広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和33年 2月25日発行 内容

アッ!危ない路上の遊び
年間死者8名の傷者29名

富士署管内の交通事故白書

昭和32年1年間に富士警察署管内に交通事故はどの位起きたでしょう。
先ず事件の件数は90件でこの中死んだ人が8人、傷ついた人が92人、物の損害が258万円ありました。この事故の起きた主な原因はスピードの出し過ぎが16件(昭和31年は22件)で最高を示し、次はよっぱらい運転の事故で11件もあり昭和31年にくらべ7件もふえております。又無免許運転が13件(昭和31年は10件)ありました。法規にきめられた事を良く守れば必ず事故は防げます。
又時間別にしますと午前7時から9時までが17件で最高、次が午後3時から5時までが13件でした。ですから朝の出勤、登校時間と帰る時間が一番多いわけになりますから特に交通量の多い時は注意しましょう。
事故を起こした主な車は小型貨物(主に三輪車)が37件、普通貨物(トラック)が23件で、ハイヤーの事故は10件ありました。
路上では交さ点が一番多く31件で左右の道路を良く見ないでそのまま進行した為起きた事故で踏切で一時停車をしなかったもので踏切を通る時は必ず一時停車をして安全かどうか確認して通過する様にいたしましょう。
これらの事故の中で被害者側(傷ついた人の側)にも不注意のあった事故が8割近くあります。それは左側を歩いたり自転車の無灯火や二人乗り等又道路一杯に並んで歩いたりした為に起きた事故であります。右側通行しなければならない事や横断歩道を歩かなければならない事は誰でも知っている事です。それでも中々守られないのはどうゆうわけでしょう。事故のない町にする為には先ずこの様な簡単な事から守って行く様にすれば必ず事故にない明るい町となって行くでしょう。(交通係)

‐ 写真あり ‐

「メートル法」に慣れましょう

明春1月1日から実施

いよいよ本年12月31日以後いままでの尺貫法、ヤード、ポンド法が全廃ときまり昭和34年(明春)1月1日より「メートル法」に変わります。
この「メートル法」とは、長さ重さ体積など物をはかるときメートル、キログラム、リットルなどの単位を使い現在の尺貫法、ヤード、ポンド法などが雑然と使用され全く不便でまた学術上の単位と一致しないため今回のメートル法の一本立になったためです。現在メートル法を使っている国は世界で81ケ国以上に達しているといわれている。従って34年1月1日からメートル法専用になるわけです。日本の計量単位を早く一つに致しましょう。

無料法律相談所

毎月14日午後1時より午後4時まで商工会議所内の中小企業相談所において、無料法律相談に応じております。
中・小企業者その他全般に亘って法律に関することならどんなことでも相談に応じますので御利用下さい。
次の開設日は3月14日です。
担当弁護士 田口英太郎氏

火の元に御注意
昨年は約800万円が灰

春の火災予防週間が今年もまた2月28日から3月6日まで(車輌火災予防週間)と3月7日から3日まで(一般火災予防週間)が全県下一斉に始まります。
火災予防については各家庭において日夜いろいろと御配慮下されておりますが特に例年これからの2、3月は風も強く湿度も低いため火災の発生が多く大火災が誘発する季節でもあります。

「火の始末終わって今日も務めおえ」

わが郷土から火災を出さないためには市民各位が火の元に注意しましょう。また昨年一年間に発生した市内の火災状況がこのほどまとまりました。これによると32年度中に発生した火災は大小合わせ24件で金額にして797万5,200万円の損害を出しました。お互いに火の取扱いに気をつけましょう。(富士市消防団)

防火帯建築
33年度更に20戸を

私達の街を焼けない街にするため国、県、市の補助を得て行う防火建築帯造成は本年度4ブロック19戸が3月末日には竣工式を挙げるよう最後の仕上げ工事を急いでおります。又、昭和33年度も該当者の協力を得て20戸以上の防火建築が予定されております。工場誘致、港湾造成、駅舎改築等、市の発展は予測する事が出来ません。富士市の繁華街発展のため、防火建築造成5カ年計画に市民の絶大な御協力をお願い致します。
(商工課)

店舗診断実施のお知らせ

本年度第3回外部診断を3月上旬、県より診断員を招いて行います。
店舗の構造、陳列、装飾、照明等の改善によって新しい商店街として、私達の店を発展させましょう。
希望者は、商工課又は中小企業相談所へ2月末日までに申込んで下さい。
(商工課)

