広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和31年 5月25日発行 内容

競輪収入について

 富士市、熱海市、共催の競輪を3月21日から28日まで伊東競輪場を借りて実施いたしました。25日、26日と2日間雨天のため日延となりましたので失費も嵩みましたが皆さんの御協力により初めての試みとしては割合好成績を挙げることができました。しかし乍ら競輪場を所有管理している都市と本市のように他市の施設を借りて開催する市とは収益にも大きな開きができることは止むを得ませんでした。その収支の大要は次の通りであります。

一、収入の部
2,499万2,750円  車券売上高9,997万1,000円の2割5分

ニ、支出の部
19万8,028円 伊東市競輪職員旅費
23万7,675円 伊東市職員超勤手当その他
559万6,640円 報償費(選手賞金その他)
110万5,930円 賃金(臨時雇用)
30万7,871円 電話料・郵便料等
114万8,440円 広告料
474万9,345円 借料及び損料(競輪場借料外)
725万6,514円 負担金・交付金(国庫納付金その他)
70万3,383円 その他の費用

合計  2,130万3,826円
差引残金  368万8,924円(富士市、熱海市等分分配)
富士市収入金  184万4,462円

参議院議員の選挙について

 本年6月3日には参議院議員の半数が、任期満了となりますので参議院議員の通常選挙が行われます。期日はまだ決定いたしませんが、国会が6月3日まで延長せられるということが噂されて居りますので、これが決定すれば7月5日から7月8日までの間に選挙が行われることになります。
 従前の例から見ても、日曜日が投票日に当てられることが多いので恐らく7月8日に行われることになるだろうと思われます。
 この度の選挙は、昨年12月20日に確定した基本選挙人名簿と今度作る補充選挙人名簿を以て行いますので、基本選挙人名簿に登録される資格があり乍ら脱漏して居る人と、新しく選挙権を得られる人は、補充選挙人名簿登録申請をせねばなりません。新しく選挙権を得られる人とは、選挙の期日までに満20才に達せられる者で 、補充選挙人名簿調製期日に満3ヶ月以上本市に住所を有する者であります。
 何れ選挙の期日等が決定次第回覧板等で詳しく御知らせ致します。

三土地改良区合併 富士川用排水土地 改良区の構成と運営

‐写真あり‐
(写真説明)・・・早川改修工事
 富士川用排水土地改良区の事業推進については、市民初め各方面より多大な関心が寄せられて居り事業も着々進行しているが、就中芝川取水総合開発事業との併施は、富士市発展の将来性を基礎づけるもので、芝川最下流(みかずき)島発電所の放水を受け、これを延長7粁餘の隧道により導水し岩本山地先でこれを発電、工業用水に分水する事及び発電放水を農業用水として、富士市内に導水し上、中、下堀の3用水路並びに四ケ郷用水に放流する事が用水計画の骨幹である。
 他面、新浜海岸入道川口に水門を新設171メートル、二連式暗渠により海中に導水放流して、地区内の平水、洪水時の排水の円滑化を計り、高潮による河口の閉塞とその災害の除去を成し、下堀下流延長470メートル、早川幹線排水路2,907メートル、早川支線排水路1,237メートルを改修するものですでに新浜海岸に田子浦樋門の完成を見た。
 芝川取水総合開発の着工も、県の力入れで明年度着工2カ年完成予定計画を目途に準備が進められている。
 なお、富士市内に於て現存事業の運営に其の実を挙げた江川岩松両土地改良区は富士川用排水土地改良区と地域を全く同じくするものである。江川土地改良区は昭和23年9月設立工事に着工以来実に8年の長きを経過し所定の計画事業を昭和30年を以って完了する。岩松土地改良区は昭和28年11月設立岩本根田地先の農道改良工事の完成を昭和30年度を以って成し岩本山急傾斜農道工事は残存事業580米余をして昭和31年度に施行すれば全事業の完成を見るに至って来たので、ここに富士市の今後の土地改良事業は農業経営合理化と農業生産力の発展  昭和31年4月24日招集の總代会で、新役員の総選挙を執行致した結果左の役員が選任せられた。

