広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和32年 2月25日発行 内容

昭和31年の「蚊とハエよ」さようなら運動を省みて(2)

 新生活運動などと言う言葉がそろそろ耳に「タコ」があたる時分果たしてこの運動が実践されているだろうか今後共実行されて行くだろうか?私は時々こんな事を思い出す。"のど"もと過ぐれば熱さを忘れる。世の中の人の常として直接個人に利害関係が伴う場合はよくこれをわきまえて実行するが間接的な問題にはあまり関心を持たないものであります。
 「蚊とハエよ」さようなら運動こそ後者の代表的なものかも知れない。以前我々が卑下した中国でさえ新国家建設の第一番目にこの運動に着手したと聞いている。我が国でもおくれ馳せ乍ら今や国家事業として、着々その実を揚げている事は前にも述べた所であります。私達の富士市に於いても今年は地域青年団婦人団体等の協力のもとに「蚊とハエ」の撲滅運動を展開致しましたが振り返ってその実績を見る時必ずしも良好とは言えない。一年や二年で「蚊やハエ」がいなくなる様ではこんな大げさにさわぐ必要がない。
 前号でお話しました衛生モデル地区柚木の結果を見ても、或は準モデル的地区の田子、宮下、林町、平垣一区の各地区を見ても解ると思います。薬品撒布はあくまでも消極的な駆除方法である事はよく体験された所ですが昭和32年度はこれと共に積極的な施設改善及び発生源の絶滅等に重点を置きたい。
 問題は人の努力と正比例し蚊やハエの被害が少なくなっていることは事実でありあらゆる統計からも明瞭であります。熱心な地区指導者の犠牲的な努力はやがて蚊やハエのいない住みよい郷土建設の一助となる事でしょう。
 全国でもこの運動に熱心な広島県では伝染病患者の激減、赤ちゃんの死亡率が普通地区の59%が25%に減り牛乳生産量が2割も増加した等数多くの成績を上げて居ります。又この運動のお蔭で蚊やハエになやまされる事がなくなり産児制限と言う可成りむづかしい科学的なテクニックと愛情と言うデリケートな問題を上手に熟し得る様に成り一層幸福になったと言う話も聞いて居ります。
 個人の健康は市の発展に重大な関係を持つ事は言うまでもない、如何なる文化も健康の基盤の上に立っている。(つづく)

"さなぎを取りましょう"
 来るべき春に備えて便所の周囲や堆肥舎附近の土を掘り返しハエのさなぎを取りましょう。取ったさなぎは焼き捨てるか土中深く掘って埋めて下さい。

花いっぱい運動に協力しましょう

 お互の生活のたてなおしを、誰にもできて、みんながたのしめる「花」をつくることからふみきってみたい。第12回国民体育大会を「花」で迎え「花」で埋めたい、そして静岡県の明るい生活と美しい姿を全国に紹介したい、という気持から、既に花の会をつくり「花いっぱい」運動をすすめていたものたちが集って、昨年11月「静岡県花の会連合会」を結成し、全県的に「花いっぱい」運動を展開するこ・ニとなりました。その後、この運動を主旨を理解し、協力し、花の会を組織し「花いっぱい」の計画を研究し、運動に乗りだす、という活発な動きがあち

「国民健康保険だより」

◇無料健康相談及血圧測定について
 最近高血圧による疾患が比較的多い様です。疾病事故の予防策として、血圧の亢進を(自覚している方は、勿論ですが)自覚していない方でも40才に位になれば一応男女共測定して自分の健康状態を知って置く必要があると思います。そこで下の日程表の通り医師会の応援を得て部落を巡回し、無料健康相談及血圧測定をいたしますから、希望者は遠慮なく御出掛け下さい。時間は午後一時より午後三時までです。
◇被保険者異動の届出について
 会社、工場、其の他の健康保険に加入していない富士市民は全部国民健康保険に加入しなければなりません。従って会社、工場等の入社、退社により被保険者の異動を生じた場合には必ず10日以内に印鑑と受診証を持って、市役所保険課に申し出て下さい。他市町村へ転出又は転入の場合は商工課へ届出と同時に国民健康保険の方も届出して戴きます。
◇療養費窓口払い金額
療養に際して医師の窓口で療養費総額の1/2を現金で支払って下さい。この内容は往診料、投薬、手術、入院料及び其の賄料迄も含められています。(歯科の入歯は除く)尚健康保険では完全治療に必要な限度は充分許されていますので、御不審の点は市役所保険課へ御問合せ下さい。
◇所得税深刻について医療費、保険税等の控除
 所得税の深刻に際して、31年中に自分と自分の扶養家族のために、実際支払った医療費で自分の所得の5/100を超過した額は所得から差引くことが出来ます。(最高は15万円迄)従って日常、医療、助産、医薬品等の出費の場合には領収書を大切に保管して置く方が有利です。
 国民健康保険税も所得額から控除されます。(概算所得控除を除く。)

