9月定例市議会終わる
先月18日召集された9月定例市議会は、終始、活気に満ち、議案38件を原案通り可決し、10月9日無事終了しました。この間、議会の承認を得られ、市長は次の通り新教育委員を任命しました。
10月1日より全面的に施行されることになった「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の規定により、当日市長は初の教育委員会を市長室に招集し5名の教育委員の任命式を行いました。
なお各委員の任期及び委員長等の職は次の通りです。
委員長 初見五市(3年)
委員長 職務代理 田杉豊作(4年)
委員 井上俊夫(1年)
委員教育長 涌田隆一(2年)
ここに新たに任命された5名の委員によって今後の教育行政の運営が行われ、学校教育に、社会教育に、学校施設の整備に、いろいろ御尽力願うことになったのであります。ついては更めて教育委員会発足以来の推移についてお話し申し上げ御参考に供したいと存じます。教育委員会制度は昭和23年7月15日に教育委員会法が公布施行されてはじめて設置され、戦前の教育行政制度に根本的変革をもたらしたのであって、昭和23年11月には都道府県、5大市及び一部の市町村に、昭和25年12月には若干の市に、さらに、すべての市町村に、教育委員会が設
この教育委員会制度は学校教育、社会教育をはじめとする地方教育行政に着々その成果を上げてきましたが、何分占領下早急の間に他の諸施設と共に採用実施せられた制度でもあったので、更めて検討を要する多くの問題が包蔵されていたことは止むを得ないことでありました。そこで政府は過去の実績に照し、またこの制度に対する各種の機関や団体から出されていた見解を慎重に検討した結果に基づいて、教育委員会制度に修正を加え、去る第24国会に「地方教育行政の組織及び運営に関する法律案」を提出したのでありまして、この法律案は6月2日国会を通
今後はすべてこの法律が基礎になって地方行政がそれぞれ5人の委員の方々によって運営されて行くのであります。
今後共皆様の何分の御協力を仰ぎたいと存じます。
初見五市氏
- 写真あり
田杉豊作
- 写真あり ‐
滝川武司氏
- 写真あり ‐
井上俊夫氏
- 写真あり ‐
涌田隆一氏
- 写真あり ‐
5日から19日まで選挙人名簿を縦覧
9月15日現在で調製された基本選挙人名簿が出来上がり11月5日から19日まで(15日間)市役所(支所)で縦覧します。自分が名簿に登載されているかどうかを確かめるようにして下さい。本年は選管事務局職員が市内各戸・戸別訪問して有権者資格を調査いたしました。その中に本年6月15日以後に本市に住所を占めた方は3ヶ月の住所要件がありませんので名簿に載っておりませんから該当される方は今度選挙が施行される時に補充選挙人名簿に申告して下さい。名簿に登載されていないと選挙権を行使することが出来ません。縦覧期間内に必ず確か
市議会9月定例会は9月18日に開会され会期を9月28日まで11日間と決定したが議案審議の都合上更に会期を10月9日まで延長し議案38件を原案通り可決し外陳情等を処理した。
此れの間本会議4日間各委員会、特別委員会、委員協議会第10回に亘り開催され終始綿密詳細に且慎重に審議を重ね時には熱烈な論戦も展開され活気に満ちた9月定例会でありました。
尚富士市議会委員会条例が制定され常任委員会が従来の8委員会が4委員会に縮小し、正副委員長委員等を正式選任した。
主要な議題は次の通り
一、富士市議会委員会条例制定
一、富士市勤労者会館条例制定
一、昭和31年度富士市歳入歳出追加更正予算
一、富士市教育委員会委員選任に関し同意を求めることについて
一、工事請負契約終結について(水道関係)
その他当局より今回新築落成した勤労者会館内の事務室を富士地区労働者会議に貸与の件につき諮問があったので熟議を重ね議会側の意向を参酌善処することとなった。
会議の開催左記の通り。
9月18日 本会議
9月19日 本会議
9月24日 総務委員会
9月25日 建設委員会
9月26日 民生委員会
9月22日 土木費調査 特別委員会
9月25日 土木費調査 特別委員会
9月26日 土木費調査 特別委員会
9月28日 本会議
10月4日 総務委員協議会
10月4日 産業委員協議会
10月6日 建設委員協議会
10月6日 民生委員協議会
10月9日 本会議
‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・新装なった9月定例市議会議場