農地等の事前転用防止

農地法による農地は、その耕作者みずから所有することを最も適当であることを認め更に耕作者は農地の取得と権利を保護しその他の土地は農業上の利用関係を調整して耕作者の地位の安定とあわせ農業生産の増進をはかることを目的としています。従って農地改革後は農地の権利移動および転用制限の統制を行っておりますが、最近とくに農地法の規定による正式許可を受けず勝手に農地等の転用が相当に多く目立っている実情下であります。
これは農地等の転用統制を乱し農地法の趣旨に反する行為であるため市農業委員会はこの農地転用を未然に防止するため今後のうちを転用しようとする者は必ず正式書類を提出、更に知事の許可書を得て立札を掲示するよう係では指導している。まだ無断転用については農地法第4条(農地転用の制限)および第5条(農地転用制度の例外)の規定に基いて県当局も断乎として取締る方針でのぞむ意向のようであります。
農地転用(潰地)については間違いなく市農業委員会へ御相談の上、罪に問われぬよう耕作者の絶大な御協力をお願い致します。
(農業委員会)

金属くず 取扱業者へ

2月1日から静岡県金属くず営業条例が施行されました。
金属くずを取扱う者で営業所を設けて商売する金属くず商は県公安委員会の許可を受け、許可証がなくてはなりません。また金属くずの買い出し行商をしようとする者も公安委員会に届出をしなければなりません。
許可を受けないで営業したり、届出をしないで買い出し行商すると県条例によりそれぞれ処罰を受けることになりました。
金属くずの営業をする者でまだ許可を受けずあるいは届出をしていない者は今直ぐに定められた手続を済ませて下さい。
くわしいことは近くの警察か駐在所又は派出所に御相談下さい。
(富士警察署)

幼稚園児募集終わる

富士市教育委員会は昭和33年度市立田子浦および岩松幼稚園園児の募集を11日より20まで各田子浦、岩松支所で申込み受付を行いました。入園資格は昭和27年4月2日から同28年4月1日までに出生した幼児で田子浦、岩松地区に居住しているもの。なお保育料は1人1か月300円となっています。
(教育委員会)

お宅の評価額は
課税台帳(3月1日より20日まで)縦覧

皆さんの家や土地の評価額は2月末日で決定し、課税台帳に登録され昭和33年度の固定資産税の基礎になります。「お宅はいくらに評価されているでしょうか」。
3月1日から20日まで市役所税務課で台帳をご覧になって下さい。ご覧になった結果により審査の請求ができます。なお決定された価額などは昭和35年度まですえ置かれます。

社会福祉寄附受領(報告)

社会を明るくする運動は一日の休みもなく続けられております。
昨年4月以降次の人により社会福祉事業費として総額16万4,540円の御寄附がありましたので御知らせすると共に深く御礼申上げます。
この基金は社会福祉事業資金として最も有意義に毎日活用させて戴いており、多くの気の毒な人達が厚生への途を進みつつあります。
・新町 渡辺理一 1万円
・宮下 落合 武 3,000円
・水戸島 大芝徳子 1万円
・橋下 植田満夫 1万円
・四ツ谷 藤島美智子 他1名 1,000円
・中島 佐藤恵温 3,000円
・富士ボーイスカウト第三隊員 1,100円
・富士新聞社長 5,000円
・吉原ロータリークラブ 2万円
・仲町 和田辰夫 1万円
・水戸島 佐野富夫 5万円
・本市場 矢部幸次 1万円
・沼津ロータリークラブ 1万円
・本町1丁目子供会 300円
・平垣2丁目子供会 500円
・あさま会一同 920円
・水戸島上区子供会 500円
・下横割北区子供会 2,100円
・本州製紙労働組合富士支部 1万5,000円
・富士警察署へ届け出た者4名 2,120円 (富士市社会福祉協議会)

市役所事務の御案内

土木課(その9)

道路河川というものは、市民の皆さんの日常生活により良く「マッチ」せしめる事はそれはやがて明日への市勢の伸展の基礎となるものの一部である事は御承知の通りであります。従って土木課と致しましては、既存の道路河川の維持改修及び新設のものの将来への計画等は常に市民生活と結びつけて考え議決せられたものを忠実に実行に移すのが主な業務であります。
この外工事に附帯した不用官地の薄墨の公用廃止払下げの手続関係道路河川の占用手続建築確認申請事務の取扱い等を致しますが何分にも広範の市域内の土木関係につき予算等の関係もあり中々皆さんの御要望御期待にそい兼ねますが皆さんも何卒我々を御鞭撻の上御協力を賜りより住みよい富士市を建設致し度いものと考えます。

