広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和31年 6月15日発行行 内容

不在者投票制度について

ごぞんじですか
 総ての選挙は定められた投票日に定められた投票所で、投票することが原則でありますが、数多くの有権者の中には偶々投票の当日長期間の出張中、或は業務、病気等で滞在中のため、投票当日、定められた投票所で投票できない人又現在家に居るけど、投票当日には、出張せねばならない人、旅行せねばならない人、又は妊娠中で歩行が非常に困難であったり、投票当日頃が分娩予定日であったり色々な理由で、投票当日投票所に行って投票できない人ができますので、このような人達にも棄権することのないようにと、投票当日でなくとも、投票できる不在者投 一、本市の区域外(他市町村)で職務や業務に従事中である人
ニ、やむを得ない用件や事故のために本市の区域外に旅行中や滞在中の人
三、病気や「けが」をしたり妊娠中で著しく歩行が困難な人又は監獄や少年院に収容中の者
四、交通困難な島や、特に交通不便な土地に滞在中又は職務に従事中の者
 このような人達が不在者投票のできる人です。然しこれには色々の規定があって、夫々証明書等が必要ですから、できるだけ早く選挙管理委員会に御問合せ下さい。
 尚不在者投票のできる期間は選挙の告示のあった日から投票の前日までですから御注意願います。

公明選挙について

 参議院議員の選挙が7月8日と決定されました。徹底した公明選挙で終始したいものです。
公明なる選挙とは
1.棄権しないこと
2.選挙法に違反しないこと
3.徳義を尊重して、道徳にも違反しないように注意すること
4.候補者を1人1人よく調査し研究して、人まねにならなぬよう、自ら信ずる人を選挙すること
こういうのを言うのでしょう。だから公明選挙の内容については誰でもよく知って居ることですけれど、その知って居ることが往々にして行なわれないことがあるのは、いざという場合になると、それを忘れてしまうからでしょう。又承知しつつ不公明なことをしてしまうからでしょう。そうならぬようにと、公明選挙が叫ばれるのですから、選挙する人もされる人も凡ての人が「おれは公明選挙でいく」と固い決心をすることが第一だと思います。公明選挙でいけば落選してしまうということを、よく聞きますが、それでは選挙する方の人も悪いと思います。真に信  不公明な選挙の中で一番悪いのはないしょごとでしょう。ないしょごとの行われないようにお互い有権者は覚悟すべきだと思います。公正明朗な選挙と称したのは、ここに重点を置いたからだと思われます。
 こないだ開かれた国会は、外国にまでその恥をさらしましたが、あの様子を新聞で見たり、ラジオで聞いたりして、選挙というものが如何に重大な意義をもつものかをつくづくと考えさせられます。選挙する時は、候補者の属する政党を考えさえすればよいのではない。その人物を考えなければいけないということを事実を以って教えられたわけであります。
 以上述べたようなことを各人が心に置いて選挙に臨むならば、その選挙は公明潔白であり、又後に至って悔ゆることもありますまい。それが徹底した公明選挙であり、徹底した民主主義の実現であります。
◎みんなで育てる明るい政治
◎築く選挙だ棄権はやめて出直しだ
◎この1票国を興すも亡くすも
◎この1票うるまいすてるまいけがすまい
◎1人位と思う心それが良くないとんでもない
◎この1票あなたまかせはやめましょう。
◎投票所へ皆んな揃ってドンと行け(富士市公明選挙推進連盟)

‐図表あり ‐
( 図表説明)・・・昭和28年4月24日執行の参議院議員選挙結果調

富士市観光協会 定時総会

 昭和31年度富士市観光協会定時総会は去る6月2日午前9時より市役所会議室に於いて、会長以下約70名が参集、事務局提出の議案書につき活発な意見を交換、発足以来の事業及び決算の認定第二年目の事業計画及び予算の議決を行った。
昭和31年度事業計画
(抜すい)
1.市、並に商工会議所、県観光課県観光協会等と連絡をも密にし観光客誘致並に観光施策の発展を図る
2.観光写真、写生画懸賞募集
3.特産品土産品の向上運動
4.観光客調査
5.観光資源の調査顕彰
6.富士市表示板設置
 大昭和製紙の東と水戸島西端の二ヶ所東海道線北側
7.富士登山及び五湖廻り入口表示塔の建設 橋下地区東海道線絵南側へ建設を促進
8.ハイキングコース指導標設置
9.観光案内所の特設と湯茶接待所の特設
10.駅前へネオンアーツ設置の促進
11.観光案内スライド写真作成 新聞ラジオ雑誌等による宣伝、物産展博覧会等への積極的資料提出
12.印刷物刊行 観光絵はがき、ポスター、パンフレット、ちらし等を印刷主要地観光機関に広凡に配布する

昭和31年度予算
歳入の部
会費 301,000円
補助金 400,000円
寄付金 2,000円
雑収入 1,000円
繰越金 131,346円
計 835,346円

歳出の部 
1 事務費 94,000円
2 事業費 585,000円
  施設費 22万円
  報償費 2万円
  宣伝費 10万円
  特産物開発費 2万円
  観光資源調査費 1万円
  印刷費 17万5,000円
  賃金 2万円
  雑費 2万円
3 会議費 2万円
  総会費 1万5,000円
  役員会費 5,000円
4 負担金補助及交付金 50,000円
5 予備費 86,346円
計 835,346円
 昨年度に於いては発展以来日浅きにも係らず、役員並みに会員諸氏の絶大なる御協力によって、初期の目的である観光宣伝にいささか効果を致したと信じ、深く感謝致します。
事務費に於いて可成節約致し、ここに13万余円の繰越金をみました事は、本年度事業に於いて施設費に22万円、宣伝費に10万円、印刷費に17万5,000円を計上し得て協会の事業もいよいよ本筋に入り得る事を確信し、会員諸氏の一層の御協力を御願い致し総会の報告と致します。

自転車の車籍登録はお済ですか

 県下一斉に施行されました自転車(原動機付も含む)の車籍登録は本市は5月実施致しましたが、未だ登録されて居らない方は至急最寄の自転車販売事業者に申出て、登録を済ませて下さい。この登録によって皆様の愛車を盗難から予防致しましょう。(富士警察署)

お知らせ

6月30日限り県市民税一期 みんなそろって加入 納税組合へ

農繁期防犯運動月間 6月1日〜6月30日
 農家の皆さん毎日ご苦労さんです。農繁期で御疲れの皆さんのお宅を泥棒は狙っています。空き巣狙いを防ぐため、野良へでるときは隣組で力を協せ必ず留守番をおいてください。押し売り、物貰いも増えますので
見つけたら直ぐに近くの駐在所か、警察にお知らせください。(富士警察署)
伊東けいりん 富士市主催 6月30日(土)・7月1(日)・2(月)・6(金)・7(土)・8(日)日

住民登録 転入・転居の届は14日以内に戸籍課又は支所へ

◇公告
現市役所東側にある元校舎を払下げます希望者は左記御参照の上市役所総務課へ至急御申込下さい

6月15日
 富士市長 遠藤脩治

一、構造 木造2階建瓦葦(元教室)
ニ、坪数 延162坪
三、申込期限 6月25日限り

◇富士市の人口 昭和31年6月1日現在
総人口 41,715人
男   20,769人
女   20,946人
世帯数 7,557世帯(住民登録調)