去る9月末に富士市水戸島に又一つ下の写真のような立派な近代的感覚を供えた文化建築が出来上がりました我々市民が、特に勤労者が永い間懸案となっていたもので、鉄筋2階建、建坪60坪88、延坪121坪88で、工事費金501万8,000円で市費を以って大部分を支弁したのですが次に記す各所から特別の御支援を戴きまして完成した勤労者のための会館であります。
会議室は大会議室(約200人収容)と小会議室(20人位)とありますので勤労者は勿論、団体個人どなたでも気軽に御利用下さることをお奨めします。
整理上使用料を次の如く定めました。(細部については厚生課へ御連絡下さい)
会館建設に当たって、特別な御協力を戴いた方の御芳名(敬称略)
本州製紙株式会社富士工場、富士市商店連盟、佐野貞作、静岡銀行富士支店、東芝労働組合、富士農業共同組合、田子浦農業共同組合、岩松農業共同組合、大昭和製紙株式会社富士工場、静岡県労働金庫、駿河銀行富士支店、清水銀行富士支店、日本通運株式会社富士支店、富士地区労働組合会議、株式会社小林製作所、鷹岡町、上野村、柚野村、芝富村、上井出村、北山村白糸村。尚勤労者会館電話番号は1344番
‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・勤労者会館
‐ 図表あり ‐
( 図表説明)・・・富士市勤労者会館使用料表
塔ノ木の高田辰男さんより次のような「広報にとじるための穴をあけて下さい」と言う御意見がありましたのでお知らせします。同時に本紙より広報ふじには皆さんに永く保存しやすいように穴をあけてお届けします。
「広報ふじも毎月配布され、それにふさわしい立派な表紙も戴いて居りますが、慾を言えばとぢるための穴をあけて戴きたいと思います。穴があいていないと、つい面倒がって紛失するのもある様になります。
きちんと体裁良く、整理された広報ふじを玄関の見易い処に掛けて置く様にしたいものです。」(原文のまま)
住民登録 転入、転居の届は14日以内に戸籍課又は支所へ
市立富士中央病院総務部長 広瀬 国助
選挙管理委員会という制度が採用されてからすでに10年になりました。その間前総務課長広瀬国助氏は数限りない、もろもろの選挙事務を管掌して精一杯の努力を続けて来ました。今度10年勤続功労者として、自治庁長官より表彰される事になりましたので、同氏に過去10年の思い出として筆をとって戴きました。
私が富士地方事務所から田子浦村役場に奉職したのは、昭和21年1月31日附の辞令をもらったその日から、選挙事務に従事したことになります。
終戦後初めての衆議院議員の選挙が、その前年の12月に執行せられる予定で・ったのが、延期となって昭和21年4月に執行せられました。
当時選挙事務の指導は地方事務所の総務課の担当で、主任が現在県地方課の深沢さんでした。前述のように12月選挙が1月となり2月となり遂に4月選挙となった訳で、選挙に関する事務打合等は既に年内に終了されて居り各町村とも選挙に対する準備態制は整って居りました。従って富士町村の中で、選挙法にはどんな事が書いてあるのかさっぱり判らないのは私一人だったことでしょう。
深沢さんも心配して「広瀬君判らない処があったら質問しなさいよ」とよく親切に言って頂きましたが、「いや私には、その判らない処が判らないので困って居ます。」と洒落を飛ばして見たものの心中は穏やかでありません。ほんとうに夜も、おちおち眠れない位心配しましたが、俄勉強で選挙法を通暁しようなんて、とんでもない話で、調べれば調べる程判らなくなってしまう有様でした。
こんな状況で衆議院議員の選挙をやろうと言うのですから強心臓だった?と云うよりも、寧ろ盲蛇におじず、であったかも知れません。今当時のことを考えて見ますと空怖ろしく全く肌に粟を生じる思いです。
選挙法には不案内でも現実に選挙を執行せねばならないことは避けることのできない事実ですから何とかせねばならない。最後の事務打合会が地方事務所に開催せられ出席しましたが他町村の係主任は皆んな心得顔で判らないような顔をして居る人は誰一人居りませんでした。何とかして郡下各町村の人達と歩調を揃えなくてはいけない、追いつくには最短距離を走るより方法がないと仕方なく専ら要領で行くことを考え要点、要点の指導を受けに地方事務所に日参し深沢さんをさんざん困らせましたが、深沢さんも倦むこともなく、よく親切に指導して戴けました
昭和31年10月1日現在
総人口 41,881人
男 20,865人
女 21,016人
世帯数 7,580世帯
(住民登録調べ)