‐ 図表あり ‐
( 図表説明)・・・無料健康相談及び血圧測定日程表

3月12日 富士川用排水土地改良区総代選挙

2月15日富士川用排水土地改良区総代会総代の任期が満了したのでこれに伴い3月12日総代会総代の選挙を行います。
この総代選挙の選挙権を有する者は、土地改良区の組合員の資格を有する者。被選挙権は、土地改良区の組合員であってなをかつ選挙期日現在において年令25年以上の者であること。
選挙人名簿は土地改良区において調製しますが次のとおりです。
調製期日 2月20日現在
組合員名簿に基いて調製
調製期限 2月24日
名簿縦覧期間(異議申立期間)2月25日から3月1日まで
縦覧場所 富士市役所内富士川用排水土地改良区事務所(田子浦支所、岩松支所)
異議決定 直ちに決定する
名簿確定期日 3月6日
土地改良区の総代選挙は通常行われる選挙と大分おもむきを、異にしています。
その異なっている点を2、3あげますと、
◎立候補制度がない。
 従って無投票当選ということはありえない。
 被選挙権を有する者(土地改良区の組合員であって選挙期日現在において年令25年以上の者)
 全部が総代の当選人(候補者)となることができる。
◎不在者投票、点字投票、代理投票制度がない。
◎選挙運動の制限がない。

選挙する総代の定数
 昨年4月土地改良区の定款が改正されて、総代の定数は105名(各選挙区35名)から75名(各選挙区25名)となった。
第一区(田子浦地区) 25名
第二区(富士地区) 25名
第三区(岩松地区) 25名
計 75名

選挙会場は、次のとおりです。
 この総代選挙では、一の選挙会場において投票と開票を併せて行います。
第一選挙区会場 田子浦支所会議室
第二選挙区会場 富士市役所議事堂
第三選挙区会場 岩松支所会議室

各選挙会場における投票時間及び開票開始時刻
投票開始 午前7時
投票所鎖閉 午後3時
開票開始時刻 午後3時30分
(富士市選挙管理委員会)

今月の納税

2月28日限り
固定資産税 4期分
国民健康保険税 4期分

富士警察署 新庁舎落成

 昭和29年7月1日より新たに富士警察署として旧市役所隣に発足して以来、一年有半の歳月を要した今日、次の写真の様な立派な近代建築のせん端を行く警察庁舎(建坪181、工費1,525万円)が皆様ご承知の柚木428番地に完成されました。
 これには並々ならぬ関係当局及・ム市民挙げてのご支援があった賜であり、今後富士警察署が平和のため、益々貢献し、栄え行く商工都市に、富士梨の花の香の様にいよいよ高くおおらかに伸びて行く事を期待いたします。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・落成した警察新庁舎正面

社会福祉事業に寄附受領の報告

 次の人々より社会福祉協議会に御寄附がありましたのでお知らせすると共に深く御礼申し上げます。
1 金参千円也
水戸島中 井出久子殿
1 金五千円也
浅間町 鈴木準平殿
1 金弐万円也
五軒屋 外山はな殿 御遺族
1 金壱万五千円也
吉原ロータリークラブ殿
1 金六百円也
中島上区子供会殿
1 金壱万円也
水戸島下 故大石八重次殿 御遺族
この尊いお金は市の社会福祉事業金として最も有意義に活用させていただきます。

消防団本部にサイレンを取付

 最近火災の発生が多く半鐘では良く聞きとりにくく緊急の場合に困るので、市の消防団では、頭を悩ましていましたが今度本市場消防団本部望楼に取付る5馬力のサイレンを工費共11万円で購入し、2月25日完成いたしました。
 これは余音防止装置付の新式のもので次の方法によって吹鳴いたしますから皆様お忘れなく良く覚えて下さい。
○近火信号
約3秒鳴…約2秒休→繰返し
○出場信号及応援信号
約5秒鳴…約6秒休→繰返し
○火災警報信号
発令
約30秒鳴…約6秒休→繰返し
解除
約10秒鳴…約6秒休→約1分鳴
○演習信号
約15秒鳴…約6秒休→繰返し

お知らせ

富士市の本年度第二回競輪は沼津市と共催に依り伊東市競輪場にて3月20日より6日間連続開催されます。
 富士市税外収入の華
 伊東競輪に絶大な御支援をお願いします。

2月28日から3月13日まで
春の全国火災予防運動
前半一週間 2月28日→3月6日 車両火災予防
後半一週間 3月7日→3月13日 一般火災予防

住民登録
転入、転居の届は14日以内に戸籍課または支所へ