広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和31年 9月25日発行 内容

9月1日付 市役所人事異動

今般年令60才以上の方6氏外2氏より後進に道を開くという意味で自発的に勇退の申出があったのと国民健康保険事業の開始に伴い保険課の新設その他欠員補充のため20名の新規採用者を含めて9月1日付をもって相当大巾な人事異動の発令が次の通り行われましたのでお知らせいたします。尚退職々員氏名及び在職年数は、遠藤半次郎(田子浦支所長)34年、西尾栄作(水道課長)2年、落合清(商工課長)22年、石原金摩(教育委員会社会教育課長)4年、金刺和作(土木課技師)30年、田杉豊作(中央病院総務部長)9年、長島了二(同主任)36年 ◎人事異動一覧(カッコ内旧所属、○印は新規採用)
△総務課=課長 武内秀道(議会事務局長)、補佐 橋本朝男(同課主事)、書記 山田吉直(土木課)、西尾貞雄(教育委員会)○山口兼一
△文書課=○市川清子
△農産課=花崎昭子(公民館)、○平井寿一
△土木課=補佐 青山清隆(同課技師)、○遠藤貞子○中野周治、○佐野修
△税務課=課長 長洲幹彦(同課長補佐)、補佐 石井高和(同課主事)、斎藤登美雄(中央病院)、飯田時枝(田子浦支所)、○渡辺義夫、○山本晴夫、○川端忠司
△戸籍課=補佐 佐野武(衛生課長補佐)、小林清一(厚生課)
△商工課=課長 下方雅雄(総務課長補佐)、補佐 村瀬一(戸籍課主事)、○内藤君子
△更正課=○鶴見勲
△衛生課=補佐 木村岩男(戸籍課補佐)○飯塚豊子
△水道課=課長 北村良作(同課長補佐)補佐 高橋伍郎作(土木課長補佐)○田島寿○金指淳子
△保険課=課長 栗原勝(同主事)補佐 幾見作太郎(税務課書記)、高橋博(中央病院)、石塚幸子(衛生課)、西尾松恵(総務課)、○望月鉄男、○常盤一好、○小池兼子
△会計課=○岡成子
△田子浦支所=所長 田中常次郎(商工課長補佐)
△岩松支所=落合歌子(商工課)
△議会事務局=局長 内山正巳(税務課長)
△教育委員会事務局=栗田辰夫(農産課)、○塩川甫○久保雅子(公民館文庫)
△中央病院=総務部長 広瀬国助(総務課長)、○望月肇、○深沢春樹

第二回 市民体育祭行われる

9月23日午前8時第二小学校校庭に於いて待望の市民体育館が開催されることになりました。申上げる迄もありませんが当日は競技種目も沢山ありますが、狙いは全市民相互の親睦を計るのが目的です。
隣市町村を見ても当市程睦しい処はないように思います。これは一重に全市民の謙譲心の発露からと思われます。又昔から人には接して見ろ、馬には乗ってみろと言う諺があります。この様に、旧三地区の人達と知り合い話し合う事により親睦が深められ、ひいては職場に団体生活の協力心が植えつけられ市民の平和がある訳です。
あまり有難くない雨が連日降っておりますが、この雨が23日・フ市民体育祭の地固めをしているように思えてなりません。
「天高く馬肥ゆる」の秋、青空のもとで市民こぞって足腰を伸ばし睦じ合って、区長さんを中心に技と心を競い市民の皆さんの御協力の上に意義深い市民体育大会が実現される事を切望して止みません。

議会の動き

9月定例市議会は18日午前9時から新装なった議事堂に於いて富士市議会委員会条例制定について他31重要議案が提案され左記日程により開会される運びになりましたので御知らせいたします。
×××
9月18日(火)
開会〜本会議
9月19日(水) 本会議
9月20日より
9月23日まで
市民体育祭のため休会
9月24日(月)
総務委員会
9月25日(火)
建設委員会
9月26日(水)
民生委員会
9月27日(木)
産業委員会
9月28日(金)
本会議〜閉会

「としよりの日」の週間によせて

9月15日から21日迄1週間「としよりの日」です。昔から敬老会は盛んに行われて来たのですが戦争中及び戦後と一時絶え昭和26年復活し9月15日「としよりの日」が制定されました。
当市におきましても去る15日満75才以上の老人570名を各地区に招待し第三回敬老会が盛大に実施されました。
当日は市長初め共催(社会福祉協議会、婦人会)の会長、来賓の挨拶、祝辞があり、又知事からの酒杯、祝詞、市長からの敬老杖、芝田幸太郎、佐野貞作氏からの記念品が贈呈されました。地区毎では婦人会、青年団が同じく記念品を贈りました。次に高令者代表により答辞があり閉会致しました昼食時から市からの祝酒とお弁当を喰べ乍ら婦人会に依る演劇を見て一日を楽しく送りました。
どこの国でも「としより」を大事にする度合いによって、その国の文化程度をはかることが出来ると言われています。昔はわが国に於いても「としより」が一定の年令になると、山に捨てたという伝説がありますが、今日は全国至るところ「としより」を尊敬し親愛の心をもって常にその幸福を考えるようになりました。皆さん「としより」は他人ごとではありません。やがてみんなが「としより」になります。
「としより」と共に明るい生活を送るよう計画致しましょう。