紙かん遊びは怪我のもと

最近各地で子供さんが、紙かんの火薬をもてあそび、そのため事故が続出しています。
危険な紙かんも火薬の量が比較的少ないことから玩具用として許可製造販売されているものですが、なんといっても塩素サン加里と赤燐などを原料とした火薬であり、玩具とはいっても用いようによっては思いもよらない事故となり、手指や手首に大怪我し、片輪となった悲しい事故も県下の某地にありました。子供さんの化学する心、研究心は助長すべきですが、好奇心による悪戯は止めさせなければなりません。
危険な行為としては、紙かんの紙をはがして火薬を集め、これを鉛筆のサックや、空缶、あるいは味の素などの小ビンに詰めたり、コーモリ銃の火薬に使ったりすることです。
こんなことをして手指を飛ばしたり、失明したりした例は富士市内にも数件あります。
また、紙かんそのままを重ねてポケットへ入れて遊戯中摩擦ではぜて大怪我をした例もあります。悲惨な事故を起こさないうちみんなで充分注意して子供さんを護りましょう。
(富士警察署)

譽の健康家庭

菅谷、鈴木さんが表彰

昨年の8月第12回国体を契機に健民運動の一環として静岡県健民協会において各市町村5,000世帯に一世帯の割で健康家庭を表彰する旨通知がありました。早速区長さんにお願いして選考基準に基いて各部落一世帯宛選考していただきその中から市において厳選して健民協会表彰方推せん致しましたところ来る3月25日静岡市外の日本平山頂で左記2家庭が晴れの表彰を受ける事に決定しました。
一、被表彰者
本市場新田 菅谷重作
松岡 鈴木孝一
二、選考基準
1 5人以上の家庭構成である事。
2 8月現在において過去1か年内に病臥者なく全員で健康であること。
3 常に健康の増進をはかり環境衛生に留意し家庭内むつまじく社会人としてエチケットを守り隣近所の交際至極平穏である事

明るい越年運動(報告)

年末に際して本運動を実施しましたところ、富士市婦人会の役員各位の御努力と市内各御家庭の絶大な御協力を得まして左の通り沢山の金品が寄せられました。これは民生委員の手を煩わして気の毒な家庭178世帯632人及び児童福祉施設病院等に入院入所している方達に温かい賜物としてお届けいたしました。
白米 3斗
餅 120貫
缶詰キャラメル等 60点
中古衣料 1,300点
日用品(石鹸) 24点
学用品ノート 150点
雑貨(下駄) 300点
ボロ新聞紙等 20貫
現金 12万8,400円
尚この配分を受けた人からは多数の感謝の言葉が寄せられております。
(社会福祉協議会)

衛生ニュース

ゴミ箱を作る

(1)衛生モデル地区で
環境衛生モデル地区柚木(区長佐野延一氏)ではハエの発生防止と夏の伝染病予防のために区民が協同してゴミ箱を作り各班1箇(全区16箇)づつ備付けた。
(2)一般市民の結核健康診断終わる
昨年12月より実施中の一般市民のレントゲン撮影は去る2月6日を以って全日程を終了した。その結果は目下続影中・ナあるが70%を上まわる受診成績を納めた事は市民各位の深い理解の賜物である。
尚今後一層結核撲滅のために御協力をお願い致します。(衛生課)

県バドミントン初心者 選手権大会

3月2日 体育館で

県バドミントン協会は3月2日(日)午前9時から富士市体育会館で第3回県バドミントンSBB選手権大会を開催する。
競技方法はトーナメント式で男女とも単複の二種目。
参加料は協会員1人60円の一般100円(但し10円はオリンピック協力費)。
※注 SBB選手権大会とは静岡県バドミントン初心者選手権大会という意味です。

お知らせ

住民登録
転入、転居の届は14日以内に戸籍課又は支所へ

伊東けいりん
毎日発送12時
3月前節 15日(土)、16日(日)、17日(月)
後節 21日(祭日)、22日(土)、23日(日)
主催 富士市