富士川用排水土地改良区 新役員名簿
理事長 遠藤脩治 市長
理事 漆畑五六 議員
理事 望月源作 農委
理事 金指武夫 農委
理事 大石助太郎 農委
理事 杉沢宇三郎 農委
理事 鈴木弁蔵 農委
理事 望月喜作 農委
理事 野中俊雄 市議
理事 丹羽貞司 市議
理事 羽切松雄 市議
理事 川口清俊 市議
監事長 影山辰男 市議
監事 花井初太郎 市議
監事 三浦三郎 市議
事務局長 遠藤栄 助役

(事務所所在地)富士市役所農産課内 富士川用排水土地改良区

計量週間

 来る6月7日は、計量法が施行された記念すべき日であります。昭和34年1月1日から我が国も「メートル法」完全実施になります。これが推進運動として6月1日から7日まで計量週間として多彩な行事が行われます。
 当市におきましても宣伝普及のため目下立案計画いたしております。詳細は後日回覧にて御知らせしますから御協力を御願いいたします。

◇計量で明るく結ぶ客と店

蚊とハエのいない町をつくるには

 衛生害虫(主として蚤、蚊、ハエ、鼠等)を駆除するには、まずこれらが発生しにくいような環境を作ってから薬品を撒布することが大切です。環境改善のことは、前号で申し上げましたが今月は薬品撒布の方法について記してみます。
 本年は昨年実施しましたような薬品の無料配付をやめまして、各部落町内毎に各家庭協力しあい一斉に害虫駆除をやっていただく、一斉駆除に必要な薬品は、市において斡旋し3分の1程度の補助を行い、機械等についても逐次貸出しをします。
 なぜ本年は薬品の無料配付をしないかと疑問もありましょうが、限られた市の予算で害虫駆除に必要な薬品を市内に撒布するには、少量の薬品を無料で各家庭に配分しても徹底的に害虫を退治する訳にはまいりません。昨年はこの害虫駆除が部落或いは町内一斉に行われていませんので各家庭で適宜薬品撒布をやりましたが、薬品を1週間位放置する等、薬品撒布をした割に、効果がありませんでした。
 そこで本年は或る程度薬品代を部落等で負担をしてもらい、組織的な活動(婦人会、青年団、部落会)によって部落一斉駆除を行うことが最もよい方法です。お互いが協力しあい、その気持ちにならなければいつまでたっても蚊やハエのいない環境はのぞめません。
 各部落に於いて一斉駆除計画をたてまして、市衛生課へ御相談にお越し下されば、必要な薬品量や1回の撒布基準量等についても御説明申し上げます。
 尚家屋以外の場所は例年通り市衛生課が担当して実施致します。

計量器定期検査 結果報告

 昭和31年度当市における計量器定期検査は、去る4月23日から5月2日までの10日間実施致しましたが、市民各位の理解ある御協力のもとに良い成績をおさめて終了いたしましたが不受検者17件ありましたのは甚だ遺憾であります。
 本年度の成績は左の通りです。
◎計量器所有調査世帯 1,552
◎検査をうけた世帯  1,535
◎検査をうけない世帯 17
 なお検査をうけないものについては富士宮市、吉原市の検査日に検査をうけるよう示達しました。

おしらせ

◎陸、海、空自衛官 第2次募集
 防衛庁では、昭和31年度第2次2等陸、海、空士の募集を次のように行っています。

▽募集人員
2等陸士 9,000名
2等海士 1,500名
2等空士 900名

▽応募資格
昭和6年9月2日から昭和13年9月1日までの間に生まれた、日本国籍を有する男子

▽身体検査基準
身長155センチメートル以上、胸囲おおむね身長の2分の1以上、体重48キログラム以上のもの、視力陸、空士は両眼0.16以上または両眼0.1以上で矯正視力(眼鏡をかけて)0.8以上、海士は両眼裸視力が0.8以上のもの

▽受付期間
5月10日から6月15日まで

▽志願手続
市役所総務課で志願票2票をうけとり、これに所要事項を記入し、5円切手を添え提出してください。

◎伊東けいりん
発走=12時 伊東駅前‐競輪場まで 往復無料バス運転 富士市主催
6月30日(土曜日)7月1日(日曜日)2日(月曜日)6日(金曜日)7日(土曜日)8日(日曜日)