田子中講堂(公民館)竣工

前月紙上で紹介した田子中の特別教室(223坪)竣工に引続き講堂(公民館、120坪)の移転改築工事が目出度く竣工し20日午前10時より同校講堂に於いて関係者列席の上竣工の式典が挙行されました。
これで三地区共に公民館が設置されたことになりましたので、今後この講堂(公民館)が大いに利用されて市民の生活文化の振興のために役立つ事でありましょう。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・田子浦中学校講堂

市民の声

前月号より「市民の声」の欄を設けた処、早速御意見をいただきましたのでここに掲載いたします。
今後益々市民の皆さんの声を市制に反映させるためにできるだけ多く御投書下さい。

新生活運動の実践
「新生活運動の実践」と云う事は現政府の提唱するところのものであります。これに伴い、全国各地に於いて実生活の充実を図り乱費の節約等の目的から、結婚の簡素化家庭経済の安定等その実践に乗り出しております事は新聞上に於いて皆様の衆知のことと思います。これに伴い当岩松地区に於いても昨年来、”結婚の簡素化”と云うことから結婚改善実行委員会を設置して実践に当たっております。しかし一面これ等の運動は政府提唱による者である故政治的意図がこれに加わる等と云う見地から中央の積極性と云うものは多望出来えないと言う見方が多いのであ しかしながら実際的の見地からは我々はどうしてもこれ等のものを推進し実現させなくてはならぬと言う立場にあることは当然視されなくてはならぬものと言えましょう。それで我々は政治的云々と言う事は現政府の提唱するところのものであります。これに伴い、全国各地に於いて実生活の充実を図り乱費の節約等の目的から、結婚の簡素化家庭経済の安定等その実践に乗り出しております事は新聞紙上に於いて皆様の衆知のことと思います。これに伴い当岩松地区に於いても昨年来"結婚の簡素化"と云うことからの結婚改善実行委員会を設置して実践に当たって それで我々は政治的云々と言うことは一切ヌキにして実生活の充実、安定と言う立前からこの結婚改善運動に乗り出したのであります。そして我々は去る9月3日より市教育委員会と共に「結婚改善について」と言う事を主題に部落懇談会を実施致したのであります。しかしてこれ等の場所に提出される意見は賛否まちまちのものではありますがそ・黷ェ結論的段階に至る場合物質的中傷はこれを推進すべきでないが精神的には皆これ等の意見に賛成の意を示し無駄な乱費の節約と実生活の充実に関し一応の意見のまとまりを見る事が出来たのでありますこうして心か しかしながら未だ未だその欠点はあります。それには父兄の関心があまりにも薄いこと、それから"誰かが行えば"と言う他力本願的の意見の強いこと、それに加えて地区有力者の意見に一般父兄の意見が左右されてしまうと言う欠点が上げられるのであります。これ等について一番に感じますことは市議会等の中央の積極性と言うものが最も効果的ではなかろうかと言うことが痛感されるのであります。それに加えて当岩松地区のみならず市民全体の皆様、青年、父兄、婦人会、三者一体となって確固たる信念を築き上げこれ等
の運動に率先参加して戴くことであります。
こうした参加が我々の生活をより安定したより充実したものへと盛り上げるものであると思います。それに加えて明るい郷土、建設富士市発展の基礎となるべきものだと信じます。市民の皆様お互いの手と手をガッチリ組んで一歩前進致しましょう。
岩松地区 一青年

お知らせ

市民のレントゲン間接撮影

近年パス、ストマイ等結核新薬の出現及び外科療法の進歩により結核による死亡率は年々減少してきていますがいまだ新規患者は後を絶ちません結核は恐ろしい病気ばかりでなく然も長期に亘る療法を必要とし本人又は家族の精神的経済的打撃は深刻なものです。然し早期に発見し早期に適切な療養をすれば大事に至らず全快するものです。市では先般来ツベルクリン反応、BCG接種等の実施により予防に万全を期していますが今度保健所よりレントゲン自動車並に技術者の派遣を得て10月中旬レントゲン間接撮影を実施いたしますから満15歳以上の方は(但し 尚撮影日については日時場所等追って決定次第回覧により通知いたしますから御留意下さい。
(衛生課)

陸、海、空、自衛官、第四次募集

防衛庁では、昭和31年度三次二等陸、海、空士の募集を次の要領により募集しております。
◇募集人員
二等陸士 約7000名
二等海士 900名
二等空士 300名
◇受付期間
9月1日より12月15日まで
◇応募資格
昭和7年3月2日から昭和14年3月1日までに生まれた、日本国籍を有する男子で、中学校卒業程度の学力を有する者
◇志願手続
市役所総務課で志願票二通を受けとり、これに所要事項を記入し、5円切手一枚を添え提出して下さい。

10月は(共同募金)赤い羽根募金
貧しい恵まれぬ人たちにあたたかいまごころを送りましょう…本年度富士市の達成目標 541,000円

建物を建築する場合には建築確認申請(建築届)をして下さい

お願い

回覧板は良く読んですぐ次に廻す様に心掛けましょう。

富士市の人口

昭和31年9月1日現在
総人口 41,839人
男 20,837
女 21,002人
世帯数 7,574世帯
(住民登録調べ)