行する場合もその対象となります。

◎自転車荷車鑑札交付の廃止
従来自転車及び荷車を新しく取得(購入)した場合は課税標識として鑑札を交付しておりましたが4月より鑑札の交付は廃止となりました。旧鑑札を取外し又は使用しない場合には鑑札交付簿(自転車の照合等に使用)の整理がありますから税務課又は支所に返還せられたい。(税務課)

3月伊東競輪終わる

売上げ新記録
なんと1億1,800万円
収益金は約500万円

昭和33年度富士市営第一回伊東競輪は、3月15日、16日、17日後節3月21日、22日、23日の6日間伊東市の伊東温泉競輪場において開催しました。行楽シーズンと初日から恵まれた晴天に好調な車券の売上を示し伊東温泉競輪場始まって以来の車検売上新記録をつくり有終の美をかざりました。6日間の車券売上高1億1,813万1,800円と昨年4月伊東市営競輪において樹立された売上新記録1億1,745万5,600円を堂々と破る新記録を一年振りにうちたてました。
昭和32年度における本市の競輪事業収益は、昨年11月熱海市との共催による224万円、今回開催の単独3月競輪による収益金約500万円以上とあわせて約750万円が競輪事業による収入となり市財源の内の税外収入として大きな役割を果たしています。

自転車には車籍登録を

警察では、頻発する自転車盗難の防止と被害品の回復のため去る昭和31年5月に自転車車籍登録制実施要綱を定め、現在までみなさん方所有の自転車の車籍登録を実施しその登録自転車には車籍票を付けて参りました。従って正規の自転車には、鑑札番号票と車籍票の二つが付けられこれにより盗難後質屋、古物屋に入質或は転売されたものを発見したり、或は紛失の自転車の所有者が判って本人に引取られ喜ばれたことが度々ありました。こんご鑑札は廃止されても車籍の登録は従来通り行われます。自転車の所有者である証明は車籍票以外無くなる訳ですから従

登録変更
お米の配給所

生活上消費者がお米の配給所を変更したい場合は、市役所商工課又は支所へ配給通帳及び印鑑を持参して登録変更の手続をして下さい。登録変更の申請手続は、5月12日、13日の2日間に限られております。但し現在登録している配給所に配給代金の貸借関係がない場合に限ります。

被保険者の異動について

被保険者の異動(転入転出或いは社会保険に加入脱退の場合)は必ず保険課まで国保受診証及び印鑑をもって10日以内に届出して下さい。但し社会保険加入の場合はその保険証もお持ち下さい。又医師にかかるときは必ず国保受診証を医師の窓口に出して下さい。出さないときは国保として扱ってくれない場合がありますから忘れずに出す様注意して下さい。

陸、海、空 自衛官募集

(1)応募資格
日本の国籍を有する心身共に強健な男子で次の各項に該当する者
○昭和33年6月1日現在18才以上25才未満の者(昭和8年6月2日から昭和15年6月1日までに出生した者)
○学校教育法に定める中学卒業程度の学力の有する者
(2)受付期間
3月1日より4月15日までとなっているが受付は試験日の前日まで市役所又は試験場で取扱います。
(3)志願手続
志願者は市役所総務課まで志願票2通を受取り所要事項を正確に記入した上で、5円切手を添えて総務課まで提出して下さい。
(4)試験
4月25日から5月11日まで
(5)採用決定と入隊
採用予定者には採用予定日の約10日前までに本人に通知します。
(6)試験場
沼津試験場(試験日5月10日)
なお詳細については市役所総務課までにお問合わせ下さい。

お知らせ

今月の納税
第一期の納期は
固定資産税
都市計画税
納期限4月30日まで
楽な納税 日頃の貯蓄

火災を発見した時は すぐ電話で「火事」と
火災を発見した方は、逸早く電話で「火事」と呼んで下さい。
電話局では「火災通報電話」ですぐ消防団本部へつないでくれます。
出ましたら簡単に火災の発生場所と状況をお知らせ下さい。
その他のお問合わせは
「電話1380番」
消防団本部へお願い致します。

人口の動き

人口総数 4万3,269人
男 2万1,580人
女 2万1,689人
世帯数 8,053世帯
転入 289人
転出 162人
出生 73人
死亡 23人
婚姻 42人
離婚 1人
(4月1日現在、住民登録による)